「学生に最も良い都市ランキング」、台北21位、新竹75位
英の大学評価機関であるクアクアレリ・シモンズ社(QS) はこのほど、「学生に最も良い都市ランキング(Best Student Cities)」を発表した。今年はカナダのモントリオールが1位だった。台湾からは2つの都市がランクインし、そのうち台北市(台湾北部)は21位、新竹市(台湾北部)は75位だった。また、ランキングを構成する指標のうち、「学生による視点(Student View)」のみを見ると、台北市は世界10位にランクインした。
この調査は今年で5回目を迎える。従来の「大学の格付け」、「国内学生と留学生の人口比率」、「学生にとっての都市の魅力(安全、低汚染など)」、「就職のしやすさ」、「金銭的負担(学費、生活費など)」の5項目に加え、今年は新たに「学生による視点」が指標に加わったほか、評価対象となる都市が75都市から100都市に増えた。評価対象となる都市は、人口25万人以上、かつ最新のQS世界大学ランキングに少なくとも2つの大学がランクインしていることが条件とされている。
今年の「学生に最も良い都市ランキング」トップ20都市は上からモントリオール、パリ(フランス)、ロンドン(英国)、ソウル(韓国)、メルボルン(オーストラリア)、ベルリン(ドイツ)、東京(日本)、ボストン(米国)、ミュンヘン(ドイツ)、バンクーバー(カナダ)、香港、トロント(カナダ)、シドニー(オーストラリア)、シンガポール、チューリッヒ(スイス)、ウィーン(オーストリア)、京阪神(京都、大阪、神戸の総称。日本)、エジンバラ(英国)、ニューヨーク(米国)、ブリスベン(オーストラリア)の順だった。
また、台湾からはトップ100都市に台北市(21位)と新竹市(75位)の2都市がランクインした。
新たに加わった「学生のよる視点」のみを見ると、上位10都市はオタワ(カナダ)、プラハ(チェコ)、上海(中国大陸)、ブルノ(チェコ)、モントリオール、ノッティンガム(英国)、ボストン(米国)、ソウル(韓国)、京阪神(日本)、台北(台湾)の順で、アジアの都市が半数近くに達した。
クアクアレリ・シモンズ社によると、台北市は観光客からの人気が高まっており、スピーディーな発展を遂げる現代的な都市ながら伝統文化の要素も残っている。加えて学費や生活費が相対的に安いことから、「金銭的負担」の指標で高いポイントを得た。また、便利な交通、安いグルメ、フレンドリーな人々などが、学生たちから高い評価を得た。
新竹市についてクアクアレリ・シモンズ社は、世界的知名度は比較的低いながらも、台湾での留学を検討し、かつ台北のようなせわしい生活は避けたい場合、新竹市が最も良い選択肢になっていると分析。また、市内には多くの博物館があり、新竹市の400年を超える歴史を知ることができる一方で、非常に先進的な街でもあり、例えば新竹サイエンスパークは「東洋のシリコンバレー」と称されていると紹介している。なお、新竹市にある国立清華大学と国立交通大学はいずれも、QS世界大学ランキング2016-2017年版にランクインしている。いずれも非常に国際化が進み、海外からの留学生が占める比率は13%に達している。
Taiwan Today:2017年2月16日
写真提供:外交部国際伝播司
英の大学評価機関、クアクアレリ・シモンズ社(QS) はこのほど、「学生に最も良い都市ランキング(Best Student Cities)」を発表した。台湾からは2つの都市がランクインし、そのうち台北市(台湾北部)は21位、新竹市(台湾北部)は75位だった。写真は国立台湾大学(台湾北部・台北市)の卒業式の様子。