世界の経済自由度指数、台湾は11位に上昇

　米国のシンクタンクであるヘリテージ財団と日刊経済紙『ウォールストリートジャーナル』がこのほど発表した2017年度「世界の経済自由度指数（Index of Economic Freedom）」で、台湾は過去最高の11位にランクインした。2016年度より3ランクのアップとなった。経済政策等の立案を担当する行政院国家発展委員会（日本の省レベル）によると、経済自由度指数を構成する12項目のうち、台湾が「やや不自由」の評価を受けたのは「労働の自由」だった。これは労働者の雇用にやや柔軟性が欠けていることが影響していると考えられる。

　「経済自由度指数」は、「法制度」、「政府の規模」、「管理・監督の効率」、「市場の開放」の4分野各3項目、合計12項目の指標で評価される。今年の台湾の経済自由度指数は76.5ポイントだった。これは昨年の74.7ポイントより1.8ポイントの上昇。5段階評価では、上から2番目の「おおむね自由」に位置付けられた。

　行政院国家発展委員会の分析によると、経済自由度指数を構成する12項目の指標のうち、5段階評価のトップである「自由」にランクインしたのは、「ビジネスの自由度」（93.4ポイント）、「政府支出」（89.5ポイント）、「財産権」（86.5ポイント）、「貿易の自由度」（86.4ポイント）、「通貨の自由度」（85.2ポイント）、「財政の健全性」（83.7％）の6項目。

　一方、5段階評価で上から4番目、下から2番目となる「やや不自由」にランクインした指標は、「労働の自由」（55ポイント）だった。また指標の昨年比上昇幅が最も大きかったは「財産権」で、16.5ポイントのアップとなった。下落幅が最も大きかったのは「投資の自由度」（65ポイント）で、昨年より10ポイントのダウンとなった。

Taiwan Today：２０１７年２月１７日

写真提供：中央社
　米国のシンクタンクであるヘリテージ財団と日刊経済紙『ウォールストリートジャーナル』がこのほど発表した2017年度「世界の経済自由度指数（Index of Economic Freedom）」で、台湾は11位にランクインした。これは、2016年度より3ランクのアップで、過去最高の順位。写真は台北市内の様子。

世界の経済自由度指数、台湾は11位に上昇

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