馬祖の高梁酒、米最大の酒類コンペティションでダブルゴールド受賞

　離島、馬祖の特産品、高梁酒（コーリャン酒）は今年、米国で開催された最大規模の酒類コンペティション、サンフランシスコ世界スピリッツ・コンペティション（San Francisco World Spirits Competition、SFWSC）に初めて出品、1つの「ダブルゴールド」、2つの金賞を受賞した。これは、馬祖酒廠(酒造工場)創立以来の快挙となった。

　馬祖の高梁酒は、昨年の双十国慶節（建国記念日に相当、10月10日）の祝賀パーティーでふるまわれる酒類の中で、唯一選ばれた高梁酒でもある。

　SFWSCでダブルゴールドに選ばれたのは、「馬祖15年陳年高梁酒」、金賞に選ばれたのは、「58度馬祖高梁酒」と「馬祖10年陳年高梁酒」で、馬祖の高梁酒は合計で、1つのダブルゴールドと2つの金賞を受賞した。これは、馬祖で製造された高梁酒の品質と風味が、世界中の多くのプロの酒類審査員に高く評価されているしるしだ。

　SFWSCは2000年に始まる、米国で初めての国際レベルの総合的な酒類のコンペティションで、米国で最大規模を誇る。毎年、世界中から多くの酒造メーカーが参加し、ダブルゴールド、金賞、銀賞、銅賞の4段階で評価される。

　2012年に初めて、SFWSCにおいて白酒（Baijiu、コーリャンなどの穀物を原料とする蒸留酒）部門が設置された。SFWSCの今年の出品数は2,100点、2000年の開始から17年以来で最も多かった。これらを46人の審査員がブラインド形式で試飲し、審査する。コンペティションでは、非常に激しい競争が繰り広げられる。

　馬祖酒廠によると、最良の白酒は北緯26度から28度の地域で製造されている。馬祖は台湾で最高緯度の離島だ。さらに台湾では最も寒さが厳しく、高梁酒を低温醸造させるには最適の環境といえる。

Taiwan Today：２０１７年５月１７日

写真提供：中央社
　左から、SFWSCでダブルゴールドに選ばれた「馬祖15年陳年高梁酒」、金賞に選ばれた「馬祖10年陳年高梁酒」と「58度馬祖高梁酒」

馬祖の高梁酒、米最大の酒類コンペティションでダブルゴールド受賞

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