台北ユニバ開幕式、各分野の企業が参加して新たな産業イメージを
19日に開会する夏季ユニバーシアード台北大会は、単なるスポーツのイベントにとどまらない。それは、台湾の各産業がその実力を国際社会へ向けてアピールする絶好の機会でもある。アスリートやスポーツ愛好家たちがその情熱を傾けるのと同様に、台湾の多くの企業がこの一大イベントに積極的に参与し、大会を盛り上げるべく努力している。
台北ユニバの開会プログラムには、多数の企業が参加することになっている。業界や領域を超えた力で、様々な企業が協力して会場を盛り上げる。大型イベントを舞台に、各産業がそれぞれのアプローチと方法で、全く新しい視野を切り開き、火花を散らす。
開会プログラムのうち文化プログラムには、台湾の各産業の要素が盛り込まれる。ステージでのパフォーマンスが、台湾の産業文化を国際社会へ向けてアピールすることになる。分野を超えたコラボレーションは、より多方面での調整や意思疎通によるすり合わせが必要になるが、それがかえって強い共鳴と共感を生み出すことができるだろう。
若さ、大胆さ、失敗を恐れないチャレンジ精神。これらはいずれも若い世代の専売特許のようなものだ。開会式の文化プログラム第二幕では、台湾北部の人々の生活に欠かせないオートバイを使い、環境保護とグリーン化というコンセプトを結びつけたパフォーマンスを行う。「都市の生態系を変える能力を有する」とオランダ人に称賛された、台湾が誇るべき電動オートバイブランド「Gogoro」(睿能創意股份有限公司)が、電動オートバイ100台を提供。LED照明、ダンス、音楽を組み合わせ、台湾の実力派ボーカリストA-Linさんとの共演で、未来へ向かって前進する台北市を表現する。
文化プログラム第三幕は、半導体ウエハやテクノロジーによって生み出される無限の可能性を強調したパフォーマンスを行う。光とデジタルの要素を主題にしたもので、米国出身の華人で台湾を拠点に活動する男性歌手兼俳優の王力宏(ワン・リーホン)さんをゲストに迎える。また、台北ユニバ期間中は、ロシアのハイテク企業が開発したアプリ「Drum Pads 24」とのコラボにより、王力宏さんが歌うDJアプリを無料でダウンロードできるサービスを提供する。当日の演出では、台湾のPC大手ASUS(華碩電脳)がスマホ「ZenFone」とタブレット「ZenPad」を550台提供。現代人の生活に必要不可欠なモバイル端末を楽器として使用し、インターネットのバーチャルな世界と、我々が生きるリアルな世界の境界を突破し、ステージの上と下での音楽交流を通して、唯一無二の共同創作に取り組む。
このロシア企業は、「これまで台湾に対する印象と言えば、電子産業で世界をリードしているという程度で止まったままだった。しかし、今回のコラボを通して、台湾が極めて高い創造性と想像力を持つことを改めて認識した。アート、文化、音楽、ハイテクという分野を超えたコラボの実現により、『Drum Pads 24』のすべてのファンやユーザーたちと、このグッドニュースを分かち合えることを楽しみにしている」とコメントしている。
また、台湾の老舗菓子店「郭元益」は、中国伝統切り絵の作家、呉耿禎さんとのコラボで、特製菓子を生産する。この特製菓子は、開会式に訪れたすべての観客にお土産として配られる。呉耿禎さんは、非常に繊細かつロマンチックな作品を得意としており、今回も伝統工芸技術によって台湾の美と文化を表現することにこだわった。「郭元益」は、呉耿禎さんのこだわりを菓子の模型に反映させ、呉耿禎さんが期待する色彩に焼き上げるために努力を重ねた。「郭元益」は菓子の包装にも工夫を凝らしており、開会プログラムの鑑賞で感動した観客の手に、まごころを込めて作った特製菓子を届けたいと意気込んでいる。
Taiwan Today:2017年8月18日
写真提供:夏季ユニバーシアード台北大会公式サイトより
夏季ユニバーシアード台北大会は、単なるスポーツのイベントにとどまらず、台湾の各産業がその実力を国際社会へ向けてアピールする絶好の機会でもある。開会プログラムには、多数の企業が参加し、会場を盛り上げる。例えば老舗菓子店「郭元益」は、開会式のために特製菓子を生産する。