10月輸出、前年比3%増で13カ月連続のプラス成長

10月輸出、前年比3%増で13カ月連続のプラス成長

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 財政部(日本の財務省に相当)が発表した10月の輸出額は275億4,000万米ドルだった。

 財政部統計処の蔡美娜処長は、「10月の前年同月比の増加率は大幅に下がった。これは、昨年9月に台風に見舞われ出荷が翌月にずれ込んだことで、比較基準となる昨年10月の輸出量が増えたことが主な要因。それに加え、今年10月の就業日数は前年同月より1日少ないことも大幅成長につながらなかった」と説明した。蔡処長は、今年10月の輸出額はこれまでの同じ時期の最高となったことを強調し、繁忙期を迎える第4四半期は、輸出低迷の懸念はないとした。

 主な輸出品目のうち、電子部品と機械が依然として台湾の輸出成長を支えている。10月の電子部品の輸出額は100億1,000万米ドルで、前年同月から9億6,000万米ドル増加した。

 近年、ビットコインを始めとする仮想通貨ブームからコインを得るためのマイニング(採掘)が盛んに行われるようになり、マイニングに必要となる半導体の需要が高まったことで、半導体関連の輸出額も増加した。

 10月の機械の輸出額は22億1,000万米ドルで、前年同月から3億米ドル増加、単月で過去5番目に高かった。そのうち、半導体などを製造する機械が1億3,000万米ドル増加、タービンジェットエンジンが同52%増、特殊機械が同50.6%増といずれも5割以上成長した。

 プラスチック・ゴムおよびその製品、非金属や化学品の輸出は、大部分が前年同月から1ケタ成長を遂げたが、鉱物製品は同22.6%の大幅減少となった。これについて蔡処長は、「鉱物製品の多くは船によって輸送される。昨年の9月に起きた台風の影響から多くの出荷が10月にずれこんだため、比較基準となる昨年10月の輸出量が増えた。それは、今年10月の鉱物製品の輸出の大幅減少につながった」と説明した。

 第4四半期の展望について蔡処長は、年末には欧米各国がショッピングシーズンを迎え、アップルの新機種、iPhone X発売による半導体産業の需要も高まることから、「オフシーズンでも輸出は低迷しない」との見通しを示した。さらに蔡処長は、半導体受託生産世界大手のTSMC(台湾積体電路製造株式会社)が先ごろ、法人説明会において、第4四半期の売上高は第3四半期より10%以上のプラス成長で過去最高となるとの見込みを語ったことに触れ、このことからも輸出は年末まで見通しが明るいとしている。

 蔡処長は、11月と12月の輸出について、昨年の同月の輸出が大幅な回復をみせたことで、今年は、引き続き成長を続けるものの、前年比の成長率は第1、第2、第3四半期ほど大幅ではないとの見解を示した。今月の3%増よりは高くなるものの1ケタ成長にとどまるとみている。また、通年の輸出額は2ケタ成長も見込めるとして、過去6年で最大の増加率となり、最長の回復期間を迎えるとみている。

Taiwan Today:2017年11月8日

写真提供:中央社
 第4四半期の展望について財政部統計処、蔡処長は、欧米各国のショッピングシーズンやアップルの新機種発売による半導体産業の需要も高まり「オフシーズンでも輸出は低迷しない」との見通しを示した。