台湾とインド、第5世代移動通信システムで協力強化

　情報通信標準化活動を促進する台湾資通産業標準協会（＝台湾情報通信技術標準化協会、略称TAICS）とインド通信標準化協会（Telecom Standards Development Society, India：略称TSDSI）は15日、インド・ニューデリーで「台湾・インド通信標準化セミナー」を開催した。双方は第5世代移動通信システム（5G）に関する研究、インターネットなどの通信プロトコルの分野で協力することで合意した。これにより、5G標準化作業における発言権強化を目指す。

　「台湾・インド通信標準化セミナー」では、TAICS前瞻行動通訊技術工作委員会の丁邦安副主席が、台湾における5G実現へ向けた実証実験の現状などについて説明した。また、2020年には世界に向けて屋外での5Gの応用状況を展示すると伝えた。

　工業技術研究院（ITRI）資訊与通訊研究所（Information and Communications Research Laboratories）狭帯域IoT（NB-IoT）実験室の楊東安副組長（副部長）は、インドの参加者に対して、台湾が構築したB4G（第4世代以降）狭帯域IoTの実証実験及び実現を目指すプラットフォームについて説明した上で、2018年からは5Gの実証実験も行うとして、インド企業の参入を歓迎すると述べた。

　情報通信産業のハード方面で優位性を持つ台湾に対し、インドはソフト方面で強みを持つ。このため双方は、5Gエリア実証、インターネット、情報通信セキュリティなどの各方面で協力することを決めた。また、5G標準化作業においても、共に通信プロトコル標準化の実証実験を行い、ソリューションの発展を目指す。これにより、各国の標準化団体によって構成される3GPPが進める5G標準化作業において、台湾とインドが互いに支援し、発言権を強化することを目指す。

　台湾とインドの情報通信標準化協会は今後、各自で協力項目についてまとめ、内容を精査した後、2018年にもMOUに署名し、具体的な協力を進めていきたい考え。

Taiwan Today：２０１７年１１月１６日

写真提供：中央社
　情報通信標準化活動を促進する台湾資通産業標準協会（＝台湾情報通信標準化協会、略称TAICS）とインド通信標準化協会（TSDSI）は15日、インド・ニューデリーで「台湾・インド通信標準化セミナー」を開催した。中央で話しているのは、台湾における5G実現へ向けた実証実験の現状について説明するTAICS前瞻行動通訊技術工作委員会の丁邦安副主席。

台湾とインド、第5世代移動通信システムで協力強化

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