【 台北駐日經濟文化代表處札幌分處 】
2024年4月第3週TOPICS
【頼清徳次期総統、米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」に選出/台湾」-政治-】
(台北中央社)米タイム誌が17日発表した2024年の「世界で最も影響力のある100人」に、頼清徳(らいせいとく)次期総統が選ばれた。紹介文では「台湾の未来の総統」と形容された。総統府の林聿禅(りんいつぜん)報道官は同日、「台湾の人々が共に努力して達成してきた民主主義の成果に対する国際社会からの重要な評価」だと好意的な受け止めを示した。
紹介文は米国の駐ロシア大使や駐中国大使、ユタ州知事などを歴任したジョン・ハンツマン氏が執筆した。
台湾出身者としては米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン(黄仁勳)最高経営責任者(CEO)も選ばれた。
中央社フォーカス台湾:2024年4月18日
【台湾東部地震/台湾の被災地で日本企業が協力 無償で空洞探査へ-社会-】
(花蓮中央社)東部海域で発生した地震で被害を受けた東部・花蓮県花蓮市に17日、空洞探査を専門とする日本企業の職員や探査車などが到着した。陥没予防のため、無償で道路下の状況を調べるとしている。
到着したのはジオ・サーチ(本社東京)の職員ら5人と探査車1台、手押し型探査装置2台など。同社はこれまでにも台湾で活動経験がある。雑賀正嗣社長は、2018年の花蓮地震で日本から探査車を持ち込んだ際には必要な手続きに半年を要したとしながらも、今回は2週間で現地に到着できたと語った。
また今後は台湾でさらなる探査支援をしたいとし、2台目となる探査車の導入を計画していることを明かした。
台湾側の協力会社の関係者によると、地中に向けてマイクロ波を照射して最大地下3メートルの深さまで調査できるという。
この日、探査範囲について話し合った花蓮市の魏嘉彦(ぎかげん)市長は、来週から探査を行うと説明。道路下に危険や問題があった場合、迅速に補修すると語った。
中央社フォーカス台湾:2024年4月18日
【パリ五輪まで100日 ナショナルトレセンで宣誓式 東京大会超す成績に期待/台湾–芸能スポーツ-】
(高雄中央社)パリ五輪開幕まで100日となった17日、南部・高雄市のナショナルスポーツトレーニングセンターで宣誓式が開かれ、同センターを所管する教育部(教育省)体育署の鄭世忠署長は「今回の成績は必ずや東京大会を上回るはずだ」と期待を寄せた。
台湾代表は東京大会で過去最多となる計12個(金2、銀4、銅6)のメダルを獲得した。中央社の取材に応じた鄭氏は、現在の選手やコーチは孤独に戦っているのではなく、同センターや同署が「最強の後ろ盾」としての役割を担っていると強調。多くのベテラン選手にとっては同大会が最後の大舞台になるとした上で、最高のパフォーマンスを発揮できると信じていると述べた。
式には大会への出場が既に決定している陸上男子とボクシング女子の選手各2人が出席した。リオ大会、東京大会に続き3度目の五輪出場となるボクシングの陳念琴は、出場が決まった直後はほっとしたが、今は全身全霊で大会への準備を進めていると言及。ベスト8に終わった前回大会での失敗から多くを学んだとし、パリ大会ではより良い成績を残せるだろうと自信をのぞかせた。
中央社フォーカス台湾:2024年4月18日
【海外工場の設置進むTSMC 魏CEO「顧客はさらに高いコスト分担」/台湾–経済-】
(新竹中央社)半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が設置を進める海外製造拠点は、米アリゾナ第1工場が2025年上半期に、熊本工場が今年第4四半期(10~12月)にそれぞれ量産を開始する予定だ。魏哲家最高経営責任者(CEO)は18日の決算発表会で、海外工場はコストが高く、インフレーションの影響もあるとし、顧客はさらに高いコストを分担することになるとの見通しを示した。その上で、長期的に53%以上の売上総利益率を維持できる見込みだとした。
魏氏は、米アリゾナ第1工場は予定通り来年上半期に回路線幅4ナノ(ナノは10億分の1)メートル相当の半導体の量産を開始すると説明。建設中の第2工場は2ナノ品を製造し、28年に量産を開始する予定だとした。8日に発表した第3工場についても、2ナノまたはそれ以上に微細な半導体の製造技術を提供すると語った。
建設が決まっている熊本第2工場については、今年下半期に着工し、27年に供用を開始する予定だと述べた。40ナノ品と6ナノ品の製造技術を提供するとした。
中央社フォーカス台湾:2024年4月18日
【台湾がんばれ」 日本の砂の彫刻家が制作 被災地の早期復興願う観光-】
(新北中央社)台湾東部海域での地震発生を受け、「台湾がんばれ」とのメッセージを刻んだ砂像が17日までに、北部・新北市の福隆海水浴場にお目見えした。制作したのは砂の彫刻家の保坂俊彦さんと林真理さん。同海水浴場の運営を担うフーロンホテル福隆(福容大飯店福隆)によれば、台湾の人々が早期に困難から抜け出し、復興を果たせるようにとの願いが込められているという。
来月31日に同所で砂の彫刻の祭典「2024福隆国際サンドアートフェスティバル」(砂彫芸術季)が開幕するのを前に制作された。
作品の表側には中国語と日本語で「台湾がんばれ」のメッセージが彫られ、その両脇には台湾固有種のヤマムスメと日本の国鳥のキジがあしらわれた。同ホテルによれば、台湾と日本の結び付きを象徴している。裏側には被災地の早期復旧と復興を願う言葉が中国語で書かれた。
同ホテルによれば、保坂さんは10年以上にわたって福隆サンドアートフェスに参加。2011年の東日本大震災で台湾から多額の義援金が日本に寄せられた際にも台湾に感謝を伝える砂像を制作していた。今回の作品について保坂さんは、芸術の力を通じて台湾を支援する日本の思いを伝えたいと語ったという。
同フェスは10月13日まで。
中央社フォーカス台湾:2024年4月18日