【 蔡英文総統「台湾の人々の世界貢献願う心、他国に負けない」 】
6月7日、台北市内で女性や子供の難民を一時的に収容する施設「Casa di Love」(愛の小屋)の寄贈式が開催され、蔡英文総統が出席した。蔡総統は挨拶の中で、自らが難民問題に国際社会の一員として取り組んでいく姿勢を示しつつ、自由と人権は台湾の人々にとって最もかけがえのないものだと強調。世界貢献を願う心はどの国連加盟国にも負けないとアピールした。今般の寄贈プロジェクトは新興民族文教基金会と謝許英文化芸術基金会が共同で企画したもので、当該施設は欧州最多の難民を収容しているイタリア最南端の島、ランペドゥーザ島に設置される予定。(2016/6/8)
【 「日台の絆の深化を」 台北経済文化代表処、謝新代表が抱負 】
台湾の蔡英文政権で台北駐日経済文化代表処(東京都港区)の代表(駐日大使に相当)に任命された謝長廷元行政院長(首相)が6月9日に来日し、着任した。羽田空港ロビーで日台メディアの取材に応じた謝氏は、「台湾と日本はもともと非常によい関係だが、蔡総統も望んでいるように、今後新たな時代の到来を期待し、双方の関係をさらに深化、強化させ、子孫のために友好のメカニズムを打ち立てたい。どの党が政権をとろうとも、この友好関係は不変だ。」と中国語であいさつ。その後、日本語でも「日台の絆をもっと強く、深くしたい」と抱負を語った。着任後、謝氏は6月10日~12日の日程で台南市の頼清徳市長、高雄市の陳菊市長らとともに、熊本県を訪問、計約2億円の義援金を寄付する予定。(2016/6/9)
【 「台湾夜市」の食の安全性強化へ 食材・環境の検査実施 】
台湾旅行における最大の楽しみと言われるB級グルメの宝庫「台湾夜市」(ナイト・マーケット)。今後より多くの外国人観光客に楽しんでもらえるようにと、行政院食品安全オフィスが6月7日に各店舗の「食の安心・安全」に係る検査実施を発表した。経済部(経済省)の初期調査によれば、台湾全土には公営、民営合わせて277カ所の夜市があるとされる。既に寧夏夜市(台北市)、廟口夜市(基隆市)、逢甲夜市(台中市)、六合夜市(高雄市)、羅東夜市(宜蘭市)など代表的な25カ所の夜市が1次検査を通過しており、程なく調味料やデンプン原料、油等にメスが入る2次検査に移るとのこと。同検査では製造元・廃棄過程まで精査されるとされ、今後は夜市の「食の安心・安全」が政府のお墨付きを得る、と観光業界からは期待の声が聞かれている。(2016/6/8)
【 台湾と日本の学術交流に貢献 故・宋文薫氏に旭日中綬章…家族が感謝 】
日本政府による2016年外国人叙勲で、故・宋文薫台湾大学名誉教授が旭日中綬章を受章した。生前は考古学分野で台湾と日本の学術交流に貢献。今月4日には台東で追悼式が開かれた。日本の対台湾窓口機関、交流協会によると、本来は4月29日に発令される予定だったものの、宋氏は直前の27日に他界。同日付で死亡叙勲が発令されたという。娘の和さんは、宋氏から「勲章をもらう」「お前だけが知っている。誰にも話してはならないよ」といわれていたが、ほかのきょうだいにも同じことを話していたため、詐欺だと思い「無視していた」と振り返る。だが、その後事実だと判明。日本政府の対応に感謝を示している。(2016/6/1)
【 蔡総統と安倍首相の母、N響公演で同席 「台湾への好意の表れ」 】
蔡英文総統は3日夜、NHK交響楽団(N響)が台北市内で開いたコンサートを鑑賞した。公演には訪台した安倍晋三首相の母親、洋子さんも同席し、蔡総統と会話を交わした。N響の台湾公演は1971年以来、45年ぶり。1972年の断交後初となる公演に、現職首相の母親が同席したことについて、台湾の外交関係者は、日本政府の台湾に対する好意と、蔡総統を重視する姿勢の表れだと分析している。日本との関係を重視する蔡氏は、総統選前の昨年10月に安倍首相の地元の山口県を訪問。就任を目前に控えた先月5日には台北市の民進党本部で、首相の実弟、岸信夫衆院議員と会談している。(2016/6/4)
【 タイガーエア台湾、台北-岡山線開設へ 7月14日から週3便 】
チャイナエアライン(中華航空)系格安航空会社(LCC)のタイガーエア台湾(台湾虎航)は、7月14日から台北(桃園)-岡山線に就航す––る。週3便の運航。7日からチケットの予約購入を受け付ける。台湾の格安航空会社が台北-岡山線に就航するのは初めて。同社によると、日本の地方への旅行需要が高まっていることを受けての開設。毎週月、木、日曜の午後1時30分に台北を出発し、折り返し便は同午後6時に岡山を出発する。 (2016/6/6)
【 台湾・金門、マラソン大会で地域活性化や観光振興目指す 】
台湾海峡に浮かぶ金門県では、来年1月15日に開催される「金門マラソン大会」の準備を進めている。前回大会よりも1000人多い6000人の参加者を受け入れる予定で、関係者らは地域の活性化や観光振興に期待を寄せている。同大会は来年で10回目の開催となる。地元の酒造会社、金門酒廠も大々的な支援を表明。台湾では国民の健康増進を呼びかけており、陳福海県長は全民参加の運動ムードを作り出したいと意気込んでいる。県では同大会がすでに金門のスポーツと観光のブランドになっているとし、さらなる知名度向上や同県のアピールにつなげたい考えだ。 (2016/6/7)
【 世界で最もパワフルな女性、蔡英文総統が17位に フォーブス誌 】
米フォーブス誌がこのほど発表した2016年版の「世界で最もパワフルな女性100人」で、蔡英文総統が17位に選ばれた。台湾からは唯一のランクイン。1位は6年連続でドイツのアンゲラ・メルケル首相となった。ランキングは世界29の国・地域を対象に、政治やビジネス、テクノロジー、チャリティーなどの分野で活躍している100人の女性を選出した。平均年齢は57歳。最年少は米ヤフーのマリッサ・メイヤー最高経営責任者(CEO、41)で、最年長は英国のエリザベス女王(90)。尚、2位以下には米国のヒラリー・クリントン氏、3位はジャネット・イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長と続いている。(2016/6/7)
【 台湾・台南で省エネ技術の実験住宅 パナソニックが運用開始 】
環境に配慮した都市を作る「スマートシティ」事業の開発を進めるパナソニック(大阪府)の台湾法人は6月7日、同社が持つ省エネ技術やソリューションの実証実験を行う施設の運用を開始した。南部・台南市に建設された同施設には、同市にある南台科技大学の大学院生4人が入居し、照明や太陽光発電などに関する実証実験を行う。期間は1年間で、終了後には新たな施設が設置される見通し。パナソニックと台南市は2014年に自然環境に配慮したモデル都市建設に関する協力覚書に調印。昨年5月には大気汚染が深刻とされる同市に対し、空気清浄機130台を寄贈するなど、交流を深めていた。(2016/6/8)
【 台湾人の海外旅行計画率、アジア太平洋で1位 1回の平均支出15万円以上 】
米マスターカード社が6月8日に発表した旅行に関する購買傾向調査で、今後1年間に海外旅行を計画している人の割合が、台湾はアジア太平洋地域で最も高かったことが分かった。今後1年間の海外旅行頻度についても、台湾の回答者のうち66%がこれまでと同様の頻度での旅行を計画していると答えた他、さらに回数を増やすとした人も16%に上っている。また、1回の海外旅行に費やす金額も平均4万6706台湾元(約15万5500円)と日本や韓国、シンガポールを上回り、海外旅行に対する関心度の高さが改めて浮き彫りとなった形。(2016/6/9)
【 高雄市の旅行業者、熊本へ 観光交流促進に期待 】
高雄市の旅行業者は10日、同市の陳菊市長や頼清徳・台南市長らとともに熊本県を訪れた。訪問を通じ、観光交流の促進を目指す。高雄-熊本間の定期直行便は、チャイナエアライン(中華航空)が週3便運航しているものの、熊本地震の影響で休止されていた。今月3日に運航が再開され、観光客の行き来は回復しつつある。同市旅行商業同業公会の呉盈良理事長によると、同市を訪問した中国大陸の旅行客は政権交代が行われた今年5月以降、大幅に減少。今月に入ってからは前年同期比7割減となった。蔡英文新政権は日本や韓国、東南アジアなどの市場を重視する姿勢を示している。(2016/6/10)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際ソーラー産業見本市 】
10月12日(水)より3日間、台北南港展覧館(台北市南港区經貿二路1号)にて「2016年台湾国際ソーラー産業見本市」が開催される。中華民国対外発展協会(TAITRA)の主催。出展品目はソーラー電池及び材料、ソーラー発電システム、電力変換システム、関連パーツ、蓄電池など、ソーラー産業に関わるもの全般。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照。
HP(英語) : http://www.pvtaiwan.com/en_US/index.html