【 高雄と台南の2首長、益城町を視察 避難所での被災者支援の経験学ぶ 】
熊本県を訪問していた頼清徳・台南市長と陳菊・高雄市長は6月12日、熊本地震で大きな被害を受けた益城町に足を運び、復興状況や避難所での被災者支援などについて視察した。台南市政府は、益城町の被災者支援について、地域の環境整備や回復、物資の集中、避難所の運営などはいずれも秩序立っていると称賛。ペット連れ専用の避難場所が設けられていることを例に挙げている。陳市長は被災地の早期復興を願うと同時に、台湾と日本の双方が災害時の緊急援助や対応、海外での救援協力などについて互いに学び合うことも可能だとし、災害救助における熊本と高雄の交流の深化に期待を示した。(2016/6/13)
【 立法院長率いる国会議員団、8月上旬に訪日へ 】
与党・民進党の蘇嘉全・立法院長(国会議長)率いる与野党立法委員(国会議員)団は、8月8日から日本を訪問する。蘇氏は、1月の立法委員選挙で民進党が初の単独過半数を獲得したのを受けて、2月に同党の党員として立法院長に初めて選出。先月結成された台湾の超党派議員連盟「台日交流聯誼会」の会長でもある。訪日は院長就任以来初めて。また、前立法院長で同会の名誉会長を務める野党・国民党の王金平・立法委員は、8月5日にブラジルで開幕するリオデジャネイロ五輪に出席予定だったが今月15日、日本は台湾の外交にとって重要な存在だとして、蘇氏に同行する考えを示している。 (2016/6/17)
【 札幌でYOSAKOIソーラン祭り閉幕 台湾チームが観光PR 】
第25回YOSAKOIソーラン祭りが6月12日、5日間の日程を終えて閉幕した。台湾からは大学生ら65人で結成されたチームが参加、伝統文化を強調したダンスなどで台湾観光をPRしている。観光局のチームが参加するのは今年で14回目。また、これに合わせて観光局が札幌市内で観光説明会を実施した他、台湾観光協会も北海道観光振興機構、札幌観光協会との間で友好協定に調印。台湾側の戴啓珩副会長は協力強化と日台の相互訪問旅行者増加に期待を示している。観光局ではこれまでと同様、日本市場に対し、グルメ、ロマン、ロハス、ショッピング、生態、文化の6テーマを中心にPRを続ける方針で、昨年542万5000人を突破した相互訪問旅行者数を600万人に増やしたい計画としている。(2016/6/13)
【 「熊本は独りじゃない」 台湾南部2市、2億円超える義援金寄付 】
南部・高雄市の陳菊市長と台南市の頼清徳市長は6月10~11日、今年4月の地震で大きな被害を受けた熊本県と熊本市をそれぞれ訪問し、義援金計約6516万台湾元(約2億1600万円)を寄付した。訪問中、頼市長は今年2月の台南を襲った地震を念頭に、「我々はともに地震に見舞われた」と語り、「熊本は独りぼっちにならない」とエールを送った。頼陳両市長は同10日に蒲島郁夫・熊本県知事、同11日に大西一史・熊本市長と面会したほか、地震で大きな被害を受けた熊本城などを視察した。尚、今回の熊本訪問には6月9日に着任したばかりの謝長廷駐日代表(駐日大使に相当)も同行している。(2016/6/11)
【 台湾南部の自治体と共同でマンゴーPR 立法院長「若き日の恋愛の味」 】
蘇嘉全立法院長(国会議長)は6月14日、立法院で開かれた台湾産マンゴーのPRイベントに出席し、マンゴーかき氷作りに挑戦。お手製のかき氷を味わうと「甘酸っぱくて、若き日の恋愛の味のようだ」と美味しさを絶賛した。イベントは行政院農業委員会農糧署が、マンゴーの主要産地である屏東県、高雄市、台南市と共同で開催した。蘇院長は、アップルマンゴー(愛文)は甘酸っぱく、豊かな香りが特徴だと説明。自身が屏東県長を務めていた際、4大旗艦輸出品の一つに選ばれ、日本や中国大陸、東南アジア諸国からも好評を得ていたと語った。米国に住む親戚が台湾に戻るといつも、アップルマンゴーを指定して味わっていたとのエピソードも披露し、台湾産マンゴーの魅力をアピールした。(2016/6/14)
【 基隆港開港130周年 祝賀パーティーに日本の5県市も出席へ 】
基隆市は6月25日、基隆港開港130周年に合わせ、盛大なイベントを開催する。祝賀パーティーには、同市姉妹市促進会の招待により、世界8カ国および6都市を代表する来賓計69人が出席。日本からも5県市の代表者が出席し、節目の年を祝う。招かれた日本の地方自治体は、広島県呉市、香川県高松市、熊本県八代市、静岡県、石川県中能登町。また、日本の対台湾窓口機関、交流協会の代表者も参加する。イベントでは、パレードのほか、有名バンドや歌手が登場するコンサート、光のショーなどが催される。イベントを機に市のイメージを向上させようと、同市は最近、古びれた看板や電線の撤去、環境の整頓、修復などの作業も実施した。(2016/6/15)
【 台湾・エバー航空、世界最高評価の「5スター」に 】
航空サービス格付け会社の英スカイトラックスは6月15日、エバー(長栄)航空を世界最高評価となる「5スター」に認定したと発表した。エバー航空の林宝水董事長は、「これからも飛行の安全を追求し、利用者の身になってサービスを提供したい」と喜びを語っている。空港や機内など800を超える項目で良質なサービスを提供している航空会社に認定される。エバー航空は台湾の航空会社としては初めて「5スター」に輝いた。世界でもシンガポール航空やキャセイパシフィック航空、全日空、アシアナ航空などに続いて8社目。(2016/6/15)
【 高雄メトロ、利用者増加=大型複合施設の開業で 】
高雄メトロ(MRT)で利用者が増加している。先月沿線に大型複合商業施設が開業したためとみられ、赤字が続く同社の経営体質改善に希望の光が差し込んでいる。同社によると、最近1カ月間の平均利用者数は1日当たり昨年同期比1万5000人増の17万5000人。営業利益は今年1~4月だけでも2400万台湾元(約7900万円)となっており、さらなる増収が見込まれる。ただ、経常損益での黒字化には今年は2億元(約6億5600万円)の利益が必要とみられており、同社では引き続き努力する考えだ。(2016/6/16)
【 花蓮県特産の紅もち米 生産量拡大目指し、Uターンする若者も 】
東部・花蓮県光復郷タイバラン集落の特産品、「紅もち米」。炊いた米のつややかな深紅の美しさと豊かな香りで、現地でも1キロ当たり160台湾元(約520円)以上の価格をつける等、「ブランドもち米」として消費者から広く愛されている。研究員の11年の努力の末に生まれた「紅もち米」はアントシアニンが豊富に含まれており、抗酸化力は通常の米の約17倍にも達する。地域では栽培規模を拡大させようと、農家に紅もち米の生産を積極的に呼び掛けているところで、Uターン就農をする青年も年々増えてきているとのこと。タイバランまちづくり協会の蕭明山総幹事は、生産量が増えれば、更により多くの若者にUターン就農してもらえる誘因になるだろうと期待を込めている。(2016/6/16)
【 「おたべ」の美十、台北で試食会 関係者、台湾工場で独自商品生産も示唆 】
製菓会社の美十(京都府)が、主力商品、生八つ橋や京ばあむなどの試食会を台北市内で6月15日から行っている。台湾の消費者に商品を知ってもらい、長期的な視野で販売の拡大を図りたい考え。同社はこれまでにも台湾のデパートで開かれた物産展や旅行博などに出展したことはあったが、単独で海外試食会を実施するのは今回が初めて。試食会では10種類以上の菓子130箱を日本から輸送、友人らといっしょに来場した若者はみな笑顔で菓子をほおばった。台湾の人は日本の味をわかっている」と話すのは同社マーケティング部の池田信一マネジャー。「安定した商売ができる」と台湾市場の魅力を語る。将来的には本格進出し、現地の工場で独自の商品を生産する可能性も示唆した。(2016/6/16)
【 中秋節の国際パレード、日本の祭りのチーム3団体も参加 】
初開催となる「台中国際パレード文化フェスティバル」が中秋節当日の9月15日から同18日まで、台中市内で開催される。日本からは北海道「YOSAKOIソーラン祭り」や名古屋「にっぽんど真ん中祭り」、三重「安濃津よさこい」の代表チームが参加し、10万人ともいわれる見物客がイベントを盛り上げる。同市の陳盛山・観光旅遊局長は6月9日、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会の招きを受け、札幌市内で行われたイベントにも出席、林佳龍台中市長からの招待状を各代表者に渡している。尚、今年3月には中台湾観光推動委員会と日本側の中部広域観光推進協議会とが覚書を結んでいる。(2016/6/10)
【 日本との租税取り決めが発効 シャープ買収の鴻海などに恩恵 】
財政部(財政省)は6月15日、日本と昨年11月に締結した「台日民間租税取り決め」が今月13日に発効したと発表した。来年1月1日から適用される。これにより、台日間で支払われる配当、利子、使用料の税率が10%に引き下げられ、株式譲渡所得などに対する課税が免除されるほか、課税上の問題を解決する枠組みが新たに創設される。財政部国際財政司の宋秀玲・司長は、日本企業が台湾の子会社から受ける配当など対する税率が20%から半減するため、日本からの投資を台湾に呼び込みやすくなると強調。一方で、シャープを買収する鴻海(ホンハイ)精密工業や、2014年に東京スター銀行を買収した中国信託商業銀行などの台湾企業も恩恵を得ると語った。財政部は、租税取り決めは台日間の投資、技術交流や提携の増加、雇用創出、経済成長の促進など、双方に多くのメリットをもたらすとして期待を示している。(2016/6/1)
【 蔡英文総統が直木賞の東山彰良氏と会談 日本の人々へ台湾史理解向上PR 】
台湾の蔡英文総統は6月17日、台北市内の総統府で、台湾が舞台の小説「流」で2015年上半期に直木賞を受賞した作家の東山彰良さんと会談を行った。同氏は台湾人作家で、直木賞受賞後に精力的に台湾でも各種活動を行っている。総統府によると、蔡総統は同氏の次作が1980年代の台湾を題材にしていると知り、「その時代のより正確な描写を通じ、多くの日本の人々に台湾の過去の物語を理解してほしい」と話したとのこと。直木賞受賞作「流」は選考委員が満場一致で授賞を決めた名著とされており、その次作には日台双方のファンから大変な期待がかけられているところだ。(2016/6/20)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台中国際銘茶・コーヒー見本市 】
2016年7月15日より4日間、大台中国際会展中心にて2016年台中国際銘茶・コーヒー見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は台湾茶、製茶、茶加工品、ティーセット、製茶設備、コーヒー、コーヒー加工品コーヒー製造設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下硬式HP参照。