【 日台合作の人形劇が放映開始 駐日代表が喜びの声「新時代の始まり」 】
日台合作の人形劇「サンダーボルトファンタジー 東離剣遊紀」の放映が7月8日、始まった。同日には、制作にかかわったニトロプラスの小坂崇氣社長と、グッドスマイルカンパニーの安藝貴範社長が台北駐日経済文化代表処(東京都)を訪れ、謝長廷代表(大使に相当)と会談した。東離剣遊紀は台湾の伝統的人形劇、布袋戯(ポテヒ)がベースの武侠ファンタジー人形劇。安藝氏から、同作が日本や台湾だけでなく、中国大陸、米国、フランスなどでも放映されると聞かされた謝代表は、「台湾の布袋戯が世界に出て行く新時代の始まりだ」と喜んだとのこと。 (2016/7/9)
【 チャイナエアライン、大気観測装置搭載の旅客機増備 研究に活用へ 】
チャイナエアライン(中華航空)は、大気観測装置を搭載した新たな旅客機1機の運用を7月7日から開始した。来年にはさらに1機が増備される予定で、今後はすでに運用されている別の1機と合わせた3機体制で地球温暖化や気候変動などに関するデータが収集される見通し。同社は行政院(内閣)環境保護署や中央大学(桃園市)と共同で2012年から大気観測を実施。機材の増備によりアジア太平洋の広い範囲で観測が可能になるとしている。収集されたデータはヨーロッパの研究施設で利用されるほか、環境保護署や中央大学でも人工衛星フォルモサット3号や各種の気象観測データと組み合わせて大気汚染対策などに役立てられる。(2016/7/11)
【 台湾・台南市、市内バスが乗り降り自由のIC乗車券発売 施設優待も 】
台南市政府は7月1日、市内を走る路線バスを自由に乗り降りできるIC乗車カード「Tainan Pass」を旅行業者と共同で発売した。同カードを提携施設で提示すると割引が受けられるほか、一部観光地では入場が無料になる。7月12日に記者会見に出席した頼清徳市長は、同カードにはメリットが多くあるとし、利用を呼び掛けた。同じカードを用いると、商店73店舗、宿泊施設43軒、奇美博物館、台湾歴史博物館等で優待が受けられるとのこと。価格はカードごとに異なり、199台湾元(約645円)~399元(約1290円)と求めやすいものとなっている。外国人観光客にとっては交通にやや難があるとされてきた台南市だが、課題克服のための市側の努力が改めて見て取れる形となった。(2016/7/13)
【 くまモンが高雄で高通通と夢の共演 熊本地震への支援に感謝 】
熊本県のご当地キャラクター、くまモンが7月9日、高雄市内のデパートでイベントを開催し、同市政府農業局のキャラクター、高通通(ガオトントン)とくまモン体操などのダンスを披露した。当日は台風1号の影響でくまモンら熊本県の関係者がそれでも会場には100人以上のファンが詰めかけ、大きな黄色い歓声が上がるにぎわいとなった。、グッズを手に持つ多くのファンはくまモンの訪台を暖かく出迎えた。尚、同行した熊本県商工観光労働部観光経済交流局の中川誠局長は挨拶の中で、地震に対する高雄市民からの支援に感謝の言葉を述べている。(2016/7/10)
【 奈良のユニークうどん店、台中に海外1号店 本店そのままの味を台湾に 】
奈良のうどん店「麺闘庵」(めんとうあん)の海外1号店が7月10日、台中市内にオープンした。同店の名物メニューは、油揚げの中にうどんが入った「巾着きつね」。小麦粉やだし、昆布、かつおぶしなどの素材はすべて日本から輸入し、本店の味わいを台湾の消費者に届ける。台湾での出店に関する権利を取得した業者によると、了承を得るために店主を9回訪問。料理人らも10回ほど見習いに出向いた。当初はなかなか首を縦に振らなかった店主だったが、台湾側の誠意と入念な経営計画に心を動かされ、最後には許可を出したという。オープン当日には柯文哲台北市長の父母が来店し、テープカット式に参加。自慢のうどんを味わうと、柯市長の母親は日本語で「おいしい」と絶賛していた。 (2016/7/11)
【 湾生の男性が里帰り 名医だった祖父の「思い出の地」訪問 】
日本統治時代の台湾で生まれたいわゆる「湾生」の日本人男性が7月9日、祖父が営んでいた花蓮市内の病院跡を訪れ、在りし日に思いを馳せた。男性の祖父、羽鳥重郎さんは群馬県出身。台湾でマラリアやツツガムシ病などの研究に尽力した。定年後には台湾最初とされる小児科専門の羽鳥医院を開設し、引き揚げまで地域医療に貢献したという。病院だった建物は現在、修復を経て地元の女性が経営する喫茶店として利用されている。生後間もなく日本に渡ったため当時の記憶は残っていないと話す男性。かつての面影を残す建物をしっかりと目に焼き付けた。 (2016/7/11)
【 日本統治時代から残るたばこ関連施設、修復へ 】
台中市の歴史的建築物に登録されている「太平買煙場」(太平区)で7月10日、修復工事の起工式が行われた。日本統治時代に栄えた同地のタバコ文化を今に伝える建物で、市では来年3月の完成を目指すとしている。同地はかつてタバコの栽培が盛んだった。同施設は収穫されたタバコの葉を貯蔵、管理する場所として利用されていた。林佳龍市長によると、修復後は一部を芸術家、陳庭詩氏の記念館とするほか、地域の産業を展示したり、地元のアーティストを紹介する場所として、広く市民に開放するとしている。文化局では台中市の新たな観光スポットになればと期待を寄せている。(2016/7/12)
【 彰化に台湾最長の「空中歩道」 新名所で観光客増加ねらう 】
中部・彰化県の観光地、八卦山大仏風景区に、台湾最長の空中歩道「八卦山空中歩道」が7月10日、正式にオープンした。歩道は全長1005メートルで、所要時間は約15分。高さは最も高い場所で16メートル。同県は、歩道を訪れ、八卦山の自然景観と文化を体験してほしいとしている。同日行われた開幕式には、同県の魏明谷県長や黄秀芳立法委員(国会議員)、邱建富・彰化市長などが出席。魏県長は、八卦山は県の聖なる山であると触れた上で、チョウ500種類以上および各種の昆虫や甲虫が生息していることを説明。さらに大仏や生活美術館、芸術高校など文化的スポットも紹介し、空中歩道によって県の観光と産業を発展させたい考えを示した。歩道には出入口が7カ所あり、沿道ではハスの池の生態エリアや忠烈祠、野球場、豊かな自然などを望める。 (2016/7/11)
【 台湾・彰化県長、愛知を訪問 高齢者の健康支援などに理解深める 】
訪日中の魏明谷・彰化県長は7月12日、愛知県の「あいち健康の森公園」を視察に訪れ、日本の長期医療設備や高齢者の健康診断に対する協力などについて理解を深めた。今回日本を訪れたのは魏県長のほか、周志中副県長、葉彦伯衛生局長、黄淑娟社会処長、県内の医療関係者ら。一行は施設担当者の解説のもと、園内の各施設を見学したほか、体力テストなどを体験した。彰化県の人口において65歳以上が占める割合は13.8%。台湾平均の12.5%を上回っている。魏県長は、健康な老後を迎えるには通常の保健予防に加え、適度なレジャー活動や運動が必要だとし、健康関連施設のほかに専門家も配置している同公園を見習っていきたいとした。(2016/7/13)
【 マンゴーの新品種デビュー 高価でも即完売 甘みと滑らかさが特徴 】
開発から品種登録までに10年以上を費やしたマンゴーの新品種「高雄4号-蜜雪」の販売が、このほど始まった。新品種は果肉の滑らかさと糖度の高さが特徴。栽培農家によると、生産量が少ないため1キロ当たりの価格はアップル(愛文)マンゴーの2倍の300台湾元(約970円)と高価ながらも、発売直後に完売したという。新品種は高雄区農業改良場が開発。2015年までに屏東県、台東県、台南市の農家ら計4軒に技術移転し、それぞれで栽培されてきた。近年、日本でも台湾マンゴー愛好家は急増しているところで、その新品種の味わいには注目が集まっているところ。尚、同品種の最盛期は6~7月。(2016/7/13)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際「水」見本市 】
2016年10月20日より3日間、高雄展覽館にて2016年台湾国際「水」見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は飲料水関連設備、浄水設備及び器材等関連商品、水周りの工具、水道関連部品、排水処理関連システム及び設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式ウェブサイト及び添付ファイル参照。
HP : http://www.aquataiwan.net/zh_TW/index.html