【 日本が早ければ2017中頃に事前通関制度導入 空港待ち時間軽減へ 】
日本政府が外国人観光客の入国審査を出発前に現地の空港で済ませられる仕組みを導入する方針を示した。急増する訪日外国人観光客に対応するためで、まず台湾・韓国当局と交渉を進め、2017年度中の実現をめざすとのこと。今般導入するのはアメリカ-カナダ等往来の頻繁な国同士で導入事例がある「プレクリアランス(事前審査)」制度で、出発前に指紋・顔写真・入国カードを提供し、審査官との面談まで終わらせることにより、入境に係る時間を大幅に短縮出来る仕組み。今年4月には日本の「西の玄関」関西国際空港で外国人観光客の審査待ち時間が84分を記録する等、日本全国の国際空港で外国人観光客入国時のタイムロスが問題となっているところで、当該制度導入による待ち時間の軽減が大いに期待されている。(2016/8/15)
【 台湾「新南向政策」綱領採択 ASEAN、南アジアとの交流強化へ 】
蔡英文総統は8月16日、林全行政院長(首相)や李大維外交部長(外相)らを招いての「対外経済戦略会談」を開き、経済上の中国大陸への過剰依存から脱却し、東南アジアや南アジアなどとの関係強化を目指す「新南向政策」の政策綱領を採択した。5月に発足した蔡政権は同政策を重要な経済戦略の一つに位置づけている。綱領では、東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア、豪州、ニュージーランドと経済、科学技術、文化などの分野でつながりを強め、「経済共同体意識」をつくることなどが長期目標として掲げられている。(2016/8/18)
【 故宮の目玉「白菜」「肉形石」、写真撮影可能に 9月1日から3カ月 】
国立故宮博物院は8月15日、一部の展示室での写真・動画撮影を9月1日から12月1日まで、試験的に解禁すると発表した。対象となるのは銅器や磁器、玉器などの器物。人気の「翠玉白菜」や「肉形石」も撮影可能になる。林正儀院長によれば、仏・ルーブル美術館や英・大英博物館など海外の多くの博物館では撮影が許可されているという。世界の流れと来館者のニーズを受け、公共化や親しみやすさを目指して試験的な実施を決めたと林院長は話す。書画などは光を嫌うため、書画類の文物の許可リストは担当部門が検討した上で提出するとしている。故宮は、撮影をする場合は規定を守り、文物や自身、周囲の人の安全に注意するよう呼び掛けている。 (2016/8/16)
【 台湾の平和に祈り 高雄で終戦記念式典 】
高雄市にある戦争と平和記念公園で8月14日、71年前の第2次世界大戦の終戦を記念する式典が開かれ、犠牲となった人々や台湾の平和に対して祈りをささげた。関係者は、先の大戦や朝鮮戦争で多くの台湾出身兵士が異郷で命を落としているが、この事実が戦後ずっと重視されてきたとは言い難いと語っている。式典では花と音楽で犠牲者の霊を慰めた。高雄市政府民政局は、人には生きることや自由、尊厳、幸せを追求し、恐怖から逃れることなどさまざまな権利があると強調。戦争の苦しみに思いを馳せ、人権の重要性を伝えられればとしている。(2016/8/14)
【 「くまモン」絵本、中国語で出版 台湾人観光客が阿蘇に戻るよう願う 】
熊本県のマスコットキャラクター「くまモン」を主人公とした絵本の中国語版が台湾で出版された。絵本の舞台は4月の熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇地方。関係者は「絵本をきっかけに台湾の人たちが再び阿蘇に目を向けてくれたら」と期待している。絵本は昨年10月に日本で出版された「くまモンとブルービーのなかまたち」。地震で地割れなど大きな被害を受けた美術館は8月8日に再開したが、来館者数は震災前に比べ大幅に減少し、海外で最も多かった台湾人の姿も戻っていない。絵本は台湾では7月下旬に出版され、今月11日から台北市内で開催中の漫画博覧会でも展示されているとのこと。(2016/8/15)
【 台湾・新北市、日本統治時代の公文書「台北州档案」を初公開 】
新北市立図書館は8月12日、同市三峡区にある分館で約6千点に上る日本統治時代の公文書「台北州档案」の公開を開始した。同文書の原本が一般公開されるのは初めて。資料の大部分は、台北州海山郡鶯歌庄(現在の新北市鶯歌区と樹林区に相当)の役場が、1921(大正10)年から1945(昭和20)年にかけて作成したもので、当時の地方行政や産業発展の状況をうかがい知ることができる貴重な歴史資料だという。これらの文書が置かれているのは、同日に設置された三峡関連の資料を展示する特設コーナーで、日本語の古書や古写真なども陳列。同分館ではコーナーの開設に合わせ、8月13日から藍染め体験教室など地元の文化や伝統を題材にしたイベントを開催している。(2016/8/13)
【 台北で農業展 過去から現在までの変遷を紹介 】
行政院農業委員会が国家発展委員会と共同で開催する農業展が8月18日、台湾大農業陳列館(台北市)で開幕した。「農為国本-台湾農業档案特展」と題し、過去から現在までの台湾農業の変遷を紹介する。開幕式に出席した農業委員会の翁章梁副主任委員は、展示資料を通じ、国の発展において農業が重要な基石になったことを実感できるとし、多くの人に来場してほしいと呼び掛けた。農業委員会が同様の特別展を実施するのは初めて。農業組織の沿革、台湾農業の始まり、国のための増産、強大な農業、農業の変遷、継承と啓発の6つのテーマに分け、各年代で農業が果たした役割を伝える。(2016/8/18)
【 上場企業が産業発展や市場に意見 半導体・電子関連の35社が参加 】
台湾証券取引所は8月12日、半導体や電子関連の上場企業35社を招き、産業発展や資本市場に対する企業の建言を聞く座談会を初開催した。取引所は上場企業から支援を必要とする事項を聞き取ることで、市場の発展を促していきたいとしている。取引所は市場制度の調整を後押しするため、参加企業からの意見をまとめ、主管機関に提出する予定。今月16日からはプラスチックや化学、繊維、食品、貿易、小売、金融などの産業を対象とした座談会を台湾各地で順次開催していく。(2016/8/19)
【 「多彩な文化を知ってほしい」 先住民の収穫祭に蔡総統が参加 】
蔡英文総統は8月15日、屏東県三地門郷を訪問し、台湾原住民(先住民)パイワン族とルカイ族の合同収穫祭に参加した。収穫祭は今後1年の無事や豊作を祈る行事とされる。蔡総統は「台湾社会が原住民に対して尊重と理解をし、きょうのイベントを通じて三地門や多彩で豊かな原住民文化を知ってほしい」と語った。蔡総統は同1日、過去の原住民(先住民)に対する不公平な扱いを政府を代表して謝罪。原住民を重視する姿勢を打ち出しており、原住民による自治や土地の所有問題などの課題について解決を目指す考えを示した。(2016/8/16)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際「水」見本市 】
2016年10月20日より3日間、高雄展覽館にて2016年台湾国際「水」見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は飲料水関連設備、浄水設備及び器材等関連商品、水周りの工具、水道関連部品、排水処理関連システム及び設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式ウェブサイト及び添付ファイル参照。
HP : http://www.aquataiwan.net/zh_TW/index.html