【 蔡総統、就任後初の演習視察で「軍改革」強調 来年1月に草案 】
蔡英文総統は8月25日、南部・屏東県にある軍の訓練基地を訪れ、5月の就任後初めて演習を視察した。蔡総統は、現在の国軍には方向性を見定め、文化を変える軍事戦略が必要だと改革の必要性を強調し、来年1月までにその草案を完成させると語った。蔡総統は先月上旬、軍官学校(士官学校)の卒業式に出席した際にも、「軍には大鉈(なた)を振るった改革が必要」との考えを示していた。今回蔡総統が視察したのは、軍が中国大陸の台湾侵攻を想定して8月22日から5日間の日程で実施している「漢光32号演習」のうち、最も規模が大きい実弾演習で、計143の航空機、艦艇、戦車、火砲が投入されているとのこと。(2016/8/25)
【 「遊びにきて」 東北6県などが台湾でトップセールス、各地の魅力アピール 】
東北6県と新潟県の知事や副知事、仙台市長らが訪台し、8月23日には台北市内のホテルで台湾の政府および観光・旅行団体、航空会社関係者などを対象にしたトップセールスを行った。主催した東北観光推進機構の清野智会長(JR東日本会長)は「台湾と日本の観光面での交流をさらに活発なものにしたい」と意気込んだ。東北6県と新潟県などによる合同での台湾トップセールスは今回が初めて。各県は台湾を重要市場と位置付けており、自然やグルメ、文化など各県の魅力を知事らが自らアピールして来訪を呼びかけた。村井嘉浩宮城県知事は、台湾からの訪日客について「まだのびしろはある」とし、リピーターをターゲットに再訪を呼びかけたいとしている。 (2016/8/23)
【 高雄ライトレール、年末の完成目指す 】
高雄市で建設が進む高雄ライトレール(LRT、軽軌)の最重要個所である、愛河に架かる鉄道橋の橋げた部分の連結工事が8月24日に完成した。同市政府捷運工程局は同日、2016年末までの完成に向けて今後は更にピッチを上げていくとの目標を示している。鉄道橋は光栄碼頭駅と真愛碼頭駅の間に架けられ、橋長は約112メートル。幅は約21メートルで、南側は歩行者および自転車専用路となり、埠頭の風景を楽しめる絶好の地点になる予定。同区間の工事は難易度が高く、予定よりも進捗が遅れていたが、関係者もこれで一安心となった。公共交通機関の充実は個人旅行客獲得の特効薬とも言われており、同市が高雄メトロ(MRT)に続きLRTも開通させることで、今後は台北だけでない台湾旅行を楽しむ向きが増加すると期待されているところ。(2016/8/25)
【 完成までに約10年、台中国家歌劇院がプレオープン 観客わくわく 】
建築界で「世界で最も建設が難しい建築物」とされ、完成までに10年余りを要した「台中国家歌劇院」(台中市)が8月26日、プレオープンを迎えた。歌劇院周辺は朝早くから入場を待つ多くの観客で賑わいを見せた。開館を祝う式典では、ダンサーによるパフォーマンスが披露され、プレオープンに華を添えた。正式オープンは9月30日。建設にかかった総費用は43億台湾元(約136億2700万円)。また、同歌劇院はプレオープン前日の8月25日、台中市政府から文化部(文化省)に寄贈され、国家表演芸術センターの管轄施設となっている。(2016/8/26)
【 高雄市、秋田県と国際交流の覚書締結 双方の発展願う 】
南部・高雄市の陳菊市長と秋田県の佐竹敬久知事は8月25日、高雄市内で、国際交流での協力を進める覚書に調印した。陳市長は、双方には地形や県民・市民性など多くの共通点があり、縁が深いとしつつ、今後双方が観光や教育、文化、農業などの分野で実際に手を組み、ウインウイン(相互利益)の関係を築いていければ、と期待を示した。高雄と秋田の接点は、29年前に澄清湖と田沢湖が「姉妹湖」になったことにさかのぼる。過去に何度も高雄を訪れている佐竹知事は、高雄の発展と市政の繁栄は目を見張るものだと称賛。秋田には豊かな自然と農産物があることを紹介し、秋田観光をアピールした。(2016/8/26)
【 ネットの「神童」唐鳳氏、史上最年少の35歳で入閣へ 】
インターネット起業家の唐鳳氏が史上最年少の35歳で行政院(内閣)政務委員(無任所大臣に相当)に就任することが8月25日、明らかになった。唐氏は「インターネットの神童」「パソコンの天才」という名声を誇り、若くして米アップルや電気製品メーカーのBenQなどで顧問を務めるなど手腕を振るう等台湾では名の知られた存在。近年は公益事業に身を投じ、情報透明化推進のソーシャルネットワーク「零時政府g0v.tw」のプラットフォーム構築に参加、2014~2015年には行政院が手掛ける仮想世界の法整備プロジェクトで顧問を務め、オンライン法規討論サイト「vTaiwan」の設置にも力を注ぐ等既に政府レベルの事業でも活躍していたところで、政界におけるデジタル分野での活躍には大きな期待が持たれている。(2016/8/2)
【 日本統治時代の宿舎撤去に「待った!」 地元の文化人らが抗議 】
屏東県政府が日本統治時代から残る宿舎群の取り壊しに乗り出そうとしていることを受け、地元の文化人らは8月25日、抗議活動を行った。抗議に駆けつけた人々は県に対し、取り壊しを先送りし、市民と共同で宿舎群の全面的な保存と活性化を進めていくよう求めた。宿舎群があるのは屏東駅北側の蘭州街一帯。保存を呼び掛ける団体の召集人、葉慶元さんによると、宿舎は日本軍の航空基地「屏東飛行場」の設置後に建てられ、同地の航空史を語る重要な場所となっているという。同県文化処の曽龍陽副処長は、取り壊し工事の委託元である国防部に県と協力する意向があれば、県は都市の魅力となりうる宿舎群の保存を手助けしていく、と前向きな姿勢を示した。(2016/8/25)
【 中華郵政、台北駅周辺に高層ビル建設へ 現局舎は郵政博物館として再出発 】
中華郵政は台北市が進める台北駅西側エリアの再開発計画に参加し、同エリアに位置する台北郵便局の裏手に、商業施設やオフィスが入居する超高層ビル2棟を建設する。同社の翁文祺董事長(会長)が8月24日、明らかにした。現在の台北郵便局は日本統治時代の1929(昭和4)年に再建されたもので、台北市の指定古跡に登録されている。翁董事長によると、都市再開発後には台北郵便局は移転し、局舎は郵政博物館として生まれ変わるとのこと。「移転」の件につき、同社は元々は自社で進めようと考えていたが、都市再開発に乗り出した台北市からの誘いを受け、手を組むことにしたと語った。(2016/8/24)
【 「列車に乗るだけじゃない場所に」 台湾鉄道、駅の商業化推進へ 】
台湾鉄路管理局(台鉄)が、全台湾227駅の商業化を推進する方針を打ち出した。列車に乗るだけではなく、早めに行ったり、留まりたいと思える魅力的な空間に刷新させる考え。モデルになるのは併設された大規模なショッピングセンターが毎日大変な賑わいを見せる台鉄の台北駅や板橋駅。関係者はこれらの駅の成功を受け、対象を全台湾に拡大したいと話している。駅の規模や役割に合わせて活性化を図る計画だが、すでに基隆、七堵、新烏日、員林、屏東、潮州各駅で準備が進められており、今年末から来年初頭にかけてオープンする予定となっている。(2016/8/23)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際ソーラー産業見本市 】
10月12日(水)より3日間、台北南港展覧館(台北市南港区經貿二路1号)にて「2016年台湾国際ソーラー産業見本市」が開催される。中華民国対外発展協会(TAITRA)の主催。出展品目はソーラー電池及び材料、ソーラー発電システム、電力変換システム、関連パーツ、蓄電池など、ソーラー産業に関わるもの全般。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照。
HP(英語) : http://www.pvtaiwan.com/en_US/index.html