【 オバマ大統領、台湾に言及 アジアの民主主義成功例に挙げる 】
ラオスを訪問したオバマ米大統領は9月6日、ラオスの国民に向けた演説の中で、民主主義の成功例として日本や韓国とともに台湾の名前を挙げ、アジアでも民主主義が繁栄しうることを強調した。 オバマ氏は民主主義と人権のテーマに触れた際、「民主主義はアジアでも繁栄できる。なぜなら日本や韓国、台湾での成功を目にしてきたからだ」と述べた。米大統領がラオスを訪問するのはオバマ氏が初めて。演説では人権のほか、両国の間にある歴史的問題にも言及し、ベトナム戦争中に米国がラオスに残した不発弾の撤去協力費用として9000万米ドル(約91億2900万円)を提供することを約束した。(2016/9/7)
【 林行政院長「映像産業振興は施政の重要な目標」 】
林全行政院長(首相)は9月7日、文化政策を関係省庁や専門家が話し合う「行政院文化会報」第1回会議で、映像産業の振興を施政の重要な目標とする姿勢を示した。また、振興のためには人材流出を防ぎ、国内市場を拡大することなどが必要だと述べた。文化部は会議の中で、映像コンテンツ産業の発展に関する報告を行い、資金、製作、流通、環境の4つの面において政策を説明した。林院長は、映像産業の振興は大掛かりな作業になるものの、政府は非常に重視しており、施政の重要な目標とみなしていると述べた。さらに、台湾の人材の質を高く評価し、振興の上では、まず台湾の人材をつなぎ留め、学習・才能を発揮する場を与えることが必要だと言及。交流の機会を持つために、海外の人材の誘致も検討しうると話している。(2016/9/8)
【 「アジア・シリコンバレー」計画始動へ IoT世界シェア5%を目指す 】
政府は9月8日、蔡英文総統が提唱する5大産業の一つ、「アジア・シリコンバレー推進プラン」を行政院会議(閣議)決定した。会議では、特に2025年までにモノのインターネット(IoT)の世界シェアを5%に引き上げたいとされた。閣議では国家発展委員会が同プランに関する報告を行った。行政院の童振源報道官によれば、林全行政院長(首相)は閣議の中で、同プランは5大新興産業の旗艦計画であり、着実に実行できなければ残りの産業にも影響が出ると言及。さらに、産業集積地で人材も集結している桃園を最も発展潜在力のある地域だとし、同プランのモデルとしたい考えを示したという。(2016/9/9)
【 映画「KANO」のモデル 嘉義農林学校ゆかりの資料、鞍替えで再展示 】
契約満了などのため惜しまれながらも7月末で閉館した嘉義農林学校(嘉農)関連の資料展示施設「KANO故事館」(嘉義市)で展示されていた資料が、9月7日から再び一般公開されている。展示場所は日本時代の街並みを再現した檜意森活村(ヒノキビレッジ)の文化展示スペース「旧時嘉義館」。参観者は同地で日本統治時代の雄姿を再び振り返ることができる。嘉農は1931(昭和6)年、野球部が甲子園に出場し、準優勝を果たした。一昨年には台湾で映画化され大ヒット。日本でも「KANO 1931 海の向こうの甲子園」のタイトルで昨年公開されている。(2016/9/8)
【 台北アートフェス開幕 日本人劇作家の舞台が注目集める 】
台北市政府が主催する第18回台北アートフェスティバルが9月9日、開幕した。10月16日までの約6週間、台湾、日本、フランス、ドイツなどのアーティストによる計12作品が市内で上演される。今月15日~17日には、2005年に演劇界の芥川賞とよばれる岸田國士戯曲賞を受賞した劇作家、岡田利規氏が作・演出を手掛けた舞台「God Bless Baseball」が上演される。同作品は野球を題材に日米韓の関係を扱うもの。同8日の開幕記者会見では、オープニングプログラムとして、台北市に拠点を置くリバーベッドシアター(河床劇団)と市立中山女子高校が共同制作した舞台「停格」の一部が初めて上演された。(2016/9/9)
【 台中市、大分県と友好交流の覚書 定期チャーター便も就航へ 】
台中市は9月8日、大分県と友好交流に関する覚書(MOU)を締結した。同市は締結によって双方は正式に姉妹都市になったとし、今後スポーツ、農業、教育、産業などの分野で交流、協力を進めていきたいと期待を示した。林佳龍市長は、両県市は昨年8月に観光友好交流連携に関する覚書、同11月に協定書を結んで以来、温泉やサイクリングなどを通じて積極的に交流してきたと強調。また、今月15日には双方を結ぶ定期チャーター便の運航が開始される予定で、今後、台湾中部の人々に大分を観光するよう呼びかけていくと語った。林氏によると、昨年10、11月に同区間で運航されたチャーター便は搭乗率8割以上と好調だったという。このほか、今年2月には台中市温泉観光協会と同県の由布院旅館組合が協定書を交わしている。(2016/9/9)
【 国連加盟に向け米でロビー活動へ…台湾の民間団体 事務総長に書簡も 】
国連総会が9月19日から米ニューヨークで行われるのに合わせ、民間団体「台湾連合国協進会」が現地でロビー活動を行うことになった。すでに潘基文事務総長あてに、加盟の正当性を訴える書簡を送ったとしている。同会理事長の蔡明憲・元国防部長(国防相)は9月8日、中央社の取材に応じ、台湾の友好国をはじめとする世界に対して、台湾が国連加盟を希望していることをアピールすると意気込んだ。外交部や駐ニューヨーク台北経済文化弁事処(領事館に相当)なども協力する意向を示しているという。また、潘事務総長への書簡については、国際法と国連憲章上、台湾には加盟の資格が十分にあるとのメッセージを託したとしている。(2016/9/8)
【 金融大手の富邦、台湾プロ野球・義大と契約 買収額は9億円か 】
金融大手の富邦金融ホールディング(HD)は9月7日、傘下の富邦育楽が台湾プロ野球・義大ライノズ買収に関する協力覚書に調印したと発表した。正式な引継ぎはシーズン終了後の11月1日になる見通し。富邦育楽は2014年から台湾のプロバスケットボールチーム「富邦勇士」を経営しており、買収後の球団運営は同社が主体となって行う予定。同社の蔡承儒総経理は本拠地と球団名はまだ検討中だが、葉君璋監督は続投させると表明。積極的に設備投資を行い、年間王者を決める台湾シリーズに毎年進出できる強豪に育てたいと意気込んでいるとのこと。(2016/9/8)
【 台湾の収蔵家が所有する明治時代の工芸品、日本で初披露 】
台湾のコレクター、宋培安氏が収集した日本工芸品130点を展示する「驚きの明治工芸」展が9月7日から10月30日まで、東京芸術大学大学美術館で開催される。前日の6日には、開幕式が開催され、宋氏や台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表(大使に相当)、宮田亮平・文化庁長官らによってテープカットが行われた。宋氏のコレクションは3000点に上り、明治時代を中心に、江戸時代末期から昭和初期までの漆工、金工、陶磁、七宝、染織とあらゆるジャンルを網羅。澤和樹・東京芸大学長は、宋氏が1人でこれほど多くの明治時代の工芸品を収蔵していることに驚きを示した上で、今回の展覧会を通じて日本の人々に明治時代の工芸品に理解を深めてもらえればと願った。(2016/9/7)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際ソーラー産業見本市 】
10月12日(水)より3日間、台北南港展覧館(台北市南港区經貿二路1号)にて「2016年台湾国際ソーラー産業見本市」が開催される。中華民国対外発展協会(TAITRA)の主催。出展品目はソーラー電池及び材料、ソーラー発電システム、電力変換システム、関連パーツ、蓄電池など、ソーラー産業に関わるもの全般。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照。
HP(英語) : http://www.pvtaiwan.com/en_US/index.html