【 蔡英文総統、海外の台湾系企業に協力呼びかけ 経済発展への後押し期待 】
蔡英文総統は9月26日、世界台湾商会連合総会の第22回総会に出席し、台商と呼ばれる海外の台湾系企業らに対し経済発展に向けた協力を呼びかけた。海外でのビジネスや現地の習慣に熟知した台商は、中国大陸への経済依存脱却を模索する蔡政権にとって重要な存在。「今の台湾には、皆さんの力添えが必要です」と語った。蔡総統は、南アジアや東南アジア諸国連合(ASEAN)との結びつきを強化する「新南向政策」に触れ、着実な外交により世界各国と実質的な互恵、協力関係を築きたいと強調。また、台湾と世界市場のつながりを強固にする取り組みなどを説明した上で、台湾への注目度向上、産業協力関係の深化、外資による台湾への投資増加など台商の後押しに期待を示した。(2016/9/26)
【 台湾の競争力、14位に上昇 全体的に高評価 】
スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)が9月28日に発表した2016年の国際競争力ランキングで、台湾は138の国・地域中、14位に入った。昨年より1ランク上昇し、アジアでは4位。同フォーラムのエコノミスト、ティエリー・ガイガー氏は、台湾の順位は昨年と同程度だが、全体的な成績は依然として高水準にあると評価。同ランキングはインフラ、マクロ経済環境、高等教育、市場規模、イノベーションなど12項目を評価し、それらの結果を総合して決定された。尚、台湾が項目別で最も順位が高かったのは、イノベーションの11位。尚、今回の報告では、台湾の名称がこれまでの「中国台湾」(Taiwan, China)から「チャイニーズタイペイ」(Chinese Taipei)に変更されている。(2016/9/29)
【 台南市長、市民約200人と熊本訪問 「永遠に熊本の味方」 】
台南市の頼清徳市長は9月25日、市民ら200人余りの訪日団とともに熊本県を訪問し、蒲島郁夫知事や大西一史熊本市長との夕食会に参加した。頼市長は自身のフェイスブック上で、今回の訪問は実際の行動によって熊本観光を応援するためだとし、「台南は永遠に友人である熊本の味方です」とエールを送った。台南市、熊本県はともに今年地震災害に見舞われていたが、お互いに多額の見舞い金を贈呈する等、その助け合いの精神がメディアを通じて広く伝えられていたところ。夕食会に参加した頼市長は、このような交流を通じ、家族のような情を強くし、地域発展に一緒に貢献していきたい、と述べている。(2016/9/28)
【 台湾人の平均寿命80.2歳 男女ともに過去最高 】
内政部が9月29日公表した「簡易生命表」によると、2015年の台湾人の平均寿命は前年より0.36歳上昇し、80.2歳となったことがわかった。男性は77.01歳、女性は83.62歳で、いずれも過去最高。同調査は国民の平均余命の水準を明らかにするために実施されているもので、年齢別の死亡者数、月別の出生数などを基に計算されている。尚、平均寿命とは0歳の平均余命。2015年の統計によると、男性の半数は80歳以上まで、女性の半数は85歳以上まで生きられると推測されている。尚、台湾の都市別の最高値は、台北市の83.43歳。同部は、国民の長寿傾向を歓迎する一方、高齢者の介護や経済保障、長期的在宅ケア、医療施設、生活環境、交通などの問題について早急に対策を取る必要があると指摘した。(2016/9/30)
【 国民1人当たりの金融純資産、台湾がアジア2位 トップは日本 】
独保険大手のアリアンツが9月21日に発表した「世界資産レポート」で、2015年末の台湾の国民1人当たりの金融純資産は8万1240ユーロ(約920万円)と、世界8位、アジアでは日本に次ぐ2位だった。調査は50以上の国・地域を対象に実施。世界1位はスイス(17万590ユーロ)で、米国(16万950ユーロ)、英国(9万5600ユーロ)が続いた。台湾の昨年の順位は世界10位、アジア3位だった。同レポートによると、台湾の国民1人当たりの金融純資産は前年比で3.9%増加。世界平均は4.9%で、12~14年の年平均9%と比べ失速している。(2016/9/23)
【 台湾出身戦没者の追悼式、来月末に沖縄で 各界に参加呼びかけ 】
沖縄翼友会は、第2次世界大戦での台湾出身戦没者を追悼する儀式を10月29日に沖縄県の平和祈念公園で開催する。同会の濱松昭事務局長らは9月29日、台北市内で開かれた記者会見に出席し、台湾の各界に対し、追悼式への参加を呼び掛けた。同会は今年6月25日に竣工した台湾出身戦没者慰霊碑「台湾之塔」の建立地を、建立計画を進める日本台湾平和基金会に無償で提供している。同基金会によると、これまでに完成したのは主碑のみ。今後は周辺工事も完成させたいとしている。許光輝同会理事長によれば、台湾之塔の第2期工事にかかる費用は500万台湾元(約1616万円)に上る。各界に寄付を募っており、来年6月末に全体の工事が完了する見込み。 (2016/9/29)
【 国光バス、一部路線で乗り場移転 桃園空港行きも来月に 】
バス会社大手の国光客運は、9月28日から台北西バスターミナルB棟を出発する高速バスの乗り場を、台北駅北側の台北バスターミナル(台北転運站)に移転させる。これまで複数個所に分散していた乗り場が集約され、利便性が向上する見込みだ。台北駅周辺の再開発の進展により移転が決まっていた。台北西ターミナルB棟からは台中以南に向かう14路線が発着。桃園空港や基隆行きなどA棟から出発する路線も、10月中旬をめどに台北駅周辺に移転する見通し。台北市政府公共運輸処によると、跡地には路線バスターミナルと広場が建設される予定。忠孝西路の渋滞緩和が期待されるほか、市民の憩いの場が増えるとしている。(2016/9/29)
【 ルビオ米上院議員ら、台湾とのハイレベル交流促す法案提出 】
ともに米共和党の上院議員であるマルコ・ルビオとジム・インホフェの両氏は9月27日、台湾と米国の高官同士の面会などに対する制限を緩和する法案を提出した。大統領選の共和党候補指名争いに出馬していたルビオ氏は、米政府は米高官と台湾の政府職員の面会や、米官公庁職員の台湾訪問に制限をかけていると指摘。法案は米台の高官同士の訪問を促すもので、双方の関係深化は米国の利益に合致していると法案の意義を訴えた。以前から台米関係に対する支持を呼びかけているルビオ氏。今年6月下旬には米マイアミで蔡英文総統と会談し、関係強化への協力を約束していた。尚、類似の法案は9月15日、共和党のスティーブ・シャボット下院議員らによって、下院にも提出されている。(2016/9/28)
【 台湾で「インデックス投資フォーラム」 国内での浸透狙う 】
台湾証券取引所が100%出資する台湾指数(台湾インデックスプラス)は9月26日、台北市内で第1回インデックス投資フォーラムを開催。国内での浸透などを目指して講演や座談会などが行われた。金融監督管理委員会の黄天牧副主任委員は、台湾指数の設立後、投資信託でより多様な商品が提供されるようになったと話す。同社の李啓賢・董事長(会長)は、国内市場への資金流入を促進できるとメリットを語った。元大投信の張美媛・副総経理(副社長)は証券取引所と協力し、インデックス投資関連の商品を販売することに前向きだ。インデックスファンドや資産配分の運用に関する情報を提供でき、同分野に明るい人材の育成も可能になるとしている。 (2016/9/27)
【 持続可能な観光地ベスト100、台湾から2カ所が選ばれる 花蓮と東北角 】
国連世界観光機関(UNWTO)が定めた世界観光の日の9月27日、持続可能な観光の率先などを表彰する「持続可能な旅行先ベスト100」が発表された。台湾は今年初参加し、「東北角・宜蘭海岸国家風景区管理処」(新北市)と「吉哈拉艾文化景観区」(花蓮県豊南村)の2カ所が入選した。責任ある観光のための国際的パートナーシップ「グリーンデスティネーション」が発表。今回は世界中から150件以上の応募があり、持続可能な観光の専門家60人を含むメンバーによって審査が行われた。台湾永続旅行協会の陳盈潔理事長によると、同協会が吉哈拉艾文化景観区を、国際的非営利組織、サステイナブルトラベルインターナショナルが東北角・宜蘭海岸をそれぞれ推薦した。陳理事長は、初参加での2カ所入選は、2017年の国連「持続可能観光年」に向け、政府や地域がともに準備を進めていることの表れだと話した。(2016/9/29)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016年台湾国際「水」見本市 】
2016年10月20日より3日間、高雄展覽館にて2016年台湾国際「水」見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は飲料水関連設備、浄水設備及び器材等関連商品、水周りの工具、水道関連部品、排水処理関連システム及び設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式ウェブサイト及び添付ファイル参照。
HP : http://www.aquataiwan.net/zh_TW/index.html