【 蔡英文総統「日本との関係を重視」 交流の深化に期待 】
蔡英文総統は10月10日、台湾との関係強化を目指す日本の国会議員連盟「日華議員懇談会」古屋圭司幹事長ら40人の表敬訪問を受け、政府は台湾と日本の関係を非常に重視していると語り、交流の深化に期待を寄せた。蔡総統は、「わが国の誠実な古い友人たち」と議員らを歓迎。立法院(国会)にも超党派で同院最大の対外交流組織「台日交流聯誼会」があるのに触れ、協力の機会がさらに増えればと語った。また、日台の経済・研究開発協力にも言及し、今後の東南アジア諸国連合(ASEAN)や南アジア市場の開拓に意欲を見せた。また、観光面については、特に日本からの訪台旅行者に、台湾の伝統民俗や多様な文化を体験してもらいたいと述べたとのこと。(2016/10/10)
【 交通部、台中と高雄両空港の拡張検討 年末にも報告書まとめる方針 】
交通部(交通省)民用航空局が台中と高雄両空港の拡張を狙い、今年末にも国際線ターミナル増強などの具体案をまとめる方針であることがわかった。台中空港は現在、年間70万人の国際線利用客に対応できるよう設計されているが、民航局では2019年までに国内線ターミナルの一部を国際線に転用し、さらに年間15万人の旅客増に備えるとしている。また、昨年486万人が国際線を利用した高雄空港は、2035年に達するとされる年間750万人もの国際線利用客数に対応出来るよう、拡張を進める。台湾最大の規模を誇る桃園国際空港以外の「空の玄関」拡充の報に、観光業界からは歓迎の声が聞かれている。(2016/10/11)
【 観光局、日本人の台湾旅行を積極誘致へ 航空券の無料化など計画 】
交通部(交通省)観光局の周永暉局長は10月11日、日本人訪台旅行者を誘致するため、11月から大都市を出発地とする4人1組の個人旅行グループなどを対象に、航空券1人分を無料とする案を明かした。台湾では今年の政権交代以降、日本からの旅行者が増加傾向にあり、観光局ではさらなる訪台を後押ししたい考えだ。周局長は先月同職に就任したばかりだが、早速日本からの訪台旅行者を現在の年間160万人から同200万人に増やしたい考えを表明していたところ。相次ぐLCC就航などで以前より格段に行きやすくなっている台湾。今後は台湾観光局が打ち出すプロモーションにも注目が集まりそうだ。(2016/10/11)
【 台湾人のコーヒー消費量、年平均122杯 近年はブラックの人気が拡大 】
台湾では近年、コーヒーの消費量が急速に伸びている。コーヒー店「スターバックス」を台湾で展開する統一星巴克(台北市)によると、1人当たりの年間平均消費量は122杯で、市場規模は700億台湾元(約2297億円)に達する。同社によれば、今年上半期ブラックコーヒーの売り上げは12%伸長したとのこと。他方、日本のUCC上島珈琲(兵庫県)も今年、高級路線店「COFFEE LOVER's PLANET」を台北市内に開店。豆の種類や客の好みに合わせた抽出方法でコーヒーを提供し、愛好家の取り込みをねらっている。近年は日本同様に食習慣の欧米化が進んでいる台湾。これまでの「横綱」であった台湾茶の強力なライバル出現に、台湾でも進む「食の多様化」が垣間見える。(2016/10/10)
【 台湾の高校生ダンスチーム、三重の秋祭りに参加 情熱伝える 】
台湾の高校生ダンスチームが10月8日、三重県津市の「津まつり」で行われるメインイベントの一つ、「安濃津よさこい」で踊りを披露し、台湾の情熱と活力を日本の観客に伝えた。 参加したのは、台北市私立華岡芸術学校ダンス学科の生徒約50人。主催者からゲストチームとして招かれた交通部観光局の代表としてステージに立った。観光局が招待されるのは9回目で、今回は唯一の海外ゲスト。周永暉観光局長と台湾観光協会の頼瑟珍会長が自らチームを率いた。関係者によると、台湾と安濃津よさこいとの縁は、2003年の台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)に日本側がチームを派遣したことに始まり、今後も相互交流は続けたいとのこと。(2016/10/11)
【 台湾新幹線、国際会議で豪州や香港抑え高評価獲得 】
オーストラリア・メルボルンで10月11日、高度道路交通システム(ITS)世界会議が開かれ、台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)の「台湾高鉄スマート鉄道サービスシステム」が「アジア太平洋インダストリーアワード」を受賞した。審査では、列車の運行管理や、安全と緊急時の管理、予約購入・接遇・情報提供等各種サービスの面で、高度なスマート化が図られている点が高く評価された。同社の鄭光遠・最高経営責任者(CEO)は、スマート化で速く便利で快適な輸送サービスを提供してきたと努力を強調した。尚、台湾は昨年にも高速道路のノンストップ自動料金収受システム(ETC)が同賞を獲得しており、2年連続の快挙となった。(2016/10/12)
【 桃園メトロ(MRT)「空港線」 「今年末の開業に向け努力」 】
桃園メトロ(MRT)の劉坤億・董事長(会長)は10月11日、桃園市議会で同社の空港線の開業時期について、「目標は今年末」と明言した。また、劉会長は、台湾の法令規定上、最も厳格な安全基準に合致させた上で開通させたいとの考えも示しており、今後は第三者機関に判定を依頼していく方針だ。従前、桃園国際空港から台北への移動には一般的に高速バスが利用されていたが、やはり外国人観光客からはより利便性の高い列車での移動を待ち望む声が多く聞かれていたところ。今年末の同線開業は台湾観光業にとって大きなインパクトをもたらすのでは、と地元からは期待の声が上がっている。(2016/10/12)
【 台中市長、日台文化交流の促進願う 日本人技師設計の水路関連イベント 】
台中市政府は10月9日と10日、金沢出身の技師、磯田謙雄が日本統治時代に設計した水路「白冷圳」の名を冠したイベント「白冷圳文化節」を開催した。林佳龍市長は、同イベントを通じて日台の観光、文化面での交流を促進できればと願った。同市文化局によれば、同イベントは毎年10月に開催されており、今年で17回目。9日に行われた開幕式には、安達前・金沢市議会議員や磯田技師の一人娘、松任谷良子さんも駆け付けた。同市新社区にある白冷圳は、1932年10月14日に完成。運用開始から今年で85年目を迎える。林市長は同水路が台中市民に恩恵をもたらしたとし、今後同区に「磯田謙雄記念園区」を設置したいと意欲を示した。(2016/10/13)
【 台湾国際女性映画祭開幕 101作品を台北と台中で上映 】
女性の映画製作者にフォーカスした「第23回台湾国際女性映画祭」が13日、台北市内で開幕した。20日からは中部・台中市でも同時に開催し、両会場で計101作品を上映する。同映画祭の范情主席によると、今年の前売り券の売り上げは過去最高を記録した。開幕会見には、海外の女性映画人8人が出席。それぞれの作品名が書かれた新年の張り紙(春聯)を手に持ち、それを中国語で読み上げようとすると、会場は温かな笑いに包まれた。范主席によれば、台湾を訪問する映画人と上映する台湾映画の数(27本)も近年で最多。羅珮嘉ディレクターは、今回の映画祭では映画業界の各分野で働くスタッフにも注目したとし、女性監督だけでなく、女性のカメラマン、キュレーター、プロデューサー、編集者などにもスポットライトを当てられればと語った。 会期は台北、台中ともに23日まで。(2016/10/14)
【 花蓮-大阪間の定期路線開設に向けて交渉 世界へ向かう「花蓮」へ 】
行政院東部聯合服務センターの許伝盛執行長は10月12日、日本の格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションの井上慎一最高経営責任者(CEO)と、花蓮-大阪間の定期航空路線就航につき話し合った。許執行長は、台湾東部の花蓮や台東には豊富な観光資源があるが、台北や高雄といった大都市からは距離があり、アクセスに難があると言及。花蓮-大阪線就航を契機に、世界に誇る絶景「タロコ渓谷」をより多くの外国人観光客に鑑賞してもらうことに意欲を見せた。井上CEOは、花蓮は日本人にとって魅力的な地域だと述べ、近日中に訪問団を組んで花蓮を訪れ、観光資源を視察した上で定期路線開設を評価したいとしている。(2016/10/14)
【 雲林県、地元名物の伝統菓子やごま油をPR 創作料理コンテストも 】
雲林県北港で10月16日、伝統菓子やごま油などの地元名産品をPRするイベントが開催される。「ダービン」(大餅)と呼ばれる小麦粉でできたお菓子の大食い大会やごま油を使用した創作料理コンテストを実施するほか、来年同県で開催する台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)のPRも行う。主催者の雲林県政府によると、今年のテーマは「創意」。イベントの開催を通じ、伝統の香りが漂う北港地区に、新しさと創意あふれるイメージを付与できればと期待を示している。 また、会場では熱々のごま油麺線が無料で振る舞われるほか、地元の名店が特別に製作した状元餅(伝統菓子、月餅の一種)が来場者に配布される。(2016/10/17)
【 新北市、神奈川県と防災・教育関連の協定締結 】
新北市と神奈川県は10月13日、神奈川県庁新庁舎で「防災に関する相互応援協定」と「高校生の相互交流推進に関する協定」を締結した。締結式に臨んだ新北市の侯友宜副市長は、台湾と日本はともに地震など天災が頻発する隣国同士だと指摘。今回の協定締結を通じて、両県市の交流が一層深まることに期待を示した。神奈川県の黒岩祐治知事は、テレビ局の記者として1999年の台湾大地震の被災地を取材した当時を振り返り、被災直後だったにも関わらず、台湾の人々が外国の記者を熱心にもてなしていたことが印象深かったと述べた。協定締結により密接な交流が図れるようになると喜んだ。新北市は静岡県とも青少年の相互交流推進に関する協定(2009年)や、防災に関する相互応援協定(2014年)を結んでいる。(2016/10/14)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016台北国際スポーツ用品展 】
2017年3月22日より4日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。尚、一般に開放されるのは24~25日のみで、その他3日間は企業の参観となる。より詳しい情報は見本市HP(英語)、及び別途添付ファイルまで。
公式HP :http://www.taispo.com.tw/en_US/show/info.html?id=3636804A60D73D5FD0636733C6861689&sFuncID=3636804A60D73D5FD0636733C6861689