【 総統府、米大統領の「現状維持」支持に感謝 良好な関係継続に期待 】
総統府は12月17日、オバマ米大統領が同16日の記者会見で、「現状維持」とする台湾の対中国大陸政策を支持したことについて、感謝を表明した。強固な台米関係を基礎に、来年発足するトランプ政権とも関係を強化したいとしている。総統府は、今年5月に発足した民進党政権の「現状維持」の定義について、「台湾の自由民主主義の現状を維持すること」「台湾海峡の平和と両岸(台湾と中国大陸)関係の安定した現状を維持すること」と改めて説明。「政府が堅持する不変の立場であり、台湾社会の普遍的な共通認識だ」とコメントしている。 (2016/12/15)
【 岩手県岩泉町の中学生ら、台湾・嘉義を訪問 地元の学校と交流深める 】
岩手県岩泉町の中学校3校の教員・生徒計16人は同町教育委員会の馬場修教育次長の引率の下、12月19日から21日まで南部・嘉義県を訪問し、県内の小学校や高校で文化体験や交流を行った。嘉義県政府文化観光局の許有仁局長は、嘉義の生徒も日本に派遣し、自己認識や成長を後押しできればと期待を示した。嘉義を訪れたのは、岩泉町の岩泉中、小川中、小本中の教員・生徒で構成された海外短期派遣団。嘉義県と岩泉町は、2011年に嘉義県議会が東日本大震災で被災した子供たちの心を癒そうと、岩泉町の中学生ら30人余りを台湾でのホームステイに招いて以来、活発な交流を続けている。(2016/12/15)
【 嘉義市、尾道市と友好交流協定締結 幅広い分野での交流促進へ 】
南部・嘉義市は12月22日、広島県尾道市と友好交流協定を締結した。調印式は嘉義市政府で行われ、ト醒哲・嘉義市長と平谷祐宏・尾道市長が協定書に署名した。双方は今後、文化芸術、観光、音楽、教育、スポーツなど多様な分野で交流を進めていく。涂市長は、双方は近年、台北駐大阪経済文化弁事処の協力の下で交流を続けてきたと述べた上で、特に教育の分野では姉妹校締結なども行い、大きな成果を上げているとこれまでの交流における手応えを示した。平谷市長は、今回の締結を契機に、双方が健全な青少年の育成を目的とし、幅広い分野で交流を深めていければと期待を述べた。同23日午後には、尾道特別支援学校の服部秀樹校長や教職員が、姉妹校の嘉義特殊教育学校を訪れ、全校児童・生徒が折った折り鶴405個を贈呈する。(2016/12/23)
【 高雄市教育局と東京都教委、交流覚書に調印 友好関係増進に期待 】
高雄市教育局と東京都教育委員会は12月20日、教育交流に関する覚書(MOU)に調印した。范巽緑・教育局長は両都市の国際化教育の推進や、友好関係の増進につながると期待を寄せている。范局長によると、高雄と東京の学校は1982年に三信家事商業職業学校が正則学園高校と姉妹校協定を結んだのをはじめ、長期間に渡って積極的な交流が行われているという。日台双方をより深く知ることで、生徒の国際的視野を養うことができればと語った。(2016/12/15)
【 日本統治時代から残る台湾・日南駅の木造駅舎、宮崎県議長が称賛 】
日本統治時代の1922(大正11)年に建てられた台湾鉄路管理局の日南駅(台中市)。12月16日に宮崎県議会の星原透議長らが同駅を訪れ、100年近い歳月を経てなお当時の姿を残す木造駅舎を称賛した。同15日に林佳龍・台中市長と会談した星原氏。宮崎県には南部の日南市に同名駅が存在し、過去には同市の崎田恭平市長が台中の日南駅を訪れている。市政府によると、林市長は星原氏らに対し、両駅の姉妹駅協定の締結に期待を示したという。このほか、市側は「結婚成就」などを連想させ、縁起が良いとされる「追分駅」発「成功駅」行きの切符などをプレゼントし、星原氏らを喜ばせた。(2016/12/17)
【 台湾の大手書店「金石堂」発表、「嫌われる勇気」が年間売上1位 】
書店チェーン大手、金石堂が12月21日発表した2016年の年間ベストセラーで、岸見一郎さん、古賀史健さんの自己啓発本「嫌われる勇気」が年間売上1位に輝いた。3位には東野圭吾さんの小説「ナミヤ雑貨店の奇蹟」が入った。2位は作家のPeter Suさんが実際に遭遇した嫌な出来事や感情などを記録した「如果可以簡単,誰想要複雑」。結果について同社は、先行き不透明な経済状況と社会問題を前に、読者が読書を通じて悩みを解決し、自分や勇気を取り戻そうとする姿勢が見て取れると分析している。「嫌われる勇気」は台湾では2014年10月に中国語繁体字版が出版され、2015年の同社年間売上では2位にランクインしていた。(2016/12/22)
【 日本籍帆船の乗組員5人、台湾・墾丁沖で海巡隊に救助される 】
恒春海巡隊は12月23日午前、日本籍の帆船「八重山」号が南部・屏東県墾丁の海域で転覆しそうになっているとの通報を受け、現場に巡視艇を派遣した。転覆の危険性が高いと判断した海巡隊は、帆船をロープで引っ張って漁港に運んだ。乗組員5人は全員無事だった。海巡隊によれば、帆船には日本人船長に加え、韓国籍の船員1人と台湾海洋大の学生3人が乗船していた。同日午前9時ごろ、墾丁から1.6カイリ(約3キロ)の海域を航行していたところ、海の状態の悪さのために帆船は動力を失い、船体には水が流入。帆も破損した。強風のために船体は傾き、転覆の危険に見舞われた。通報をうけた海巡隊は巡視艇を緊急出動させ、約15分後に現場に到着。乗組員5人が甲板の上で怯えながら救助を待っているのを確認したとのこと。(2016/12/23)
【 台北市に2階建て観光バス 運営面では日本の「はとバス」と協力 】
台北で2階建てオープントップ観光バスが来年1月にも運行を開始する予定だ。運営会社の三晋整合営銷(台北市)は12月23日、台北市内のホテルではとバス(東京都)と事業協力に係る覚書に調印した。三晋側は、日本風の「おもてなし」のサービスを提供し、国内外からの観光客に新たな角度から台北を知ってもらいたい考え。当面は台北駅を起点とする2路線で、東西をつなぐ赤線と、南北をつなぐ青線。同社の中村靖社長は、「アジアの観光産業がより拡大していくための貴重な一歩」と語り、また斉藤博章・観光バス事業本部長は「70年近く培ってきたノウハウをお役に立てていただければ」と話している。(2016/12/23)
【 花蓮の林業の歴史写したドキュメンタリー、米短編映画賞受賞 】
かつて東部・花蓮の三大林場の一つに数えられた「哈崙工作站」の歴史を記録したドキュメンタリー映画「無尽蔵。哈崙時代」がこのほど、米国の短編映画賞「ベスト・ショーツ・コンペティション」でドキュメンタリー部門の佳作特別賞(Award of Merit Special Mention: Documentary Short)を受賞した。同作は行政院農業委員会林務局花蓮林区管理処が道綺ワールド映像制作(台中市)に委託して製作した23分間の作品。花蓮林区管理処の呉坤銘処長は、同作品は花蓮、ひいては台湾の林業の発展の歴史について詳細な記憶を残すことになったと作品の意義を称え、人々が美しい山林を守るために努力、反省し、学習するようになればと願った。(2016/12/21)
【 台湾新幹線、まもなく開業10周年で新ロゴ発表 】
台湾高速鉄路(高鉄、新幹線)は12月20日、来年1月5日に開業10周年を迎えるのを前に、新しいロゴマークを発表した。オレンジ色の「10」の文字が強調されたデザインになっている。台北と高雄を約90分で結ぶ高鉄の開通は台湾の土地や生活に大きな影響を与えた。同社では全12駅で10周年を記念した特別写真展を開催。現在と過去の空撮写真などが展示され、変化と地方の繁栄がもたらした進歩を表現している。今月4日には4億人目の利用者が誕生。この日は同社の江耀宗・董事長(会長)が賞品を送った。(2016/12/15)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台北国際自転車展覧会 】
2017年3月22日(水)より4日間、台北南港展覧館などで「2017年台北国際自転車展覧会」が開催される。中華民国対外貿易発展協会の主催。出展品目は自転車、自転車部品、自転車アクセサリー、電動自転車など。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照
公式HP(英語):http://www.taipeicycle.com.tw/zh_TW/index.html