【 台湾 “2025年までに全原発運転停止”改正案可決 アジア初の全面廃炉へ 】
台湾で2025年までにすべての原発の運転を停止することを盛り込んだ電気事業法の改正案が議会で可決された。完全な「脱原発」は、アジア初の試み。現在台湾では計3基の原子炉が稼働しており、全台湾の発電量の約16%が原発によるもの。同地で反原発の機運が高まったのは2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故後で、昨年総統に就任した蔡英文氏にとって、「原発ゼロ」は選挙公約の一つ。既に1月11日に賛成多数で可決した電気事業法の改正案には、9年後の2025年までに全面停止すべき、と明記されているとのこと。台湾では今後、原発に代わるエネルギーを確保するため、太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーによる発電に注力していくとみられる(2017/1/11)
【 待望の桃園メトロ空港線が旧正月後にもプレ開業 更に近づく台北と世界 】
鄭文燦桃園市長は1月11日、桃園メトロ(MRT)空港線が今年の旧正月(1月28日)後から元宵節(2月11日)までにプレ開業すると明らかにした。プレ開業期間の1カ月間、日中は無料で搭乗可能。同路線開通により、台北市・新北市・桃園市が1時間で結ばれ、ヒトの移動が大いに活性化されると期待が持たれている。また、空港利用客を念頭に、台北―桃園空港間の「直達」(日:直行)車では大容量の荷物収納スペースを確保。一般車両でも機内持ち込み用スーツケースは344個積載可能としている。既に無料WiFiも完備されており、台湾を訪れる外国人観光客にとっては大変な朗報となりそうだ。
【 台湾・台南と金沢の両市議会、友好協定締結 交流活発化へ 】
台南市議会の頼美恵議長や議員らの訪問団は1月8日、石川県金沢市を訪れ、金沢市議会と友好交流協定の調印式を行った。今後は文化、経済、貿易、観光などの分野で交流を活発化させていく。頼議長によると、日本統治時代の台南に建設された烏山頭ダムや嘉南大圳を手掛けた八田與一技師が金沢出身だったことが双方の「縁」の起点。学校提携や八田技師の追悼式開催など、両市の交流は近年、頻繁に行われているとのこと。頼議長は、今回の協定締結は両市の固い友情の象徴であり、今後協力してより大きな力を発揮していくことへの期待でもあるとし、金沢市の福田太郎議長は、協定を友情の基盤とし、交流を進展させていきたいと期待を示した。(2017/1/9)
【 日本時代建設の元製糖工場が娯楽施設に生まれ変わり 若者の利用狙う 】
日本統治時代に製糖工場として使用されていた台南市の建物が改修を経て「娯楽施設」となり、人気を集めている。同地には昨年に15メートルの高さから降りる滑り台が設置されたほか、今般ロープで高所から降りる懸垂下降の設備が運用を開始、地元で話題を呼んでいる。この建物は、もともと日本統治時代の1909(明治42)年に完成した台湾製糖の工場。2003年に閉鎖された後に文化パークとして整備が開始、2007年から再開放された。関係者によると透明なチューブを使った滑り台は昨年1年で9万人が利用したとのこと。2年後には完成から100周年を迎える同地が今後どこまで変貌するのか、注目が集まっているところだ。(2017/1/11)
【 チャイナエアライン、日航とコードシェア拡大 航空連合の垣根越え 】
チャイナエアライン(中華航空)と日本航空は1月10日、旅客輸送と貨物輸送における提携強化に関する覚書を締結した。この覚書で日台を結ぶ全便がコードシェア便となり、利便性が大幅に向上する見込みだ。航空アライアンス(連合)内での提携は一般的に行われているが、今般の提携はスカイチームに属するチャイナエアラインとワンワールドに属する日航が、連合の垣根を越えて行われたもので異例。2月下旬からは台北(桃園)、高雄、台南各空港を発着する便を含む週約240便に拡大する予定だ。チャイナエアラインは、日台路線のシェアと搭乗率の向上を図り、競争力強化につなげたいとコメントしている。(2017/1/11)
【 ニカラグア大統領、台湾の国際機関参加支援を明言 蔡総統と会談 】
中米4カ国を歴訪中の蔡英文総統は現地時間1月9日午後、ニカラグアの首都マナグアに到着し、同日夜、オルテガ大統領と会談した。オルテガ大統領は、台湾が国際機関や国際的イベントに参加できるよう今後も引き続き支援していく考えを示し、「台湾は完全なる国家。国際間の重要な課題と異にしてはならない」と述べた。また、オルテガ大統領は台湾との長期にわたる助け合いや協力関係によって恩恵を受けたと述べ、蔡総統と台湾の人々に対し、感謝を示した。蔡総統は会談後、台湾の現在の経済力は国際社会の支援を受けた結果であり、台湾は喜んで国際社会に恩返しし、友人を手助けしていくとコメント。「中米の国々が経済面で素早く発展を遂げ、国民が豊かな生活を送れるようになれば」とエールを送った。(2017/1/10)
【 台湾・澎湖と静岡の高校、教育交流の覚書 国際的視野を持つ人材育成へ 】
離島・澎湖県の馬公高校と静岡県立吉原高校は1月9日、教育交流協力に関する覚書を交わした。今後は教育に関する交流や交換、オンライン授業などを推進し、国際的視野を持つ人材の育成を目指す。黄校長によると、両校は2009年から活発な交流を開始。昨年11月には馬公高の訪問団が吉原高を訪れ、姉妹校を締結した。台湾の離島にある高校が日本の学校と姉妹校提携するのは初。齊藤校長は、両校が今後より深い交流を行い、互いに優れた発展を遂げていければと期待を示した。調印式に立ち会った台湾国際教育旅行聯盟総会の薛光豊総会長によると、昨年は日本から241校、3万8000人以上が交流のため台湾を訪問。今年はすでに台湾の高校264校が日本の高校との交流を申請しているという。(2017/1/10)
【 中華郵政、7年以内に全ての配達スクーターを電動化=エコの一環で 】
台湾の郵政事業者、中華郵政は1月6日、7年以内に配達用のスクーターを全て電動式に切り換える方針を示した。今年は1000台を導入する予定で、二酸化炭素の排出量削減を目指す。導入するのはバッテリー容量の大きい業務用のスクーター。125リットルの配達物を入れられるリアボックスが後部に取り付けられる。また、全地球測位システム(GPS)を搭載し、道路状況の変化やトラブルが起きた際に円滑な情報伝達が可能となる。当面は都市の郵便局を中心に導入する方針。将来的には四輪車も電動化を進める考えで、環境保護に対する意識を高めたいとしている。 (2017/1/8)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016台北国際スポーツ用品展 】
2017年3月22日より4日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。尚、一般に開放されるのは24~25日のみで、その他3日間は企業の参観となる。より詳しい情報は見本市HP(英語)、及び別途添付ファイルまで。
公式HP :http://www.taispo.com.tw/en_US/show/info.html?id=3636804A60D73D5FD0636733C6861689&sFuncID=3636804A60D73D5FD0636733C6861689