【 2016年の訪日外国人客、6人に1人は台湾人 】
日本政府観光局(JNTO)が1月17日に発表した2016年の訪日外国人客数(推計値)は、前年比21.8%増の2403万9000人となり、同局が統計を取り始めた1964年以降最多となったことが分かった。6人に1人は台湾からの旅行者だという。台湾からの訪日旅行者数は416万7400人でこちらも過去最多。これまで最も多かった2015年の367万7075人を13.3%上回り、初めて400万人を突破した。同局では円高傾向や台風による航空便の欠航、格安航空会社のVエア(威航)とトランスアジア(復興)航空の運航停止など、訪日市場にマイナスとなる外的要因があったとしながらも、東北、中国、四国地方のPRに注力するなど、積極的に観光客誘致に取り組んだとしている。(2017/1/18)
【 中国大陸依存減らす「新南向政策」 副総統が日本企業に参加呼びかけ 】
陳建仁副総統は1月13日、台湾日本人会と台北市日本工商会の合同新年会であいさつし、日本企業に「新南向政策」などへの参加を呼びかけた。同政策は中国大陸依存からの脱却や、東南アジア諸国、インドとの関係深化を目指すもので、蔡英文政権が重要な経済戦略の一つに位置づけている。陳副総統は、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会と台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)が昨年行った世論調査に言及し、「両国の人々が最も好きな国、親しみを感じる国は、それぞれ台湾と日本だった」と指摘。こうした友好関係の継続、発展に期待を表明した。このほか、台湾が目指す国際民間航空機関(ICAO)や世界保健機関(WHO)などの国際組織への参加について、日本が引き続き支持することを望むと述べている。(2017/1/15)
【 蔡英文総統、中米から帰国 「着実な外交・互恵互助」を改めて表明 】
中米4カ国を歴訪した蔡英文総統は1月15日夜に帰国し、今後の外交について、互恵互助の方法を探り着実な外交を進めていくほか、双方の協力関係において産業と市場の発展を考慮に加えていく、と方針を表明した。蔡総統は7日から8泊9日の日程で、中華民国(台湾)と外交関係を結んでいるホンジュラス、ニカラグア、グアテマラ、エルサルバドルの中米4カ国を訪問、(1)友好関係を強固にし、台湾を国際社会に登場させる(2)双方の協力を深化させ、海外で活躍する台湾人にエールを送る―という二点が達成された、と強調している。(2017/1/15)
【 桃園空港第3滑走路、2025年の完成目指す 当初予定より繰り上げ 】
台湾桃園国際空港で、第3滑走路建設に向けた環境影響評価(アセスメント)審議が始まった。2025年の完成を目指すとしている。当初は2030年の完成を予定していた同滑走路。航空会社などから早期の供用開始を求める声が相次ぎ、昨年交通部が完成時期の繰り上げを決めていた。空港の運営会社によると、環境アセスの審議は約2年半かかる見込みで、用地取得を経てからの工期は3年。滑走路の長さは南側滑走路の3600メートルと北側滑走路の3800メートルをしのぐ4000メートルで、大型機の離着陸に際して十分な余裕がある。同空港では現在、第2ターミナルの拡張工事が行われているほか、今年3月には第3ターミナルの建設工事も始められる予定。今後想定される利用客の増加に対応するとしている。(2017/1/19)
【 年金問題にメス 陳副総統、制度改革の骨子を発表 】
「国家年金改革委員会」の召集人を兼任する陳建仁副総統は1月19日、総統府で記者会見し、蔡英文政権が掲げる年金制度改革の目標と要点を説明した。同委は、現行の年金制度に存在する職業間・世代間格差を解消しようと、蔡政権が発足直後の昨年6月に発足したもので、同年11月には20回目の委員会会議を開催した。陳氏によると、一部の退職公務員・教員に適用される18%の優遇金利が段階的に廃止されるほか、他の労働者より高い公務員、教員の年金給付水準も引き下げる方針だ。蔡政権では、この日に発表された内容を盛り込んだ草案をまとめており、22日に総統府で開かれる「国是会議」で各界の代表らと意見交換する。(2017/1/19)
【 台南市長が訪日 地震の支援に感謝「日台は家族のような隣人」 】
台南市の頼清徳市長は1月16日、日本記者クラブ(東京都)で記者会見し、昨年2月6日に同市などを襲った台湾南部地震で、日本から支援があったことについて、「日台は家族のような隣人」と感謝の言葉を述べた。旧暦の大晦日の前日に起きた同地震ではマンションが倒壊するなどし117人が死亡。ライフラインの復旧にも時間がかかり、市民生活に大きな影響が出た。頼市長は、地震発生直後には安倍晋三首相が「必要な支援を何でも供与する用意がある」と表明したほか、14時間後には予備調査隊が被災地に派遣されたと日本側の迅速な対応を振り返った。また、日台関係について、民主主義、自由、人権に関する普遍的価値と地理的に緊密な関係を持つとして、「命の共同体たるべき」と述べ、さらに関係を深めるべきだと主張。また、「日台間の友好促進」と「日台関係の維持」は自身の重要な任務の一つだとした。(2017/1/17)
【 台北市の2階建て観光バス運行開始 】
台北市内の観光名所などを経由する2階建てオープントップバスの運行が1月18日から始まった。記者会見に出席した柯文哲台北市長は「違った角度から台北を楽しめる」と利用を促している。観光振興の起爆剤として導入に向けた準備が進んでいた2階建て観光バス。車内では中国語や日本語など4言語に対応しているとのこと。柯市長は、今後別の言語への対応を強化するとしており、海外からの観光客に台北の文化を深く知ってもらいたいと期待を寄せている。当面は台北駅を起点として南北、東西を走る2路線を運行していくものとされている。(2017/1/18)
【 初設置の「新住民エリア」 東南ア5カ国の文化を紹介 台湾ランタンフェス 】
中部・雲林県で来月開幕する「台湾ランタンフェスティバル」(台湾灯会)。今回同会場に初めて設置される「新住民エリア」を紹介するCG映像が1月16日、公開された。灯篭流しをイメージし、ベトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、フィリピンの5カ国の民俗文化を伝えるもの。「新住民」とは、一般的には台湾籍の男性と結婚した中国大陸や東南アジア出身の女性を指す。この日雲林県政府庁舎で行われた発表会には、李進勇県長のほか、出身地の民族衣装を身にまとった新住民も出席したとのこと。(2017/1/16)
【 台湾の自転車関連輸出、アジア市場の割合増加 】
台湾ブランドの自転車は欧州を中心に世界で高い人気を誇る。経済部の統計によると、オランダ、英国、中国大陸では2016年1月から9月までの輸入自転車市場におけるシェアで1位を獲得。近年ではアジア市場に向けた輸出の割合が増加している。経済部によると、完成車および部品の輸出先のトップは欧州で、2016年の輸出額に占める割合は50.5%に上る。世界最大の自転車生産地である中国大陸との競争が激化する中、台湾の製品がリードできている背景につき、経済部は台湾で生産される高品質で軽量な高価格帯の車種や部品に対するニーズが高いためだと分析している。(2017/1/17)
【 歴史ある島の出来事を編纂 「金門村史」出版 】
金門県に残る歴史や物語を残そうと、各集落に伝わる出来事をまとめた「金門村史」6冊が1月15日、発表された。同県文化局では郷土学習の教材になると期待を寄せている。呂坤和・文化局長によると、金門には170カ所以上の集落があり、それぞれが長い歴史と特色ある文化を有しているという。編纂は陳福海県長の指示で進められ、地域の歴史に造詣が深い地元の人々らが執筆を手掛けた。実家に近い青嶼地区の歴史をまとめた楊天厚さんは、改めて同地区を知ることができ、大きな収穫があったと語る。同局では、今後も毎年村史を出版したいとしている。(2017/1/17)
【 集集駅がリニューアル 旅行者利用しやすく 】
南投県集集鎮にある台湾鉄路管理局集集線集集駅で続いていた改修工事が終了し、1月18日にお披露目を兼ねた記念式典が行われた。新たに太陽光エネルギーによる充電スポットやロッカーなどが設置され、旅行者が利用しやすい環境に生まれ変わった。集集鎮役場によると、駅前広場やホーム、トイレなどの床面が長年の使用で損傷するなど安全性に問題が生じたことから、交通部(交通省)観光局の補助を受けて改修したという。また、駅の随所にベンガルヤマネコなどを模したオリジナルキャラクター像などを設置。駅を利用する人々を出迎える演出がなされている。 (2017/1/18)
【 ウーバーのアプリでタクシーの配車可能に 2月から 】
台北地区で2月から配車アプリ「ウーバー」を使い、既存のタクシーが配車できるようになる。ウーバーとタクシー乗務員で構成される労働組合の連合会が協力したためで、安全で高品質なサービスが提供できるとしている。現行台湾のウーバーは車種や利用者の条件などに応じて3種類のグレードが選択できる。来月からはこれに加えて既存のタクシーを呼ぶ選択肢が増える。ウーバー台湾の顧立楷総経理(社長)は「運転手と乗客双方にメリットがある」と強調。連合会側の関係者も「タクシー産業の発展を促進する」として期待を寄せた。 (2017/1/19)
【 冬にぴったり 世界的にも珍しい「泥湯温泉」関子嶺 】
「常夏」のイメージも強い台湾だが、冬になると朝晩は都市部でも10度近くまで冷え込むこともあり、日本同様に温泉愛好家も少なくない。中でも、台湾南部・台南市にある関子嶺温泉は、世界的にも珍しい「泥湯温泉」が楽しめ、根強い人気を誇っている。関子嶺温泉は日本統治時代の1898年に日本人によって発見されて後に開発が進められた背景もあり、今でも日本風情が漂う。泉質は弱アルカリ性の炭酸泉で、源泉の温度は75度前後。北投、陽明山(ともに台北市)、四重渓(屏東県)と並ぶ台湾四大温泉の一つに数えられているとのこと。(2017/1/15)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 第27回台北国際食品見本市 】
2017年6月21日より4日間、台北世界貿易センター南港展覧館にて第27回台北国際食品見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は生鮮青果、農産物加工品、家禽製品、シーフード、食肉と食肉加工品、食用油、乳製品、健康食品、冷凍食品、缶詰類、焼き菓子、ビスケット、アルコー ル飲料、コーヒー・紅茶、ジュース・清涼飲料、アイスークリーム、調味料及び菓子類。詳しい情報は以下実施情報及び添付ファイル参照。
HP : http://www.foodtaipei.com.tw/ja_JP/index.html