【 トランプ・習電話会談、台米関係の重要性を指摘 】
トランプ米大統領が米東部時間2月9日、中国大陸の習近平氏と就任後初めて電話会談した。これについて、総統府の黄重諺報道官は同10日、予想外の事態が起きないよう、米側と緊密に連絡と意思疎通をしていると述べた。また、持続的で良好な台米関係や安定した東アジア情勢が、米国の国益確保に極めて重要だとの認識を示し、引き続き両国の協力を強化すると強調した。トランプ氏は大統領就任前の昨年12月、蔡英文総統と異例の電話会談を行った。その後、「一つの中国」政策を堅持してきた米政府の立場に疑問を呈していたが、習氏との電話会談では同政策の維持を表明した。(2017/2/10)
【 台湾の「台北賓館」がお目見え さっぽろ雪まつり開幕 】
第68回さっぽろ雪まつりが2月6日、北海道札幌市で開幕した。大通公園5丁目の毎日氷の広場には、台湾の国定古跡「台北賓館」の大氷像がお目見え。同5日に会場を視察した台北駐日経済文化代表処の謝長廷代表は、「(台北賓館を)世界の観光客に見てもらえる」とPR効果に期待を寄せた。台湾が毎日新聞と協力し同まつりに大氷像を設置するのは今年で6年連続。台北賓館は日本統治時代の1901年に完成。台湾総督の官邸として建設され、1998年に内政部(内務省)から国定古跡に指定されている。台湾でも大変知名度の高い謝代表は雪まつり会場で台湾人観光客と触れ合う場面もあったとのこと。(2017/2/6)
【 蔡英文総統「必ず良い作品作れるはず」 台湾の映像産業発展に期待 】
蔡英文総統は2月7日、台北市内でテレビドラマ産業の懇親会に出席した。「我々は必ず良い番組を作れる」と映像産業への期待をのぞかせ、政府として力を入れていく姿勢を示した。蔡総統はあいさつの中で、映像産業は台湾の最重要産業だと言及。重要性は市場規模ではなく、台湾人がどのような暮らしや価値、文化を擁しているのかを映像で他地域の人々に伝えることにあるとし、「みなさんそれぞれが台湾の広告塔」だと業界関係者にエールを送った。また、製作資金の不足、近隣諸国と比較した競争力の低下、技術者の流出など昨今の映像産業が抱える問題について触れた上で、台湾の優れたコンテンツや人材を集結させて関連の資源を結合させ、チームとして世界と戦う必要があると述べた。(2017/2/8)
【 台北市、福岡市と覚書 起業支援で協力へ 】
台北市政府は2月8日、福岡市と起業面での国際交流に関する覚書を締結した。柯文哲台北市長は、相互に起業支援の資源を提供し、人材や技術の交流を進めていきたいと期待を示した。記者会見は台北市産業発展局で行われ、柯市長と高島宗一郎福岡市長が調印した。台北市は若者の起業支援に力を入れており、支援オフィスを開設しているほか、起業家を対象とした育成センターや共同作業スペースなどを提供している。他方、福岡市でも起業が盛んで、昨年には福岡市に招聘する台湾の起業チームを選出するコンテストを台北で実施。高島市長によると、9社に日本の大手デパートなどとのマッチングの機会を提供したという。産業発展局は、覚書を基に、両市が共同で海外市場を切り開いていければと意欲をみせている。(2017/2/8)
【 台南のロケット花火祭り開幕 刺激求めて多くの人 】
台湾・台南市で例年元宵節(旧暦1月15日)に行われる「塩水ロケット花火祭り」(塩水蜂炮)が2月10日午前、同市の塩水武廟で開幕した。2日2晩にわたってロケット花火や爆竹を放ち続けるお祭りで、その刺激的な様子から、国内外に大変高い知名度を持つ台湾の一大イベントだ。同日武廟で行われた発射開始の儀式では、頼清徳市長が市職員や主催者らとともに線香を上げた後、火をつけた爆竹がラジコンヘリコプターによって上空に運ばれ、けたたましい音とともに祭りの正式な開幕を告げた。頼市長は、ロケット花火を体に受けると神からのご加護を得られると紹介する一方、参加の際は主催者の指示を遵守し、安全な装備を整えるよう呼び掛けた。 (2017/2/10)
【 台中市と大分県中津市、共同で自転車観光推進へ 協定締結 】
台中市政府は2月9日、大分県中津市と、自転車旅行と観光交流の促進に関する協定を締結した。台中市の林陵三副市長は、今後双方の観光客の相互訪問が拡大し、台中の観光資源を高めていければと期待を示した。台中には、「東豊自行車緑廊」と「后豊鉄馬道」が、中津市には「メイプル耶馬サイクリングロード」があるが、どれも極めて評判の良い自転車道であり、また鉄道廃線を利用している等、共通点が数多い。他方、台中市―大分県間では、昨年2月に双方の温泉関係団体が協定書を交わしているほか、同9月に友好交流に関する覚書(MOU)締結、同区間の定期チャーター便就航等、近年急速にその関係が緊密化しているところだ。(2017/2/10)
【 入院していた李登輝氏、きょう退院 健康状態に問題なし 】
李登輝元総統が体調不良のため、2月3日から台北市内の病院に入院していたことが分かった。李氏は9日午前に退院した。李登輝事務所の王燕軍主任らが同日、明らかにした。王主任によると、李氏は旧正月休み期間中に軽い風邪の症状が現れていたものの、医療スタッフの手を煩わせるのが申し訳ないとの思いから自宅で静養していた。だが、連休明けの2日にも軽度の発熱やせきの症状が出たため、台北市内の大病院で健康診断を受診。検査後の状態は正常だったものの、炎症反応の数値がやや高かったため、医師の指示により入院し、容体を観察していたという。李氏の主治医の陳雲亮医師は、健康状態に問題はないと話している。(2017/2/9)
【 台北101、ソウルの高層ビルと提携 共同で観光誘致実施へ 】
台北市の超高層ビル「台北101」は2月9日、ソウルに今年4月に開業予定の韓国最高層ビル「ロッテワールドタワー」と提携を結んだ。両ビルは3月から、観光誘致活動を共同で実施していく。 台北101は2013年に東京スカイツリーと友好関係を締結したほか、2015年には栃木県日光市のテーマパーク、東武ワールドスクウェアとコラボレーションするなど、日台相互に観光客を誘致する取り組みを進めていた。台北101の周徳宇董事長(会長)は、2016年に韓国から台湾を訪れた旅行者が前年比約35%増の88万人に上り、台北101の展望台に入場した韓国人観光客も前年比約4割増えたことに言及、訪台外国人における韓国人の割合が高まっているとしている。(2017/2/9)
【 ドキュメンタリー映画祭、台湾5都市で巡回展 計46作品を無料で上映 】
世界から優れたドキュメンタリー作品が集結する「台湾国際ドキュメンタリー映画祭」の巡回展が2月18日から、中部・台中を皮切りに、台南、雲林、花蓮、台東と計5都市で開かれる。この巡回展は、日本統治時代の詩社がテーマの「日曜日式散歩者」など計46作品を上映し、各地の人々にドキュメンタリーの魅力を伝えるもので、入場は無料。上映後には座談会も50回以上実施される大変大がかりなイベントだ。2月9日には台中市政府庁舎で始動記者会見が行われ、林佳龍台中市長は、ドキュメンタリー映画は社会の実情を反映しており、深い討論を巻き起こすこともできると述べ、同映画祭を重視している姿勢を示したとのこと。(2017/2/9)
【 台湾・新北と兵庫の両博物館が姉妹館に パイワン族関連の展示日本で実施へ 】
新北市立十三行博物館は2月8日、兵庫県立考古博物館と姉妹館提携と学術文化交流協定を結んだ。今後は交流を通じ、台湾の考古と先住民の文化を世界に伝えていきたいとしている。今夏には兵庫県立考古博物館で、台湾原住民(先住民)パイワン族の文化を紹介する特別展を開催する。十三行博物館は台湾北部の先史時代後期の十三行文化を主に研究し、現在の新北市八里区にあたる淡水河河口の南岸で発見された、今から1800~500年前の人々の生活の軌跡が残る十三行遺跡から出土した文物などを収蔵。世界各地の先史文化やオーストロネシア語族、先住民に関する特別展も不定期で開催している。(2017/2/9)
【 蔡英文総統、9カ国語で感謝の言葉 日本語も 】
行政院主計総処が2月2日発表した交通部觀光局の統計によると、2016年の訪台客数は1069万人に上り、過去最高を記録した。蔡英文総統は同9日、短文投稿サイト「ツイッター」上に9カ国語を用いて感謝の言葉をつづった。その中には「ありがとうございました!」と日本語も登場している。蔡総統はまず、英語で「2016年にはこれまでより多くの人が台湾を訪れてくれました」と喜びを示し、続いて、英語、中国語簡体字、日本語、韓国語、タイ語等東南アジア諸言語で感謝を表現した。台湾では2015年より東南アジア諸国を対象に団体客の観光ビザ手続き簡略化を実施、制度が定着した2016年にはタイ人観光客数が57%増加する等、東南アジアからの旅行者が大幅に増加していた。(2017/2/10)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2016台北国際スポーツ用品展 】
2017年3月22日より4日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。尚、一般に開放されるのは24~25日のみで、その他3日間は企業の参観となる。より詳しい情報は見本市HP(英語)、及び別途添付ファイルまで。
公式HP :http://www.taispo.com.tw/en_US/show/info.html?id=3636804A60D73D5FD0636733C6861689&sFuncID=3636804A60D73D5FD0636733C6861689