【 今年の第1四半期、日本へ行き来の旅客最多 クルーズ客船と航空 】
交通部(交通省)の統計によると、今年1~3月のクルーズ客船と航空の利用者数はいずれも日本路線が最多だった。クルーズ客船では、今年1~3月の国際線利用者数は延べ14万6000人となり、同期間として過去最高。うち、主要な港となっている基隆と日本間の利用者が同10万4000人で全体の約7割を占めた。同部は利用者の増加について、クルーズ客船産業推進政策の下、業者がアジア市場の開拓に力を入れたためだと分析している。航空輸送では、今年1~3月の国際線利用者数は過去最高の延べ1057万人を記録。そのうち、日本路線の利用者数は同312万人となり、前年同期比1.5%増で過去最高となった。(2017/7/13)
【 戒厳令解除30年 台湾の自由と民主は「全力で守る」 】
台湾では7月15日、1987年7月15日の戒厳令解除から30年を迎える。与党・民進党の党主席(党首)を兼務する蔡英文総統は同12日、同党主催の記念行事のPR会見に出席。この歴史的な節目を記念する意義について、「この国がかつて犯した誤りを反省し、得難い自由と民主を全力で守ることにある」との考えを示した。蔡総統は、「過去と向き合ってこそ未来を切り開くことができる」などとして、イベントを通じて台湾の民主化の歩みを知ってもらえればと期待を示した。世界史上最長とも言われる台湾の戒厳令時代(1949~87年)には、政治活動や言論の自由が厳しく制限され、多くの市民が政権批判などで逮捕、投獄された。民進党主催の戒厳令解除30年記念行事は、14~16日まで中部・台中文化創意産業園区で行われる。(2017/7/13)
【 台湾大学で無人自動運転バス試乗会 公共交通機関への応用も 】
無人自動運転バスの一般向け試乗会が7月8日、台北市内の台湾大学水源キャンパスで始まった。台湾大学は都市のスマート化事業などを行う企業、7スターレイク(喜門史塔雷克)と産学連携を行っている。同社の丁彦允総経理(社長)は、将来的にはこの技術を公共の交通機関にも応用できればと期待を寄せている。同社の丁総経理によれば、今回試乗が行われるバスは12人乗りで、満充電の状態で8時間の運行が可能。バスの電力はクラウドで監視されており、車体には距離測定を行うレーザースキャナーが取り付けられていて事故などを防げるという。試乗会初日となった同日、参加者の中には多くの家族連れの姿が見られた。体験者は、普通の自動車とほとんど変わらない乗り心地でとても安定していたと語っている。試乗会は13日まで。(2017/7/9)
【 公共交通での4Gダウンロード速度、台北メトロ板南線が最良 】
放送・通信事業の監督官庁、国家通訊伝播委員会(NCC)は7月12日、公共交通における今年度上半期のインターネット通信速度の測定結果を発表した。調査は昨年11月から今年3月にかけて、電信技術センター(TTC)がNCCの委託を受けて実施。それによると、第4世代移動通信システム(4G)のダウンロード速度では台北メトロ(MRT)板南線の品質が最良だということが分かった。2位以下には同松山新店線、中和新蘆線と続く。一方、台湾高速鉄道(新幹線、高鉄)、台湾鉄道(台鉄)は順位が振るわなかったものの、NCCは、トンネル内で進むケーブル敷設により、将来的には「動画を見ても問題がない」通信速度を目指したいとしている。(2017/7/13)
【 日本統治時代の移民村が観光客にラブコール「夏場の旅行にぜひ」 】
東部・花蓮県の鳳林鎮は都市の国際的な連携組織であるスローシティー協会(本部イタリア)に加盟した台湾最初の町で、豊かな自然に囲まれ、時間がゆっくりと流れるような感覚が味わえる。また、日本文化と客家文化が融合した独特の魅力を持つなど観光地としての見所も多い。同地は、特別展やイベントがある夏場にぜひ足を運んでほしいと呼び掛けている。鳳林は日本統治時代に移民村が設けられたところで、今でも煙楼や日本家屋など、当時の面影をとどめる建物が残る。地元の展示スペース「後山‧山後故事館」では、9月30日まで客家文化と地元の魅力を伝える特別展が開催されており、客家人の暮らしや地元の特色、伝説などを紹介している。(2017/7/13)
【 新竹の小学生、日本のソフトボール大会出場へ 】
新竹県立上館小学校の野球・ソフトボールチームが7月22日~23日までの日程で開催される「第26回東九州小学生ソフトボール選手権大会」に宮崎県の招待を受けて出場する。新竹県の邱鏡淳県長は同13日、同校に赴き、選手らに県の名前が印刷された旗を授け児童らにエールを送った。曽徳鴻校長によれば、同校では2002年に野球チーム、2008年に女子ソフトボールチームが結成された。学区内には多くの台湾原住民(先住民)が住んでおり、在籍している児童のうち200人以上が原住民の児童だという。野球チームはこれまで県内外の大会で優秀な成績を残しているほか、女子ソフトボールチームは今年、メンバーが一新されてから僅か3カ月で全国3位の成績を収めた。(2017/7/13)
【 彰化県長、台湾訪問の群馬県知事を歓迎 「彰化の良さを日本に伝えて」 】
群馬県の大澤正明知事が7月12日、中部・彰化県の魏明谷県長を訪問した。大澤知事と会うのが2年ぶりだという魏県長は、再会できて非常にうれしいと歓迎。文化や農業、教育などの交流が深まることに期待を示すとともに、日本で彰化の良さをアピールし、投資を呼び込んでほしいと呼び掛けた。大澤知事は、群馬県を訪れる台湾人観光客や学校同士の交流が増え続けていること、8月に同県で開催されるサイクリングイベント「望郷ライン・センチュリーライド2017」に彰化県の選手が参加することを聞き及んでいることなどに触れ、彰化県政府に感謝の意を伝えた。彰化県と群馬県の間では、2012年に経済分野に関する友好協力協定が結ばれている。(2017/7/13)
【 日台が共同開発 七夕がテーマの心理学アトラクションお披露目 】
成功大学(台南市)が日本の東北大学(仙台市)などと協力し制作したアトラクションの一般向け体験会が7月13日、成功大学社会科学院で始まった。アトラクションには認知心理学が応用されており、成功大学は体験を通じて認知心理学や知覚心理学などの存在を知り、関連知識を学んでもらえればとしている。七夕がテーマの密室脱出アトラクションで、認知心理学的な原理が応用された任務に4~6人一組で挑む。触覚や視覚、聴覚などの五感を利用して制限時間内に任務を達成すると「魔法の短冊」を獲得できる。東北大学がある仙台市は毎年七夕祭りが開催されることで有名で、台南市と交流促進協定を結んでいる。成功大学は季節に合った面白みのあるアトラクションだとして参加を呼び掛けている。イベントは18日まで。(2017/7/13)
【 台湾美食展、7月21日に開幕 世界の味覚が集まるグルメ王国の魅力アピール 】
台湾観光協会主催のグルメの祭典「台湾美食展」が7月21日に台北市内で開幕する。今年は「一巡りで世界の味を楽しめる」という切り口で6つの展示エリアに約800のブース、20のパビリオンを設置。台湾の美食を紹介するとともに、世界の料理が味わえるグルメ王国・台湾の魅力も発信する。11日に開かれたPR記者会見では、台湾のほか日本、韓国、スイスなどの人気駅弁が勢ぞろいする駅弁祭り(台湾鉄路管理局)や、緑や紫、赤などカラフルな「彩色米」(農業委員会)、老舗レストランの料理100品(経済部)など、それぞれの特色あふれる展示内容が紹介された。 同展は世界貿易センター1号館(台北市)で、同21日から24日まで開催。(2017/7/13)
【 故宮博物院、無料公開の画像を商業利用可能に 】
国立故宮博物院は7月11日、データベース「故宮Open Data専区」で無料公開している低・中解像度の画像の商業利用を許可すると発表した。申請は不要。故宮は、自由に創意を発揮してもらえればと画像の利用を歓迎している。無料利用が許可されているのは同データベースの「文物検索ダウンロード」(文物査詢下載)と「精選画像ダウンロード」(精選図像下載)に収録されている画像。文物検索のデータベースでは7万点以上、精選画像では2000点以上が公開されている。故宮の三大至宝とされる翠玉白菜、肉形石、毛公鼎も含まれる。故宮は昨年9月から画像の無料公開を始めていたが、利用範囲は非営利目的に限られていた。画像の無料公開は、故宮が推進する所蔵品のパブリックドメイン化の理念に基いて行われるもの。(2017/7/12)
【 エバー航空前会長の新航空会社、来年下半期にも操縦士募集へ 】
エバー(長栄)航空の前董事長(会長)、張国煒氏は7月11日までに、新たに設立を目指す航空会社「星宇航空」(StarLux)について、来年下半期にも操縦士の募集を開始する方針を明らかにした。張氏は台湾の海運・航空大手、エバーグリーングループ(長栄集団)の創業者、張栄発氏の後妻の長男。栄発氏の死後、栄発氏の前妻の子供との間で起こった“お家騒動”により、2016年3月に同航空董事長を解任され、現在は新航空会社の設立に向けて準備を進めている。同社は高品質を売りにする予定だという。(2017/7/11)
【 まんが甲子園招待状、台湾・新竹の高校に授与 】
高知県の尾﨑正直知事は7月11日、台北市内で記者会見に出席し、高知市で来月開かれる第26回全国高校漫画選手権大会(まんが甲子園)本選の招待状を北部・新竹県の高校に授与した。まんが選手権は、漫画を文化資源としてPRするのを目的に、高知県が実施するイベント。今年は日本の国内外の307校から応募があり、そのうち33校が本選に進出する。本選出場校のうち、3校は海外の高校。台湾からは新竹県義民高級中学(高校)が選ばれた。招待状は新竹県の邱鏡淳県長、義民高校の潘鵬仁董事長(会長)、頼文政校長、生徒代表が共同で受け取った。新竹県政府は、県内を走るローカル線、台湾鉄路管理局(台鉄)内湾線を漫画で盛り上げ、「台湾漫画夢工場」として海外にPRする計画を進めている。(2017/7/12)
【 台北駅をスマート化 「大迷宮」の汚名返上へ 】
台北市政府は7月10日、パソコン大手、華碩電脳(エイスース)傘下の亜旭電脳(アスキー)と共同で、台北駅をスマート化する計画の始動を発表した。動線を分かりやすくすると同時に、スマートシティの実現に向けて前進するのが狙い。台北駅は台湾鉄道(台鉄)、台湾高速鉄道(高鉄)、台北メトロ(MRT)、桃園メトロの4社5路線が乗り入れる台湾最大のターミナル駅で、1日当たりの利用者数は52万人を超える。だが、駅構内は複雑で迷いやすく、利用者からは「大迷宮のようだ」との声が上がっていた。現地では、8月19日に控えるユニバーシアード台北大会の開幕前には台北駅のスマート化に成功したいと意気込んでる。(2017/7/10)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台湾国際「水」見本市 】
2017年9月13日より3日間、高雄展覽館にて2017年台湾国際「水」見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は飲料水関連設備、浄水設備及び器材等関連商品、水周りの工具、水道関連部品、排水処理関連システム及び設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式ウェブサイト及び添付ファイル参照。
HP : http://www.aquataiwan.net/zh_TW/index.html