【 国境なき記者団、台湾に事務所設置「アジアで最も言論の自由が保障された国」 】
国際ジャーナリスト組織「国境なき記者団」(RSF)は7月18日、アジア1カ所目となる台北事務所の設立記者会見を台北市内で開いた。同団体のクリストフ・ドロワール事務局長は台湾はアジアで言論の自由が最も保障されている国だと語り、主な選定理由を説明した。同団体は報道の自由やジャーナリストの権利の保護を目的としている非政府組織(NGO)。本部はパリにあり、世界に12カ所の事務所を持つ。ドロワール事務局長は、台湾は中国大陸に影響を及ぼす重要な役割を担いうることに言及。さらに、台湾の記者は世界で平等な待遇を受けるべきであり、国際的な場においてどんな差別を受けることも許されないと強調した。(2017/7/18)
【 台湾の建築家が設計した歩道橋、世界の橋5選に選出 】
台湾の建築家、張哲夫氏が設計した桃園市内の歩道橋がこのほど、英国の建築専門サイト「WorldBuild365」で、世界の橋ベスト5に選出された。張氏はこれまで台北メトロ(MRT)大安森林公園駅や台湾美術館(台中市)など数々の建築作品を生み出している。この歩道橋は鉄鋼メーカー、東和鋼鉄の桃園工場に設置されている。同サイトは、同工場で製造される鉄筋材料をヒントに二重らせんの設計を取り入れ、それが橋の構造的な支えになっていると解説。湾曲した鉄鋼の設計が歩道を包み込むことでトンネルのような構造になったと分析している。このほか入選したのは、中国大陸・湖南省の「Lucky Knot」、仏・ミヨーの「ミヨー橋」など。(2017/7/21)
【 日本産牛肉の輸入、早ければ9月にも解禁へ 】
台湾で禁止されている日本産牛肉の輸入が早ければ9月にも条件付きで解禁される見通しであることが7月17日、分かった。衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署が同日、日本産牛肉および製品の輸入規定に関する草案を公開した。施行に向け、各界から意見を募る。台湾は2001年に日本で牛海綿状脳症(BSE)の発生が確認されたのを受け、日本からの牛肉の輸入を禁止。同署によると、日本からは2007年に輸入解禁の要請があり、検討を続けていたという。 草案によれば、輸入が許可される日本産牛肉は月齢30カ月以下に限られる。また、脊髄などリスクが高い特定の部位を取り除くことなどが盛り込まれている。日本のほか、同時にオランダやスウェーデン産の牛肉についても解禁に向け、輸入条件の草案が公開された。(2017/7/17)
【 パイナップルの人気品種、日本輸出に向け準備着々 】
台湾産パイナップルの人気品種「金鑽パイナップル」が来年以降、日本へ大量に輸出される見通しとなり、これに備えた準備が進められていることが7月17日分かった。行政院農業委員会の陳吉仲副主任委員が屏東県でパイナップルの農家らを対象に政府の農業に関する重要政策を説明する際に明らかにしたもの。説明によると、ライバルのフィリピン産パイナップルに水をあけられた最大の要因は、同国が長期の輸送に耐えられる包装技術を有していた点にあったが、台湾でも近年政府の後押しで包装技術を大幅に向上させ、甘みが強く、また芯まで食べられる「金鑽パイナップル」を日本に大量輸出する用意がようやく整ってきたとのこと。(2017/7/18)
【 「日本の経験を地元に役立てたい」 彰化県副県長が愛媛などを訪問 】
彰化県の林明裕副県長が訪問団を率いて神奈川、静岡、愛媛3県を訪れた。林副県長は各地で、県政運営の参考になると思われる場所を視察し、日本の経験を今後に役立てればと語っている。 林県長は7月10日より、神奈川県の黒岩祐治知事、静岡県の川勝平太知事、愛媛県の中村時広知事を矢継ぎ早に表敬訪問。概ね、彰化県の観光や教育、農業など諸分野における日本各地との交流について話し合うもので、参加者からは今後双方の経済交流にかける強い期待が聞かれたとのこと。(2017/7/16)
【 群馬で台湾フェア 気温34度の中「魯肉飯」に長蛇の列 】
群馬県で「台湾フェア」が7月15日から始まっている。主催は群馬県と台湾人・日本人の交流促進を図る群馬県台湾総会。同県は台湾の台中市、彰化県、高雄市と友好協力協定を締結しており、今回のイベントの開催を通じて台湾の文化や観光を紹介し、交流を深めたいとしている。群馬県の台湾フェア開催は2回目。イベントに出席した台北駐日経済文化代表処の郭仲熙副代表は荻澤滋副知事と会談し、イベントを通じて交流を深化させ、協力関係をより強固にすることに双方が期待を寄せていると述べた。同県の大澤正明県知事はこの日台湾を訪問している。同日、昼間の気温は34度に達したにもかかわらず、細切れにした豚肉の煮込みを白米にかけた台湾グルメ「ルーローファン」(魯肉飯)を求める人々で長蛇の列ができたとのこと。 (2017/7/16)
【 8月打ち上げの台湾製地球観測衛星「福衛5号」 米国に到着 】
純国産として台湾初となる高解像度地球観測衛星「福衛5号」(フォルモサット5号)が現地時間7月19日、米国カリフォルニア州に到着した。7月19日(台湾時間、以下同)の出発前には桃園国際空港で輸送の安全を祈る儀式が行われ、科技部の陳良基部長(大臣)、桃園市の鄭文燦市長、チャイナエアライン(中華航空)の何煖軒董事長(会長)らが出席。陳部長は、福衛5号は台湾の誇りを載せて天空に飛び立つ準備へ向かうのだと喜びを示した。打ち上げは8月25日を予定している。福衛5号はロサンゼルス国際空港に到着後、ヴァンデンバーグ空軍基地に輸送される。8月16日には打ち上げを担当する米宇宙開発企業スペースXのロケット「ファルコン9」との結合作業が行われる。福衛5号は昨年8月に退役した福衛2号の後継機。科技部によれば、観測データは防災や環境監視、国土の安全保障、学術研究などに活用される。(2017/7/20)
【 書道で日台交流 双方の美しさを伝える 台湾中部・彰化県 】
日本と台湾の書道家の作品を展示する「2017国際芸術交流展」が7月15日、中部・彰化県の埔塩郷立図書館で始まった。書道交流を通じて、日本と台湾それぞれの書道の異なる姿と文字の美しさを来館者に伝える。開催は12年目。同展は埔塩郷公所(役所)および台湾・日本の書道団体、台湾和平書道学会と創書会が開催。両団体と地元芸術家の作品を展示する。16日に開幕式が行われ、両団体の代表者や魏明谷彰化県長などが出席。魏県長はイベントの発展に期待を示した上で、日台の書道を高めるだけでなく、緊密な協力関係を築き、友好的な交流を促進できればと期待を寄せた。8月20日まで。 (2017/7/16)
【 台湾鉄道の駅弁祭り 日本からはJR東日本や江ノ電など10社が出展 】
交通部(交通省)台湾鉄路管理局(台鉄)は7月21日から台北市内で行われる「台湾美食展」の目玉イベントの一つ、駅弁祭りを開催する。同19日に開かれた記者会見では、出展される駅弁の数々が紹介された。台鉄の鹿潔身局長によると、今年は初参加のスイスを含め、日本、韓国など4カ国12社が出展、駅弁の種類は25種類に上る。日本からはチキン弁当や幕の内弁当(JR東日本)、小田急ロマンスカーVSE弁当(江ノ島電鉄)、いかめし(道南いさりび鉄道)など、10社が自慢の駅弁を出展。駅弁文化がないというスイスの氷河急行は登山鉄道をかたどった弁当箱にチョコレートを詰めたチョコ弁当を特別に用意、韓国の駅弁業者ボビーボックスは、ソウルで人気だという焼肉入りランチボックスでアピールする。同21日から24日まで開催。(2017/7/20)
【 台湾美食展、原住民族フードが話題に「アワ」を使ったドーナツやピザで 】
7月21日に台北市内で開幕した「台湾美食展」で、アワで作ったドーナツやピザなど、意外性と独創性あふれる原住民族(先住民)フードが注目を集めている。来場者から高い関心が寄せられたアワドーナツは外がサクサク、中が柔らかな食感で、かめばかむほどアワの香りが楽しめるという。レシピを考案した南部・屏東県の業者によると、アワは原住民族の伝統的な食材で、通常はおかゆやお酒にするが、もっとたくさんの人に味わってもらおうと子どもが好きなドーナツにしてみたところ、予想外の評判となったという。 (2017/7/21)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年高雄国際食品見本市 】
2017年10月26日より4日間、高雄展示ホールにて2017年高雄国際食品見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は野菜・果物、生鮮農産食品、水産食品、冷凍調理食品、肉類および乳製品、有機食品、ベジタリアン食品、調味料および添加物、脱水食品、酒類、コーヒー、茶、飲料、キャンディー・クッキー、保健食品、レジャー食品、食器類、小型レストラン設備など多岐に渡っている。より詳しい情報は以下HP及び添付ファイル参照。
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