【 台湾美食展が閉幕 来場者数は16万人超で過去最高 】
7月21日から台北市内で開催されていたグルメの祭典「台湾美食展」が24日に閉幕した。主催の台湾観光協会の統計によると、4日間の来場者数は昨年を約4.7%上回る16万2191人で、同展始まって以来の最高を記録した。1990年から始まった同展は、食材と料理を紹介していた当初に比べると内容が多様化しており、現在は台湾産食材の安全性や国際化する台湾グルメの現状を伝えるほか、食器文化にもスポットを当てるなど、奥行きを深めている。同協会の葉菊蘭会長は、今年の美食展は創意に富んでいたと語り、台湾観光をけん引する存在としての台湾グルメに期待感を示した。次回の開催予定は2018年8月10~13日。(2017/7/25)
【 来年の台湾ランタン開催地・嘉義、日本の旅行業者に観光の魅力をPR 】
日本の航空会社や旅行業者ら13人の訪問団が7月22日、来年の台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)開催地である南部・嘉義県を視察に訪れた。同県文化観光局の許有仁局長から同県の観光について説明を受けた一行は、観光名所の国際性に言及し、来年の台湾ランタンフェスと組み合わせれば、多くの日本人観光客の来訪が期待できるだろうと評価した。許局長は、来年の台湾ランタンフェスは観光やテクノロジー、文化、芸術を融合させ、創意あふれるものにすると紹介している。県西部・太保市の国立故宮博物院南部院区から朴子市にまたがる行政特区までの一帯を会場とし、展示面積は約50ヘクタール。(2017/7/26)
【 台湾電力、洋上風力発電機の組み立て拠点を台中港に 東南アジアで最大級 】
台湾電力は7月21日、台中港(台中市)への洋上風力発電機の組み立て拠点設立に関し、主要港湾を運営する台湾港務と契約を交わした。台湾電力は台中港の埠頭約13ヘクタールを30億台湾元(約109億7900万円)で20年間借用し、洋上風力発電機600基の組み立てを行う予定。規模としては東南アジア最大とされる。調印式には楊偉甫・経済部常務次長や范植谷・交通部政務次長、台湾電力の朱文成董事長(会長)らが出席した。政府は2025年までの脱原発を目指し、再生可能エネルギー計画を積極的に推進している。現在、南部・高雄市の興達港や中部・彰化県の彰化漁港でも洋上風力発電のための整備が進められている。(2017/7/25)
【 中正紀念堂の脱権威主義 市民と推進へ 広く意見募る 】
文化部(文化相)の鄭麗君部長は7月26日、中正紀念堂(台北市)の転換について市民とともに考えるプロジェクトを始動させると発表した。蔡英文政権は、民主化した新政権が旧政権下の犯罪と向き合う「移行期の正義」を推進。鄭部長は、移行期の正義のためには意見交換の場を広げ、議論を通じて共通認識を形成していくべきだとしている。観光名所としても知られる中正紀念堂は、蒋介石元総統を顕彰するために建設された施設。文化部は今年2月から、建物内のホールの名称変更や権威主義色が濃い記念品の撤去などを行い、国民党の権威主義体制を象徴する要素の排除を進めてきた。(2017/7/27)
【 2020年アジア・太平洋吹奏楽大会の開催地 台湾・台南に決定 】
台南市政府文化局は7月26日、同市が2020年のアジア・太平洋吹奏楽大会の開催権を獲得したと明らかにした。葉澤山局長は、2008年に台南県(当時)でも同大会を開催した経験があると述べ、統合後は芸術フェスティバルの定期的開催や世界的音楽家・楽団の招待など、関連活動が急速に発展してきたと大会に向けて自信を示した。葉局長率いる訪問団は22日、日本の静岡県浜松市で行われたアジア・太平洋吹奏楽指導者協会(APBDA)の会議に出席。プレゼンテーションなどを行い、大会の開催権を勝ち取った。同団体にはアジア・オセアニアの国や地域が所属し、吹奏楽のレベル向上や交流を図るための研究発表やコンサートなどを行っている。(2017/7/27)
【 台湾・台中で美食展開幕 花博のお土産スイーツを決めるコンテストも 】
中部・台中世界貿易センター主催の「台中休閒美食展」(台中レジャー&ファインフードショー)が7月28日から、同センターで開催されている。初日には、来年開幕の台中フローラ世界博覧会のお土産スイーツを選び出すコンテストも行われた。同展はグルメとレジャーにスポットを当てた中部最大規模の見本市で、今年で12回目を迎える。今年は食品・ベーカリー・レジャー関連の170業者が出展。旅行や土産品などの情報を提供するほか、地方の特産品などを展示販売する。美食展と同時開催する「台湾金餅奨」(台中市政府主催)は今年で4回目。(2017/7/28)
【 高雄の高校生、八王子まつり参加 3年前のぬくもりを胸に舞踊を披露 】
南部・高雄市の中華芸術高校の生徒が、同市と友好交流都市協定を結んでいる八王子市(東京都)で8月4日から開催される「八王子まつり」に参加、舞踊パフォーマンスを披露する。同校の出演は、300人以上が死傷した高雄ガス爆発事故直後の2014年8月に次いで2度目。同校の呂惠美会長は、当時、多くの観客から温かい励ましや義援金をいただいたと振り返り、まつりに再び参加でき、交流が続くことを喜んでいる。爆発事故が発生したのは2014年8月1日。すでに八王子まつりへの参加が決まっていたため、生徒らは翌日に出発、観客とともに黙とうを捧げてから踊った。高雄市と八王子市は2006年に友好交流都市協定を結んでおり、今年で11周年を迎える。(2017/7/26)
【 台東の宿泊業者、誘客に向け一致団結 中国大陸客減少も日本人客増加 】
観光客増加につなげようと、東部・台東の宿泊業者は7月25日、「台東特色飯店聯盟」を結成した。今後は業者同士の団結により、誘客拡大を促進する。凱旋星光酒店(台東市)によると、昨年より顕著となった中国大陸団体客の減少による影響が特に大きいのは台東市街地や東海岸沿いの宿泊施設。一方で、花蓮中部から台東北部まで広がる花東縦谷に位置する鹿鳴温泉酒店(鹿野郷)の潘貴蘭董事長(会長)は、縦谷は中国大陸客の主要観光路線ではないため、中国大陸客減少の影響は大きくないと語る。反対に、個人旅行客の増加で全体の業績は伸びたと明かした。毎年夏に県内の鹿野高台で開催されている「台湾国際バルーンフェスタ」の司会者によると、今年の来場者は過去2年より多く、特に香港や日本からの観光客が増加したという。(2017/7/26)
【 北東アジア情勢と台湾の対応考える、台北でシンポ 】
シンクタンクの「亜太和平研究基金会」は7月24日、北東アジアの新情勢と台湾の対応に関するシンポジウムを台北市内で開いた。会議に出席した行政院(内閣)大陸委員会の邱垂正・副主任委員兼報道官は、東アジア情勢について、常態化する釣魚台列島(日本名:尖閣諸島)海域・空域への中国大陸船・機の侵入や、北朝鮮の核問題などを挙げ、同地域の先行きが不透明感を増しているとの認識を示した。台湾の対応については、利害関係国として、両岸(台湾、中国大陸)関係と地域の安定をしっかりと守らなければならないと述べた。邱氏は、中国大陸の動向についても、今秋の共産党大会を前にした中国大陸の動きを注視する、と語っている。(2017/7/25)
【 カナダ台湾文化フェスティバル 今年のテーマは日本文化との融合 】
毎年カナダで行われている台湾文化フェスティバルは今年「日本と乾杯」と題し、台湾と日本文化の融合を主軸に芸術や音楽、伝統文化などを紹介する。主催団体、アジア系カナダ人活動協会(ACSEA)の呉権益執行長は7月20日、台湾文化は日本による統治を50年間受けた影響で日本の要素が多く残されており、非常に独特で魅力的な文化だと述べ、カナダの人々により豊かな台湾を紹介できればと期待を示した。日本統治時代に生まれた台湾の作曲家、江文也氏の作品で1936年、ベルリンオリンピックの芸術競技で佳作を受賞した管弦楽曲「台湾の舞曲」の演奏や台湾でも親しまれている伝統玩具、こまのパフォーマンスなどが行われる。日本の伝統工芸職人やアーティストも参加する予定。(2017/7/22)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台湾国際ソーラー産業見本市 】
10月18日(水)より3日間、台北南港展覧館(台北市南港区經貿二路1号)にて「2017年台湾国際ソーラー産業見本市」が開催される。中華民国対外発展協会(TAITRA)の主催。出展品目はソーラー電池及び材料、ソーラー発電システム、電力変換システム、関連パーツ、蓄電池など、ソーラー産業に関わるもの全般。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照.
HP(英語) : http://www.pvtaiwan.com/en_US/index.html