【 輸入貝類の安全性向上へ 来年から衛生証明書の添付義務付け 】
衛生福利部(衛生省)食品薬物管理署は8月2日、来年1月1日から、台湾向けに貝類を輸出する業者に、輸出国政府機関が発行する衛生証明書の添付を義務付けると発表した。衛生証明書は、貝類が合法的な海域・区域で成長したことや、合法的な業者が合法的に捕獲したことを証明するもので、貝類の衛生管理を根源から徹底させるのが狙いだという。実施後、証明書の提出がなければ、検査などの届け出が受理されなくなる。同署の統計によれば、昨年台湾が輸入した貝類は約8496トンで、輸出国・地域は中国大陸が2818トンでトップ、日本の1488トンがこれに続く。以下、フィリピン、インドネシアなど。(2017/8/2)
【 日本の対台湾窓口理事長、就任後初の訪台へ 蔡総統と面会の可能性も 】
台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の張淑玲代理秘書長は8月1日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会の谷崎泰明理事長が22日から25日までの日程で台湾を訪問する予定だと明らかにした。谷崎氏の台湾訪問は今年6月の現職就任以来、初めて。台湾の政治や経済の現状を把握し、政府要人らと今後の日台関係について意見を交わすのが目的で、蔡英文総統や李大維外交部長(外相)などと面会する可能性もあるとされる。谷崎氏は過去にインドネシアやベトナムなど駐在の日本大使を務めた経験を持つ。張代理秘書長は、台湾が東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指して進めている「新南向政策」についても谷崎氏から有益な意見が得られるだろうとしている。(2017/8/1)
【 台湾・原住民族の日 「世界の先住民と交流の日に」 】
蔡英文総統は「原住民族(先住民)の日」にあたる8月1日に、台北市内で開催された全国原住民族行政会議に出席し、原住民族の日を、国際色豊かな記念日として発展させていく意向を明らかにした。今後、世界各地の先住民を台湾に招き、文化や音楽、歴史的正義などの要素を取り入れ、記念日としての意義をより高めていくという。原住民族の日は、先住民の呼び方が、1994年8月1日公布の憲法改正条項により、「山胞(山地同胞)」という差別的なものから現行の「原住民」に改称されたことに由来する。蔡総統は、過去12年間棚上げ状態だった原住民族言語発展法が今年6月に施行されたことを例に挙げ、問題解決への現政権の取り組みをアピールした。 (2017/8/2)
【 公衆無線LAN「iTaiwan」、2万カ所で利用可能に 】
国家発展委員会は8月2日、国が運営する無料公衆無線LAN(Wi-Fi)サービス「iTaiwan」について、政府が提供するアクセスポイント1万136カ所と他の公共サービスを合わせると2万カ所以上での利用が可能になったと発表した。これまでの累積利用者数は延べ2億1000万人に上り、海外からの利用者数は同73万人を超えているという。同委員会資訊管理処の荘明芬副処長によれば、台北メトロ(MRT)でもiTaiwanのアカウントで公衆無線LANサービスへのアクセスが可能。また、桃園国際空港での利用可能範囲は既に8割に達しており、他の空港でも同水準を目指したいとしている。(2017/8/3)
【 台北市の北門広場が供用開始 歴史の息吹を感じる空間に 】
130年の歴史を持つ国定古跡・北門を中心に据える北門広場の整備工事が終了、台北市政府は8月3日に供用開始を祝う式典を行った。約2400平方メートルだった緑地は約3倍に拡大。周辺には、旧台湾総督府鉄道部庁舎など日本統治時代の建物が多く残っており、歴史の息吹を感じられる憩いの場になる。式であいさつに臨んだ柯文哲市長は、近代台湾の歩みを見届けてきた北門は、台北の新しいランドマークになると喜びを語った。北門は清の時代の1884年に台北府城の正門(承恩門)として建設されたもの。5カ所設けられた門のうち、当時の原形をとどめている唯一の門でもある。同展の開催は8月27日まで。(2017/8/4)
【 台風にも負けず 台湾の秋の風物詩・ブンタン、麻豆産の収穫3割増 】
行政院(内閣)農業委員会農糧署の蘇茂祥副署長は、7月末に台風9号と10号が立て続けに台湾を襲ったものの、秋の風物詩・ブンタン(文旦・ザボン)に影響はなかったと報告した。主要産地の一つ、南部・台南市麻豆の農業協同組合は、今年は例年より3割多い収穫量が見込めると喜び、品質にも太鼓判を押している。ブンタンの二大産地は台南と東部・花蓮。花蓮は、台風9号が北東部・宜蘭に上陸したことで被害を免れた。台南の農家は、2つの台風は風が強くなかったため、果実が落ちずに済んだと胸を撫で下ろしている。麻豆産のブンタンは、今年は8月25日ごろから市場に出回り始める。(2017/8/4)
【 鄭文化相、東京で東南アジア現代美術展参観 日台美術館交流に期待 】
鄭麗君文化部長(文化相)は8月2日、国立新美術館(東京都)と森美術館(同)を訪問、2館同時開催の企画展「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」を参観した。鄭部長は、台湾では国立台湾美術館(台中市)が、芸術史の再構築などに取り組んでいるほか、日本統治時代に台湾総督府工業研究所として使われた建物が残る旧国防部空軍総司令部(台北市)を台湾文化のイノベーションを生み出す「文化実験室」として整備する計画が進められていると紹介し、今後2館と協力関係を築ければと期待を示した。同展は、東南アジアにおける1980年代以降の現代アートの発展を紹介するもの。今年が東南アジア諸国連合(ASEAN)設立50周年にあたることで企画された。(2017/8/3)
【 台湾で「日本の絵本の歴史」展 奈良時代の絵巻物から いわさきちひろまで 】
国立台湾図書館(新北市)で、8月5日から、同館といわさきちひろ記念事業団(東京都)、台東大学の共催による、「日本の絵本の歴史」展が開催される。奈良時代の絵巻物で、絵本の源流とされる絵因果経から、いわさきちひろの作品をはじめとする現代絵本まで、19人の作家による78点の作品などが幅広く展示される。国立台湾図書館でも特別に、日本統治時代の絵本や、中国語の児童書などを集めて展示するほか、学者を招いた座談会なども行う予定。同展は8月5日~9月10日まで、国立台湾図書館4階のアートギャラリーで、10月18日~11月30日までは、台東大学図書館1階ロビーで開催される。(2017/8/3)
【 中部・台中市の人口、南部・高雄市を抜いて初めて台湾2位に 】
内政部(内務省)の最新統計によると、中部・台中市の人口が先月末時点で277万8182人で、最も人口が多い北部・新北市(398万4051人)に次いで初めて2位となった。これまでずっと2位をキープしていた南部・高雄市(277万7873人)は3位に転落した。6つの行政院(内閣)直轄市の人口は、新北市を筆頭に多い順から、台中市、高雄市、台北市(268万7629人)、桃園市(217万1127人)、台南市(188万6267人)。同部戸政司の張琬宜司長によると、人口の増加には、出生数と死亡数のプラスの差による自然増と人口流入数と流出数のプラスの差による社会増があり、台中市はそのいずれにおいてもプラスとなっている。(2017/8/3)
【 UCC台湾法人、名高いコーヒー産地・雲林県に工場建設へ 】
UCC上島珈琲(兵庫県)グループの台湾法人、優仕[口加][口非](台北市)は、中部・雲林県の斗六工業区に工場を建設する。同社の杉本昌利会長は7月28日、同県の李進勇県長を訪問、8月9日に行われる起工式に招待し、将来的なプランなどを説明した。李県長は歓迎の意を表明するとともに、同県・古坑で生産される台湾産コーヒーをPRし、地方産業と企業の発展、双方の利益につながることに期待を示した。杉本会長によると、工場の敷地面積は1600坪で、総工費は5億台湾元(約18億1620万円)。工場は2019年に落成する予定。雲林県では近年、信越化学工業(東京都)や義美食品(台北市)などが工場を新設。同県政府は、より多くの投資を促進するために、利便性の高いサービスを提供していきたいと意気込んでいる。(2017/7/29)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年高雄国際食品見本市 】
2017年10月26日より4日間、高雄展示ホールにて2017年高雄国際食品見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は野菜・果物、生鮮農産食品、水産食品、冷凍調理食品、肉類および乳製品、有機食品、ベジタリアン食品、調味料および添加物、脱水食品、酒類、コーヒー、茶、飲料、キャンディー・クッキー、保健食品、レジャー食品、食器類、小型レストラン設備など多岐に渡っている。より詳しい情報は以下HP及び添付ファイル参照。
HP: