【 軍事的危機時の安全確保などを模擬 国防部、演習の映像を公開/台湾 】
軍事的危機時における政府や軍の首長の安全確保などをシミュレートする危機対応演習が8月4日から6日まで行われた。国防部は8月9日、演習の映像をインターネット上で公開。蔡英文総統は映像の中で「武力で中華民国を屈従させることはできない」と語り、全国民に団結を呼び掛けた。 今年の演習は指揮所の開設、総統や副総統らの指揮所入り、重要なインフラ施設の防護、各種危機の分析・対処に分けて行われた。映像では、迷彩服姿の蔡総統が指揮所内で国民に向けて演説する様子が写し出される。蔡総統は「台湾人が団結しさえすれば、自由・民主は全てに勝利する。台湾人は心を一つにし、われわれの手から台湾の自由・民主を奪うことは誰にもできない」と力強く述べた。(2017/8/10)
【 「4泊5日」の台湾南部旅行を提案 ターゲットは日本の若者バックパッカー 】
南台湾4県市の魅力を紹介する合同観光展覧会「南台湾、新体験 四県市展」が8月8日、東京都内で開幕した。オープニング記者会見では、台南市、高雄市、屏東県、澎湖県を4泊5日で巡った旅の映像を上映。若者のバックパッカーをターゲットに、各地の名所や名物を一度に楽しめる欲張りな旅を提案する。映像は実際に4泊5日の日程で撮影され、撮り直しなどはしていない。映像で紹介されている108時間のモデルコースは、台南からスタートして翌日は高雄、3日目は屏東、4日目は離島の澎湖に移動し、各地で史跡をめぐり、また美食に触れるというもので、長く台湾南部の旅行に対して持たれていた「中長期旅行」、「玄人向け」といったイメージの打破が望まれている。(2017/8/9)
【 全国放送の原住民族FM局が開局 台湾初 16言語で独自の文化を伝承 】
台湾初となる全国放送の原住民族(先住民)FMラジオ局「Alian 96.3」が、「世界の先住民の国際デー」に当たる8月9日に開局した。先住民集落の約94%をカバーし、また同人口の約75%の耳に届くとされる全国放送の優位性を生かして、政府公認の全16民族の言葉を使用。台湾独自の先住民文化の伝承を目指す。同日、新北市内で開催された記念式典には蔡英文総統も出席、自ら開局アナウンスを務めた。蔡総統は、今後、災害や重大ニュースなどの情報が地方にも速やかに届くようになることは、自身が公約した、先住民がマスメディアを利用する権利を保障することでもあるとして、「約束を果たせた」と喜んだ。また、今年6月に各民族の言語を国家の言語と位置付ける「原住民族言語発展法」が施行されたことを挙げ、言語の伝承など、原住民族ラジオならではの役割に期待を示した。(2017/8/9)
【 屏東産バナナを日本人に 県が日系ホテルと協力 宿泊客に提供へ 】
産地価格下落に苦しむバナナ農家を助けようと、屏東県政府はホテルオークラ傘下の高級ホテル「オークラプレステージ台北」(台北市)と手を組み、8月12日から今月31日まで、県産バナナを宿泊客に無料で提供する。同11日に開かれた記者会見に出席した同ホテルの後藤浩之総支配人は、バナナによって宿泊客の台湾への印象はより向上するだろうと語り、バナナを使用したメニューも開発するという。同県農業処の黄国栄処長によれば、県内のバナナ栽培面積は3900ヘクタールで、台湾産バナナの主要産地となっている。だが、今年は豊作となった影響で、平均産地価格は行政院(内閣)農業委員会農糧署の統計によると、今年2月の1キロ86.46台湾元(約310円)から7月には9.25元(約33円)にまで落ち込んだ。黄処長は、同ホテルのシェフの手によって、屏東産バナナを使用したアレンジメニューがより多く生まれればと期待を示した。 (2017/8/11)
【 台南市長、京都市長らを訪問 世界歴史都市会議誘致へ 】
頼清徳台南市長は8月9日、京都市の門川大作市長や寺田一博市会議長を訪問した。台南市は京都市が会長都市を務める「世界歴史都市連盟」に加盟しており、頼市長は2020年の世界歴史都市会議の台南開催を目指し、支持を求めた。門川市長は歓迎を示し、過去の開催事例などを紹介した。同連盟は1994年、歴史都市の保存と開発を目指して発足。今年6月現在、113都市が加盟している。台南市と京都市の交流について、寺田議長は両市議会の交流を提案。頼市長は歓迎を示し、交流を通じて関係がより緊密になればと期待を寄せた。頼市長は観光プロモーションのため訪日。同8日、東京都内で行われた南部4県市による合同観光展示会に出席し、同9日には、山田啓二京都府知事、三日月大造滋賀県知事なども訪問した。(2017/8/10)
【 台湾初の「漫画基地」、早ければ年内にオープン 】
文化部(文化省)の丁暁菁次長は8月10日、アニメと漫画の総合イベント「漫画博覧会」の開幕記者会見で、漫画・アニメに特化した文化スペース「華陰街漫画基地」(台北市)が、早ければ今年末、遅くても来年初めにはオープンすると明らかにした。漫画基地の誕生は台湾では初めて。 丁次長によると、文化部は昨年から漫画産業に関する施策の政策評価に着手しており、漫画基地の構想は、台湾のオリジナル作品の知名度向上とシェア拡大を目指すもの。具体的には、台湾の漫画を展示販売するほか、国内外の漫画家らに交流の場として提供するという。文化部は、台北駅の北側で、バッグや化粧品、アクセサリーなどを扱う問屋街として名高い華陰街にある4階建ての建物を漫画基地に選定。現在、改修工事が進められている。(2017/8/10)
【 微風、三井物産らと共同投資 来年秋開業の複合施設に出店へ 】
百貨店「ブリーズセンター」(微風広場)などを手掛ける微風集団は8月8日、大手商社の三井物産(東京都)、JR東日本グループのアトレ(同)と共同で、2018年秋に台北市信義区に開業予定の大規模複合施設「ブリーズ南山店」に出店すると発表した。同施設に入居予定の約200店舗のうち、約50店舗がアトレのテナントとなる。3社は台湾でのショッピングセンター事業の実施、商業施設の開発・運営事業への参画を共同で推進することで合意し、同8日に契約締結となった。アトレと三井物産は7月にアトレインターナショナル(AICO)を設立。AICOは微風と年内にも合弁会社を立ち上げる。微風のブランド力や顧客ネットワークを基盤とし、モノ消費からコト消費への移行期にある台湾市場で新たな潮流を創出したいとしている。(2017/8/9)
【 パイナップルケーキだけじゃない コンテストで手土産の特色競う 】
台北市政府観光伝播局と台北市ベーカリー協会(糕餅商業同業公会)は8月10日、ユニバーシアード台北大会(19日開幕)を前に、国内外の消費者や観光客に向けて新たな手土産を開発しようと、業者を対象にしたコンテストを開催した。開幕式に出席した柯文哲台北市長は、コンテストを通じて台北を訪れた観光客により多様な手土産を提供できるようになればと期待を寄せた。台湾旅行が世界的なブームとなっている現在、「台湾みやげ」の多様化には国外から注目が集まっているところ。同協会によれば、近年では台北スイーツとコーヒーを融合させたりドラゴンフルーツをヌガーに混ぜ合わせたりするなど、多種多様な試みが見られており、今後益々の発展に期待が持てるとされている。(2017/8/11)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台湾国際ソーラー産業見本市 】
10月18日(水)より3日間、台北南港展覧館(台北市南港区經貿二路1号)にて「2017年台湾国際ソーラー産業見本市」が開催される。中華民国対外発展協会(TAITRA)の主催。出展品目はソーラー電池及び材料、ソーラー発電システム、電力変換システム、関連パーツ、蓄電池など、ソーラー産業に関わるもの全般。詳しくは以下HP及び添付ファイル参照。
HP(英語) : http://www.pvtaiwan.com/en_US/index.html