【 日本人の入境を優遇 台湾、旅券残存有効期間を「予定滞在日数以上」に 】
外交部は8月15日、日本人が中華民国(台湾)にビザ(査証)なしで入境する場合に必要なパスポートの残存有効期間を従来の「3カ月以上」から「予定滞在日数以上」に緩和すると発表した。同日施行された。外交部は日台の友好関係と平等互恵を考慮した上での措置だとしている。台湾と日本は滞在日数が90日以内の場合にビザを免除する措置を相互に実施している。だが、入国時に求められるパスポートの残存有効期間については、台湾側のみが「3カ月以上」の制限を設けていた。台湾のビザ免除対象国は59カ国。そのうち、パスポートの残存有効期間を「予定滞在日数以上」とする優遇措置を提供しているのは米国と日本のみ。その他の国は「6カ月以上」と規定している。(2017/8/15)
【 蔡総統「司法は国民の生活と共にあるべき」改革への意気込み示す 】
蔡英文総統は8月13日、司法担当の記者を招いた懇親会を開き、司法改革に関する意見交換や質疑応答などを行った。蔡総統は「国民感情」の重要性に言及し、法律は国民の生活と共にあるべきで、量刑や判決などは分かりやすくなくてはならないとする見解を示した。背景には、前日開かれた司法改革国是会議において、国民参与裁判制度の関連草案を年内に完成させ、来年にも立法院(国会)に送られる見通しが示されたことがある。蔡総統は、現行の制度がまだ不完全で変革が必要であることは確かだとし、市民参加の実現への意気込みを見せた。蔡総統は司法改革が市民の意識改革にも及ぶことに言及。人々の法律に対する教養の向上や法律教育が大切だとし、重大な司法案件に直面した際、適切な判断を下せるようにすることが目標だと述べている。 (2017/8/15)
【 7月の訪日台湾人、約45万人 単月過去最多を更新 】
日本政府観光局(JNTO)が8月16 日に発表した7月の訪日外国人客数(推計値)によると、台湾からの訪日客数は前年同月比12.5%増の44万6600人となり、単月として過去最高を記録した。国・地域別では中国大陸と韓国に次いで3位だった。7月の訪日外国人客数は268万1500人で、単月過去最高。台湾のほか、中国大陸、韓国、香港からの訪日客数も単月として過去最高となった。同局は、多くの国や地域で夏季休暇シーズンを迎え、旅行需要が高まったことが訪日客数増加の一因と分析。台湾については、夏季の旅行需要が高まる時期に合わせた訪日クルーズの複数催行や地方へのチャーター便運行などが後押ししたとしている。(2017/8/17)
【 空港線、携帯電話のワイヤレス充電器設置 台湾初 】
桃園メトロ(MRT)空港線で8月15日までに、直達(急行)列車の座席に携帯電話のワイヤレス充電器が設置された。乗客は充電ケーブルを持ち合わせていなくても充電でき、利便性が向上する。台湾のメトロで車内にワイヤレス充電器が設置されたのは初めて。同社によれば、車内に設置されている専用のレシーバーを端末に挿し込み、充電器の上の枠内に置くと充電が開始される。ワイヤレス充電対応の端末は充電器の上に置くだけで充電できるという。また、ICチップが搭載されたクレジットカードなどを充電器の上に置くとチップが破損する恐れがあるとして同社は乗客に注意を呼び掛けている。空港線ではほかにも台北駅での事前搭乗手続きや沿線の駅構内、車内での無料公衆無線LAN(Wi-Fi)などのサービスが提供されている。(2017/8/16)
【 高雄市初の空中回廊がもうすぐ落成 来春にもお目見え 】
南部・高雄市政府が建設する、同市初の空中回廊「崗山之眼」(同・岡山区)の主要工事がほぼ完成、8月14日に主塔の最上部にオブジェを設置する儀式が行われた。式に出席した陳菊市長によると、10月には工事が完了、その後テナントが入居することになっており、来年の旧正月前にはオープンできる見込み。陳市長は、近くは阿公店ダムや北大武山、遠くは台湾海峡まで見晴らせると語り、回廊からの景色を絶賛。今後も引き続き、阿公店ダムロープウェイや自転車専用道路など、観光施設の充実化を目指して国内外の旅客を呼び込みたいと意気込みを示している。(2017/8/16)
【 金門の国際音楽イベント、クライマックス迎える 】
離島・金門で開催中の音楽フェスティバル「Quemoy国際海島音楽季」が、終盤にさしかかった。主催の金門県政府は、まだまだたくさんの豪華なゲスト陣が登場することをアピールし、ぜひ熱気あふれる夏の夜を楽しんでほしいと呼び掛けている。同フェスは、金門初の国際的な音楽の祭典として、アジア各地のミュージシャンを集めて7月に開幕し、初日にウー・バイ(伍佰)&チャイナブルーが参加して話題になった。今後のステージではイーファン(亦帆)、ジュディ・チョウ(周定緯)、最終日の30日にはA-Lin、リッキー・シャオ(蕭煌奇)などが舞台に彩りを添えるという。(2017/8/15)
【 林行政院長、脱原発政策の継続を強調 再稼働求める声を受け 】
台湾で8月15日に発生した大規模停電や近日続く電力需給ひっ迫を受けて、運転停止中の原子力発電所の再稼働を求める声が上がっている。これを受け、林全行政院長(首相)は同16日、原発再稼働という長期政策によって数時間の停電という短期的問題を解決するのは「論理的につじつまが合わない」と述べ、原発停止を継続していく方針を改めて強調した。また、原発再稼働の検討に動くのは、電力不足が連日続いた時だと説明。一部の原発を運転停止してからこれまで、電力使用制限が実施されたことはないとし、「すでに大きな難関を乗り越えたのは明白だ」と語った。政府は2025年の脱原発実現を目指しているところ。(2017/8/17)
【 台湾の歴史などを題材にした漫画雑誌が復刊へ 一部作品は日本語版も 】
台湾の歴史や民俗、生態などを題材にした漫画を集めた季刊誌「CCC創作集」が年末に月刊誌として復刊する。同誌は科技部(科学技術省)の計画を起源として2009年に創刊され、計20号が発行されたが、2015年末に休刊。以前の掲載作品の一部は日本語翻訳版もデジタル版で発行されている。8月17 日に台北市内で行われた記者会見に出席した文化部(文化省)の鄭麗君部長は、長編連載漫画ブームを後押しできればと期待を寄せている。同誌のこれまでの発行部数は約10万部。台湾のデジタル史料を基に漫画を創作した先例で、台湾漫画の独特の路線を切り開いたほか、新鋭漫画家を多数発掘。熱烈なファンを多く獲得していたものの、経費の問題で休刊していた。(2017/8/18)
【 台湾の来年度予算案が閣議決定 新南向政策は約2倍に 】
2018年度の予算案が8月17日、行政院院会(閣議)決定された。歳出総額は1兆9850億台湾元(約7兆2000億円)。東南アジアや南アジア諸国との関係強化を目指す「新南向政策」には17年度予算比約97.6%増の38億2000万元(約138億5200万円)が計上された。予算案は今後、国会で審議される。歳出の主な項目は社会保障4902億元(約1兆4800億円)、教育・科学・文化4020億元(約1兆4600億円)、防衛3200億元(約1兆1600億円)、経済発展2454億元(約8900億円)、一般政務1887億元(約6800億円)。歳出で最も大きな割合(25%)を占める社会保障費は17年度予算より約129億元(約468億円)増えた。(2017/8/17)
【 「平埔原住民」を先住民の分類に追加へ 改正案が閣議決定 】
政府は8月17日、これまで先住民として承認していなかった平埔族群(エスニックグループ)を「平埔原住民」として認定する原住民身分法改正案を行政院院会(閣議)決定した。平埔族群は台湾西部を中心に平地で生活する先住民の総称。ケタガラン族やシラヤ族など複数の民族が含まれる。平埔族群は長年にわたり、政府に公認を訴えていた。原住民身分法は先住民の身分を認定し、権利を保障する法律。現行では、先住民の分類が「山地原住民」と「平地原住民」の2分類のみになっている。改正案ではこれに「平埔原住民」が追加されたほか、平埔原住民の文化や言語、政治など各方面における客観的ニーズに合わせ、法律で権利を定めることも規定された。改正法が成立すれば、日本統治時代の戸籍資料に「熟番」あるいは「平埔」と記載されている直系尊属がいる場合、「平埔原住民」の身分を申請できる。(2017/8/18)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台湾国際「水」見本市 】
2017年9月13日より3日間、高雄展覽館にて2017年台湾国際「水」見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は飲料水関連設備、浄水設備及び器材等関連商品、水周りの工具、水道関連部品、排水処理関連システム及び設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式ウェブサイト及び添付ファイル参照。
HP : http://www.aquataiwan.net/zh_TW/index.html