【 中華民国(台湾)と正式な外交関係を持つ7カ国 台湾の国際社会参加支持を表明 】
9月20日~21日にかけ、中華民国(台湾)と国交を結ぶパラグアイ、スワジランド、ナウル、ハイチ、ブルキナファソ、パラオ、ツバルの7カ国の元首が、米ニューヨークで開かれた国連総会の一般討論演説で、台湾の国際社会参加を支持する姿勢を表明した。各氏は異口同音に台湾が国際社会に大きな貢献をしていることに言及、国連システムや関連の諸会議に出席することを支持する旨の発言をした。尚、台湾がこれまで国際医療及び人道支援に費やした予算は約60億米ドルで、実に世界100万人の健康増進が図られたとされている。(2017/9/22)
【 ASEAN進出 日本との協力は「差し迫って必要」 】
シンクタンク、商業発展研究院(台北市)の許添財董事長(会長)は9月20日、中国大陸や東南アジア諸国連合(ASEAN)市場開拓において、日本との連携は台湾にとって「差し迫って必要なもの」だと語り、その重要性を語った。同院とジェトロ・アジア経済研究所(千葉県)はこの日、日台双方のサービス業の交流強化と商機づくりを目的に、台北市内でシンポジウムを開催。日台の業者間の連携の契機や対日投資に関する講演が行われたほか、日台の参加企業が交流する機会も設けられた。許董事長はあいさつの中で、日本直近10年ほど、ASEAN市場重視策を取っているとし、日台が連携すれば期待できるとの声が日本の業者から多く上がっていると紹介。双方にとって連携の必要性を強調した。(2017/9/22)
【 国立の先住民博物館、高雄に建設へ 文化普及・保存の場に 】
台湾南部・高雄市の澄清湖風景区で国立原住民族(先住民)博物館が建設されることが明らかとなった。原住民族委員会のイチャン・パロー主任委員が9月21日に記者会見で発表したもの。開館後は台湾の歴史・文化の起源を紹介する窓口としての役割を担い、異文化との交流や対話を促進するとともに、先住民文化の普及や保存を推進する場として活用される。高雄市に決めた理由について同委員会は、高雄市と近隣3県市に18万人近い先住民が居住し、人口が密集している点や交通の利便性、約14ヘクタールに及ぶ広大な建設用地などを挙げている。同委員会は、早急に推進計画書を行政院(内閣)に提出し、その後に総合的な設計や文物収集、建築デザインなどの準備作業を進めていくとしている。(2017/9/22)
【 高雄市、エコ交通世界フェス開催へ スマートシティー目指す 】
南部・高雄市は9月19日、環境に優しい交通手段「エコモビリティ」を紹介する「エコモビリティ世界フェスティバル」の10月1日の開幕に先立ち、記者会見を行った。陳菊市長は、近年、交通の低炭素化を進めてきたことに言及し、スマートシティーへまい進する高雄をぜひ体験しに来てほしいと来訪を呼び掛けた。同市南西部の「哈瑪星」(ハマシン)エリアは1カ月に及ぶ開催期間中、自動車通行が制限され、エコモビリティ体験スペースとなる。市はエリア内の住民に公共交通機関や自転車シェアリングなどを無料で利用できる「浜線カード」を配布。市民に自動車やバイクなどの代わりにエコモビリティを利用するよう呼び掛けている。同フェスは隔年で行われ、高雄は南アフリカ・ヨハネスブルグ、韓国・水原に続く3都市目の開催地。 (2017/9/20)
【 台中市に台湾初の「国家漫画博物館」建設へ 2020年の落成目指す 】
文化部(文化省)の丁暁菁次長は9月18日、漫画史料を収集、展示する台湾初の「国家漫画博物館」が、中部・台中市で再開発が進められている水湳経貿園区(旧水ナン空港跡地)に建設予定の「中台湾電影中心(映画センター)」内部に設けられること、落成が2020年末になる見通しであることを明らかにした。丁次長によると、台湾の古い漫画作品は体系的な整理や研究がされておらず、多くは民間の保存に頼っているのが現状。博物館完成の暁には、台湾の主要な漫画作品のコレクションや購入(版権も含む)、保存とデジタル化、データベースの構築などを通じ、台湾の文化や記憶が漫画とともによみがえることが期待される。(2017/9/20)
【 8月の訪台日本人、前年比7.92%減 目標達成は不透明に 】
今年8月に日本から台湾を訪れた旅行者は17万2243人で、前年の同月に比べて7.92 %減少していることが交通部(交通省)観光局が21日に発表した統計で分かった。同局は今年、年間訪台日本人客数200万人突破を目指しているが、8月までの累計は120万人弱にとどまっており、目標達成が危ぶまれている。台北市旅行商業同業公会(商業協同組合)の柯牧洲副理事長は訪台日本人の減少の背景について、訪台する日本人に比べて日本へ行く台湾人が多く、日本で台湾行き航空券の予約が取りづらくなっていることがあると分析した。2016年に日本を訪れた台湾人は約430万人に達したのに対し、訪台日本人はその半分に満たない約190万人。台湾の対日旅行収支の不均衡も指摘されており、2015年から今年6月までの対日旅行収支赤字は1000億台湾元(約3700億円)にまで上っているという。(2017/9/22)
【 東京・有楽町駅前で台湾観光をPR 日本人に魅力を紹介 】
交通部(交通省)観光局と台湾観光協会は9月21日、東京都の有楽町駅前で街頭PRイベントを開催した。都内で同日開幕した旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2017」への参加のため訪日中の周永暉観光局長が自ら来訪者と交流し、台湾の魅力を日本人に伝えた。周局長は街頭PRを通じて台湾の存在感を向上させ、より多くの日本人に台湾を知ってもらうと同時に、台湾各地の風景を紹介できればと期待をのぞかせる。葉菊蘭・台湾観光協会会長は、年末までに訪台日本人客数200万人を達成させたいと意気込む。今年1~8月の累計は約119万人。(2017/9/22)
【 台湾サイクリングフェスが本格始動へ オーションも応援 】
交通部(交通省)観光局などが主催する台湾サイクリングフェスティバル(台湾自行車節)が本格的に始動する。観光局は9月19日、PR記者会見を開き、同局の公式キャラクター、オーション([口屋]熊)やタレントのラン・チャン(張景嵐)らがイベントをPRした。同局は2011年からサイクリングフェスを開催し、国内外に向けて魅力をアピールしている。標高3000メートル以上の合歓山に挑戦する「台湾自行車登山王挑戦」は主要イベントの1つで、世界で最も過酷なレース10選に数えられているという。サイクリングフェスでは、バスや列車などの交通手段も利用しながら台湾一周を目指す「Formosa900」や日月潭のサイクリングコースを回る「日月潭Come!Bikeday」などさまざまなイベントが企画されている。(2017/9/21)
【 百貨店内に「市場」 手ごろ価格と人情味で消費者ニーズに対応 】
「伝統市場」と呼ばれる昔ながらの市場が9月21日、台中市の百貨店「金典緑園道商場」内に正式オープンした。手ごろな価格と人情味を兼ね備え、時間的制約がある消費者のニーズに応える。台中市内の伝統市場では朝市や夕市が開かれているものの、これらの営業時間に間に合わない消費者のニーズを満たすため、新形態の販売チャネルが必要になったと台中市政府経済発展局の呂曜志局長は語る。市内の別の市場から第六市場に移転してきた果物商の何素珠さんによれば、近年若者にはスーパーや量販店が好まれ、伝統市場は比較的敬遠されるようになっているという。呂局長は、第六市場には試験営業期間中、若者の姿も多く見られたと明かし、新形態の市場の潜在力の高さに自信を見せた。(2017/9/22)
【 ファミマ、日台で店舗間配送サービス開始 まずは台湾発送・日本受取から 】
台湾ファミリーマート(全家便利商店)は9月20日、日本のファミリーマートと共同で店舗間配送サービスを開始したと発表した。まずは「台湾発送・日本受取」の取り扱いから始め、将来的に双方間で発送、受取を可能にする方針。全家イーリテール事業部の林志清部長によれば、日台間の観光交流増加に伴い、旅行時の小包や手荷物などの宅配に関するニーズが生まれている点に目を付けた。同社の昨年の店舗間配送利用件数は3400万件。2008年のサービス導入初期に比べ、1日当たりの利用件数は700倍以上に成長しているという。同サービスは台湾の3100店舗、日本の1万8000店舗で利用可能。発送から受取までの日数は4~6日で、料金は3キロ749台湾元(約2700円)。(2017/9/20)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017年台湾国際漁業展 】
2017年11月9日より3日間、高雄展覧館にて台湾国際漁業展が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は漁業関連工具、漁船用設備、養殖関連技術、海産物飼料及び飼料関連技術、海産物、海産調理品、海産加工機械等多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式HP及び添付ファイル参照。
HP : http://www.taiwanfishery.com/zh_TW/index.html
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2017台湾医療科学技術展 】
2017年12月7月より4日間、南港展覧館にて台湾医療科学技術展が開催される。衛生福利部(厚生労働省)、台北市政府、行政院農業委員会等の主催。台湾が世界に誇るバイオメディカル産業の力、技術、質それ自体の高さ、そして医療技術の進展がもたらした周辺産業(医療器材や製薬)チェーンの先進性等をPRするもの。詳細は以下公式HP参照。
HP : https://expo.taiwan-healthcare.org/about.php?Language=English
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018 The most beautiful bay carnival in 台湾・澎湖 】
2018年9月~10月にかけて、「2018 The most beautiful bay carnival in penghu,Taiwan(2018世界最美麗海湾嘉年華)」が開催される。2012年に「世界で最も美しい湾クラブ」(The club of the Most Beautiful Bays in the World,MBBW)に参加した台湾・澎湖が、2018年に初めて同会の例会を開催するのに合わせ、澎湖縣が主催するもの。詳細は以下公式HP及びFacebookページ参照。
HP : https://issuu.com/penghubaytw/docs/penghubaytwenmag201708
Facebook: https://www.facebook.com/penghubaytw/