台湾街角

台湾の原住民族の一部族であるクヴァラン族は人口約3000人。2002年に政府の認定を受けた11番目の部族です。かつては宜蘭県の蘭陽平原一帯に暮らしていましたが、清朝時代に漢人への同化を拒み、一部が花蓮県北部に南遷したと言われています。現在は花蓮県中南部、豊濱郷の新社や立徳、樟原といった集落に暮らしています。長年にわたって近隣に暮らす漢人やアミ族の文化的影響を受けていたため、独自の伝統文化は失われつつあります。しかし、今でも固有語であるクヴァラン語が話されており、部族のアイデンティティは失われていません。夏には「カタバン(kataban)」と呼ばれる豊年祭が行なわれます。写真はグディス(立徳)集落の頭目さんと長老。人々は黒と白を基調とした衣装に身を包み、夜遅くまで円になって踊ります。なお、祭りにはアミ族の住民も参加するため、クヴァラン族の歌曲だけでなく、アミ族の歌も唄われます。
クヴァラン族の豊年祭を訪ねる
台湾の原住民族の一部族であるクヴァラン族は人口約3000人。2002年に政府の認定を受けた11番目の部族です。かつては宜蘭県の蘭陽平原一帯に暮らしていましたが、清朝時代に漢人への同化を拒み、一部が花蓮県北部に南遷したと言われています。現在は花蓮県中南部、豊濱郷の新社や立徳、樟原といった集落に暮らしています。長年にわたって近隣に暮らす漢人やアミ族の文化的影響を受けていたため、独自の伝統文化は失われつつあります。しかし、今でも固有語であるクヴァラン語が話されており、部族のアイデンティティは失われていません。夏には「カタバン(kataban)」と呼ばれる豊年祭が行なわれます。写真はグディス(立徳)集落の頭目さんと長老。人々は黒と白を基調とした衣装に身を包み、夜遅くまで円になって踊ります。なお、祭りにはアミ族の住民も参加するため、クヴァラン族の歌曲だけでなく、アミ族の歌も唄われます。