台湾街角

南庄は苗栗県の山間にある小さな町。かつては炭坑で栄えましたが、1970年代に衰退し、現在は往時の家並みだけが残っています。しかし、ここ数年はその素朴な風情が注目を集め、週末には大勢の行楽客が訪れます。ここには客家住民が多く暮らし、客家料理やデザートを扱う店が数多く出ています。特に「桂花巷(キンモクセイの路地)」と呼ばれる狭い通りには、キンモクセイの花と蜜を用いたジュースやデザートを扱う店や雑貨店が並んでいます。さらに、「乃木坂」と呼ばれる石段も訪ねてみましょう。これは明治三十三年に台湾第三代総督乃木希典が南庄に視察に訪れた際、あまりの悪路を見かねて、自腹を切って築いたものと言われています。乃木坂を上がっていくと、日本統治時代に建てられた郵便局も残っています。南庄までは台北から竹東まで台鉄(在来線)に乗り、苗栗客運に乗り換えて約1時間で到着します。自然に囲まれた客家の村へ遊びに出かけてみてはいかがでしょうか。
客家文化に触れられる小都市―南庄
南庄は苗栗県の山間にある小さな町。かつては炭坑で栄えましたが、1970年代に衰退し、現在は往時の家並みだけが残っています。しかし、ここ数年はその素朴な風情が注目を集め、週末には大勢の行楽客が訪れます。ここには客家住民が多く暮らし、客家料理やデザートを扱う店が数多く出ています。特に「桂花巷(キンモクセイの路地)」と呼ばれる狭い通りには、キンモクセイの花と蜜を用いたジュースやデザートを扱う店や雑貨店が並んでいます。さらに、「乃木坂」と呼ばれる石段も訪ねてみましょう。これは明治三十三年に台湾第三代総督乃木希典が南庄に視察に訪れた際、あまりの悪路を見かねて、自腹を切って築いたものと言われています。乃木坂を上がっていくと、日本統治時代に建てられた郵便局も残っています。南庄までは台北から竹東まで台鉄(在来線)に乗り、苗栗客運に乗り換えて約1時間で到着します。自然に囲まれた客家の村へ遊びに出かけてみてはいかがでしょうか。