台湾街角

台湾南西部の平原地帯には平埔族(へいほぞく)と呼ばれる平地原住民の人々が暮らしています。台南市の大内区もその中の一つで、シラヤ族と呼ばれる人々の大集落があった場所とされています。現在は平埔族の人々は漢人系住民との同化が進んでいますが、頭社と呼ばれる集落では「太祖夜祭」と呼ばれる祭典が行なわれており、毎年旧暦10月14日と15日に挙行されています(新暦では2015年11月25日と26日)。これはシラヤ族の重要な祭典の一つで、通称「夜祭」と呼ばれています。会場になるのは太上龍頭忠義廟の「頭社公廨(集会所)」。シラヤ族が神と崇める太祖が宿るとされる壷や甕が並ぶほか、公廨の外には炉が設けられています。祭典は厳格なしきたりに従って行なわれます。夜祭を通じて平埔族の歴史と文化に触れてみましょう。
シラヤ(西拉雅)族の祭典「夜祭」
台湾南西部の平原地帯には平埔族(へいほぞく)と呼ばれる平地原住民の人々が暮らしています。台南市の大内区もその中の一つで、シラヤ族と呼ばれる人々の大集落があった場所とされています。現在は平埔族の人々は漢人系住民との同化が進んでいますが、頭社と呼ばれる集落では「太祖夜祭」と呼ばれる祭典が行なわれており、毎年旧暦10月14日と15日に挙行されています(新暦では2015年11月25日と26日)。これはシラヤ族の重要な祭典の一つで、通称「夜祭」と呼ばれています。会場になるのは太上龍頭忠義廟の「頭社公廨(集会所)」。シラヤ族が神と崇める太祖が宿るとされる壷や甕が並ぶほか、公廨の外には炉が設けられています。祭典は厳格なしきたりに従って行なわれます。夜祭を通じて平埔族の歴史と文化に触れてみましょう。