台湾街角

斗六は雲林県の政治経済の中心地です。近年は歴史建築の保存に力を入れています。市内の府前街には「行啓紀念館」という1926年に建てられた立派な赤レンガ建築が残っています。ここは1923年に当時皇太子だった昭和天皇が台湾を行啓したことを記念して建てられました。地元の名士たちが資金を募り、官民共同で建てたと言われています。当時は公会堂としての役割を担っており、冠婚葬祭の式場にも用いられていました。戦後は公共機関の事務所などとなっていましたが、1999年9月21日の台湾中部大地震で大きな被害を受け、閉鎖の憂き目に遭います。しかし、2001年に県の歴史建築に指定され、修復工事が進められました。2011年からは一般公開されるようになり、現在は雲林県の歴史や文化に関する展示が催されています。また、行啓紀念館の近くには小さな赤レンガ建物が三棟残っています。これは第二次世界大戦中に軍の指揮所として用いられていた建物で、現在はカフェやアトリエとして再利用されています。これらの建物も含め、このエリア一帯は「三三文創聚落」と呼ばれています。
公共スペースに生まれ変わった「行啓紀念館」
斗六は雲林県の政治経済の中心地です。近年は歴史建築の保存に力を入れています。市内の府前街には「行啓紀念館」という1926年に建てられた立派な赤レンガ建築が残っています。ここは1923年に当時皇太子だった昭和天皇が台湾を行啓したことを記念して建てられました。地元の名士たちが資金を募り、官民共同で建てたと言われています。当時は公会堂としての役割を担っており、冠婚葬祭の式場にも用いられていました。戦後は公共機関の事務所などとなっていましたが、1999年9月21日の台湾中部大地震で大きな被害を受け、閉鎖の憂き目に遭います。しかし、2001年に県の歴史建築に指定され、修復工事が進められました。2011年からは一般公開されるようになり、現在は雲林県の歴史や文化に関する展示が催されています。また、行啓紀念館の近くには小さな赤レンガ建物が三棟残っています。これは第二次世界大戦中に軍の指揮所として用いられていた建物で、現在はカフェやアトリエとして再利用されています。これらの建物も含め、このエリア一帯は「三三文創聚落」と呼ばれています。