台湾李逸洋駐日代表夫妻が岩手県・盛岡市を訪問 交流深化を再確認

李逸洋・台湾駐日代表夫妻は11月6日、岩手県庁を訪れ、達増拓也知事と会談。また、岩手県議会では城内愛彦議長と面会し、さらに盛岡市役所では小原由香副市長、櫻裕子市議会議長と面会した。

李代表は冒頭、昨年の花蓮地震への岩手県からの多大な義援金と温かい支援に対し、心からの感謝を表明。「台湾と日本は、困難な時に互いに支え合う友人であり、家族のような深い絆で結ばれている」と述べ、災害を乗り越えてきた強固な繋がりを強調した。

会談では、岩手出身の後藤新平・新渡戸稲造両氏の台湾への貢献という歴史的背景を確認。県議会への訪問では、県議会「台湾友好議員連盟」の活発な交流に謝意が示された。

盛岡市への訪問では、2019年花蓮市との友好都市協定について再確認。盛岡山車まつりが花蓮で披露され、去年の地震の際に「応援」のテーマで巡行したことが、台湾の人々を励ましたとして謝意が示された。また、小原副市長、櫻議長との面会では、台日双方の女性の政治参画について意見交換が行われた。

経済面では、岩手の「前沢牛」の人気や、花巻市による台湾産パイナップルの購入に感謝。観光分野では、桃園ー花巻間の直行便が寄与し、昨年の岩手県への外国人観光客のうち、台湾からの訪問者数が約6割（約29万人）と、最大のインバウンド市場であることを確認した。

李代表は、「今後も議会や友好都市間の交流に加え、幅広い分野での協力を深め、岩手県と台湾の関係がさらに発展することを願う」と締めくくった。

1.李逸洋・台湾駐日代表(右)、達增拓也・岩手県知事(中)

2.李逸洋・台湾駐日代表(右4)、城內愛彥・岩手県議会議長(左4)

3.李逸洋・台湾駐日代表(右2)、小原由香・盛岡市副市長(左2)及櫻裕子市議会議長(左)

台北駐日経済文化代表処