東アジアの情勢変化に対応、蔡総統が国家安全関係省庁首長会議開催

東アジアの情勢変化に対応、蔡総統が国家安全関係省庁首長会議開催

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 蔡英文総統が7日、頼清徳行政院長(首相)と共に国家安全関係省庁首長会議を招集し、中国大陸側が台湾との協議を経ないまま、議論のある航空路の使用を始めたことへの対応を話し合った。会議の結果、蔡総統は以下の立場を表明した。

一、議論のある航空路の使用を一方的に始めることは、地域の安全に対する破壊であり挑発である。
 このところ東アジアの情勢は激しく変化している。北朝鮮、並びに中国大陸は同地域での軍事的な動きを引き続き強めている。そしてこのほど中国大陸側はさらに、台湾海峡に沿った「M503」など議論のある航空路の使用を一方的に開始した。地域の安全と飛行の安全に深刻に影響するばかりでなく、さらには台湾に対する政治的、軍事的な脅威と挑発の行為で、地域の安全と安定に衝撃を与えるものである。中国大陸は地域の一員としてその地域の安定に向けた役割を果たすべきで、こうした不適切な行為は無責任である。

二、地域の情勢を完全に把握し、国家安全戦略を強化する。
 国家安全関係省庁は総動員体制で、地域における情勢変化の掌握、各種の対策の強化に努めなければならない。また、関係諸国と緊密な連携を保つことで、国家の安全を強化し、人民の福祉を保障する。同時に国家安全部門は国家安全戦略の角度から、地域情勢の変化と将来考えらえる趨勢に台湾が対応していく中で、いかにして「国家リスクの最小化」と「地域間協力の最大化」という戦略目標を達成し、挑戦を転機とし、未来の発展空間を広げられるかを長期的に評価し、計画していかなければならない。

三、国防力を強化整備し、国民と国家の自由民主を守る。
 中国大陸の軍事動向に対し、中華民国軍は全面的な監視と把握の能力を高めると同時に、早期警戒、配備、整備などの措置を強化し、具体的な行動で国家防衛と国民保護の決意を示すべきである。

四、国際的な広報活動を強化し、国際社会の理解と支持を勝ち取る。
 北京当局が台湾との協議を経ないまま、議論のある航空路の使用を開始したことは飛行の安全に影響を与えるのみならず、台湾海峡の現状に対する破壊である。こうした一方的な現状の変更、地域の安定に対する破壊行為を国際社会は決して歓迎しない。外交と民間航空行政を担当する部署は引き続き、各国政府、民間の航空会社、並びに国際組織に対して、この議論ある航空路が地域の安定と飛行の安全に対する脅威であることを説明し、国際社会の理解と支持を勝ち取っていかなければならない。

五、北京当局は地域での責任を果たし、1日も早く我が方との対話を再開すべきである。
 今回の事件が地域の安定、飛行の安全、及び台湾海峡両岸関係に与えるマイナスの影響を消し去るため、我々は責任ある態度で北京当局と共に問題の解決にあたる用意がある。そして北京当局が、苦労の末に得られた両岸の平和で安定した関係を大切にし、「M503」航空路が引き起こした様々な疑念を晴らす措置を取るよう呼びかける。また、両岸が2015年に達した共通認識に基づき、双方が1日も早く技術的な協議を始め、飛行の安全に関する問題を解決することで、同事件が地域と両岸にもたらした不安を早期に解消できるよう求める。

Taiwan Today:2018年1月8日

写真提供:総統府
 蔡英文総統が7日、国家安全関係省庁首長会議を招集し、中国大陸側が台湾との協議を経ないまま、議論のある航空路の使用を始めたことへの対応を話し合った。写真は2017年12月29日に開催した歳末の記者会見で国防の重要性を説く蔡英文総統。