蔡総統、アジア太平洋地域の平和と安定のために各方面が努力を

蔡総統、アジア太平洋地域の平和と安定のために各方面が努力を

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 蔡英文総統は9日午前、米ハーバード大学フェアバンク中国研究センターの台湾海峡両岸情勢専門家からなる訪問団一行の表敬訪問を受けた。蔡総統は、「現政権の下で台湾海峡両岸関係が暴走することはなく、これまでたどってきた古い道に戻ることもない」と重ねて伝えた。

 蔡総統は歓迎のあいさつで、「2011年にハーバード大学フェアバンク中国研究センターを訪問した際、台湾の今後10年間の進むべき道と課題について話したことがある。同時に、台湾研究の促進と台湾との学術交流に対する同センターの取り組みについても理解を深めた」と話した。

 蔡総統はまた、「アジア太平洋地域を見回してみると、我々はチャンスと同時に、いくつかの課題を見出すことができる。中国大陸のアモイ訪問を終えて台湾を訪れた一行は、台湾海峡両岸関係におけるチャンスと課題に高い関心を寄せていることだろう。理解してほしいのは、アジア太平洋地域の平和と安定という現状の維持は、台湾だけに負わされた責任ではないということだ。この地域を取り巻く各方面が共に努力して実現しなければならない目標なのだ」と強調した。

 蔡総統はさらに、最近中国大陸の人民解放軍が太平洋での活動を強めていると指摘。こうした動きに対して、この地域の国々は何らかの反応を示すべきであり、またこれが誤解や錯誤を引き起こすリスクがあるという認識を強めるべきだと述べた。

 蔡総統は特に、中国大陸側が台湾との協議や意思疎通を経ないまま、今月4日に航空路「M503」の使用を一方的に開始したことに言及した。これは航空の安全を脅かすだけでなく、安定した現状を維持しようと努力してきた台湾に大きな衝撃を与えるものだったと説明した。また、この一件に関しては安全保障関連の省庁に対し、「国家リスクの最小化と地域間協力の最大化」を目標にして対応するように指示していることを一行に伝えた。蔡総統はその上で、台湾が掲げるこの目標について国際社会が理解し、台湾海峡両岸が速やかに協議を再開することを支持してくれるよう期待していると述べた。

 蔡総統は最後に、米ハーバード大学フェアバンク中国研究センターが今後も台湾への支持を継続することに期待を寄せると共に、台米関係促進に取り組む同センターの努力に再度感謝した。

訪問団一行のメンバーは、米ハーバード大学フェアバンク中国研究センターのMichael Szonyi主任、Thomas Christensen共同主任、台湾研究チームの責任者であるSteven Goldstein氏など。

Taiwan Today:2018年1月10日
 
写真提供:総統府、中央社
 蔡英文総統(中央)は9日午前、米ハーバード大学フェアバンク中国研究センターの訪問団一行の表敬訪問を受けた。蔡総統は、中国大陸側が台湾との協議や意思疎通を経ないまま、今月4日に航空路「M503」の使用を一方的に開始したことに言及し、航空の安全を脅かすだけでなく、安定した現状を維持しようと努力してきた台湾に大きな衝撃を与えるものだったと述べた。