災害救助犬「鉄雄」、初めての出動でお手柄

災害救助犬「鉄雄」、初めての出動でお手柄

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 台湾東部・花蓮県で6日深夜にマグニチュード6.0の地震が発生し、複数の場所でビルの低層階が押しつぶされるなど被害が広がった。これまでに明らかになっている死者は10人、負傷者は276人、行方不明は7人。(中央社による9日朝の時点でのデータ)

 シャルホテル(統帥大飯店)では押しつぶされた場所に従業員2人が閉じ込められていた。台湾中部・台中市の特捜隊(特殊捜索救助隊)が7日午後、災害救助犬「鉄雄」と共に内部を捜索すると、「鉄雄」は尾を激しく振りながら大きな声で吠えて人が閉じ込められている場所を確定。それにより、特捜隊は従業員の梁書瑋さんを助け出すことに成功した。

 台中市消防局捜索救助犬隊の小隊長、「鉄雄」は4歳のラブラドール・レトリバーで、昨年末に「2017年アジア地区国際出動救助犬チーム認定試験(MRT)」に合格したばかり。担当スタッフ(ハンドラー)の李俊昇さんによれば、「鉄雄」は活動的で好奇心が強い。2016年、2歳の時に台中市消防局に加わり、内政部消防署(日本の消防庁に相当)特殊捜索救助隊竹山訓練センター(台湾中部・南投県)で李さんと共に2年間の訓練を受けた。そして今年1月、台中市消防局に戻って勤務に就いたばかりだった。2年前に台湾南部・台南市で起きた地震の現場で救援を兼ねた実習を行っている。

 「花蓮県での地震現場は『鉄雄』にとって初めての『実戦』」だとする李さんによると、被災地入りした「鉄雄」は大変勇敢で、現場では様々な障害による若干の影響を受けながらも全く怖がらずに倒壊現場に潜り込み、ホテル従業員の梁書瑋さんを見つけ出した。その活躍ぶりは、特捜隊の隊員たちを喜ばせただけでなく、「鉄雄」自身にとっても貴重な経験になったはずだという。長時間かつ広範囲での捜索活動である他、湿っぽく冷え込む中での任務で疲労が重なり、もともとアレルギー体質の「鉄雄」は7日夜、右耳に炎症を起こしたが、8日朝には治療を受けて再び現場に戻った。

 台中市の林佳龍市長は、「鉄雄」の昇進を検討する他、「ご褒美」を追加すると述べている。「鉄雄」は、国際救助犬連盟(International Rescue Dog Organization, IRO)による「広域捜索」中等試験にもパスしている。

Taiwan Today:2018年2月9日

写真提供:台中市消防局提供、中央社
 台湾東部・花蓮県で起きた地震によるホテル倒壊現場で、台中市消防局の災害救助犬、「鉄雄」(写真)が初出動。がれきの中に閉じ込められていた従業員を見つけ出した。