台湾文化センターで何敬堯さんをゲストに台湾の妖怪と文学を語る

台湾文化センターで何敬堯さんをゲストに台湾の妖怪と文学を語る

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「妖怪台湾」の著者・何敬堯氏

 東京・虎ノ門の台北駐日経済文化代表処台湾文化センターで台湾出身の作家・何敬堯氏をゲストに招き、台湾カルチャーミーティング講座2018年第2回「若き台湾人作家の活動報告--ミステリーも歴史も純文学も全部」、第3回「台湾妖怪奇譚」が6月29日と30日の2日連続で行われた。

 講演のなかで何氏は、「妖怪」を創作に取り入れたことは日本の小説家・京極夏彦氏の『巷説百物語シリーズ』の影響を受けたのがきっかけで、台湾に伝わるファンタジックな物語を書き始め、さまざまなジャンルの文学を台湾の歴史と結び合わせることを試み、従来の単調な台湾の歴史小説のイメージを覆そうとしたことを語った。何氏の著書『妖怪台湾:三百年島嶼奇幻誌』は、これまで歴史文献から収集した台湾の妖怪に関するメモをまとめたもので、ここ300年余りの間の西洋人、漢人、日本人、台湾先住民族などから見た台湾に伝わる物語を記録している。

 台湾文化センターの会場には京極夏彦氏も駆けつけ、何氏の最新作品が台湾で再び妖怪旋風を起こすことを期待した。同講座は2日間で140名以上が参加した。

 台湾文化センターの朱文清・センター長は、「近年日本では台湾ブームが起こっており、日本の方々に観光やグルメ以外の台湾もぜひ知ってもらいたい」と強調し、「何敬堯氏は若手作家の視点で、『虎姑婆』(ホーコーポー)、『林投姐』(ナータウチー)、『椅仔姑』(イアコー)といった台湾人の共通の記憶である妖怪を紹介しており、それは台湾の各時代の歴史背景や文化信仰などを反映するものであり、妖怪はまさに台湾の多様な文化を表しているといえる」との認識を示した。

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会場の様子

《2018年7月3日》