国連総会、ベリーズなど4カ国が一般討論演説で台湾に言及

国連総会、ベリーズなど4カ国が一般討論演説で台湾に言及

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 第73回国連総会では9月25日より、各国代表による一般討論演説(General Debate)が行われている。初日には2カ国、2日目(26日)は4カ国、3日目(27日)は2カ国の国家元首が、それぞれ一般討論演説で台湾に言及した。これに続き、4日目(28日)と5日目(29日)はさらに合計4カ国の国家元首が台湾に言及した。いずれも台湾と国交を持つ国々。

 一般討論演説の4日目となった28日はまず、太平洋に浮かぶ国交樹立国、ソロモン諸島のリック・ホウエニプウェラ(Rick Houenipwela)首相が台湾について言及した。ホウエニプウェラ首相は、国連が「Leave no one behind(誰一人取り残さない)」という世界を目指しながらも、一方で台湾を排除し、台湾住民2,300万人を取り残していることに触れ、「国連自身がその原則と矛盾した行動を取っている」と率直に批判した。ホウエニプウェラ首相は、国連が目指す「持続可能な開発目標」(SDGs)の実現には世界各国の協力が必要だが、台湾はすでに、世界人類の幸福を左右する国連の各種計画に対して貢献するための準備を整え、それに協力する意欲を持ち、且つその能力を備えていると説明した。さらに、ソロモン諸島は今後も、台湾が気候変動枠組条約(UNFCCC)、WHO(世界保健機関)、ICAO (国際民間航空機関)を含むすべての国連システムに参加できるよう支持すると述べた。

 ホウエニプウェラ首相は、「我々がもし、共同で責任を負い、平和、平等、持続可能な社会を作り出そうとするならば、台湾及びそこに住む2,300万人の住人に機会を与えるべきである。台湾は世界人類の幸福のために多くの貢献をしているにも関わらず、我々は依然として台湾の自決権を無視している。台湾が世界という大きな家族の合法的な一員であることを認める時期がすでに来ているのだ」と述べた。

 西インド諸島に位置するセントルシアのアレン・シャスネ(Allen Chastanet)首相は、台湾からの借款供与により、自然災害後の道路及び空港建設などの復興事業が進められていることに感謝した。シャスネ首相はまた、どの国も世界の環境に対してその能力を発揮することが可能であり、国連が全人類のために公平で正義のある世界を作ろうとするのであれば、無視や除外といった問題に勇気をもって立ち向かうべきだと述べた。そして、台湾がオブザーバーの身分でWHO(世界保健機関)、ICAO (国際民間航空機関)、気候変動枠組条約(UNFCCC)などの重要な国際組織に参加できることを望むとした上で、「我々はこうした真っ当な申し出が制限を受けるというような問題に終止符が打てるよう呼びかける。この問題は、彼らにとっても私たちにとっても等しく重要なことだからだ」と述べた。

 セントクリストファー・ネイビス連邦のティモシー・シルベスター・ハリス(Timothy Sylvester Harris)首相は一般討論演説の終盤、「私たちの親愛なる友人」として台湾に言及した。ハリス首相は、「我々の政府は、国連が全人類のための組織であり、全人類を幸福にするものであり、台湾住民を排除すべきではないと考えている。台湾は科学技術、農業、医療、再生可能エネルギーなど各分野で素晴らしい発展を遂げている。我々は、台湾が国際社会において今後も重要な役割を担えると信じている。台湾が関連の話し合いやプロセスに参加し、国際社会の幸福のために貢献ができるよう、機会を与えることを支持する」と述べた。

 一般討論演説5日目となった29日は、中米ベリーズのウィルフレッド・エルリントン(Wilfred Elrington)外相が、台湾住民2,300万人のために声を上げた。エルリントン外相は、国連は「新しい方法」によって台湾が国連システムに参加できるようすべきだと訴えた。エルリントン外相は、「台湾は世界22位の経済体であり、活力みなぎる民主政治を実施し、国際規範や準則を完全に導入していると指摘した上で、「しかし、国際社会がどれだけ彼らの成功を評価し、国連加盟国がこの急速に成長を遂げる経済体とのビジネスに前向きな姿勢を示したとしても、国連は依然として彼らを排除し、ひいては台湾のパスポートの合法性すら認めることを拒んでいる。このため、台湾人観光客は、米ニューヨークにある国連本部を見学することすらできずにいる」と述べた。

 エルリントン外相は、「国連は1971年の第2758号決議(=中国の国連代表権問題に関して行われた、いわゆるアルバニア決議のこと)を、台湾との政治的、人道的な往来禁止令としている。ベリーズは、国連にこのような禁止令が存在すべきではないと考えている」と述べた。

Taiwan Today:2018年10月1日

写真提供:国連サイトより
 第73回国連総会では9月25日より、各国代表による一般討論演説(General Debate)が行われている。中華民国(台湾)と国交を持つ国々の中、15カ国がすでに一般討論演説を終え、そのうち12カ国が一般討論演説で台湾に言及した。写真は左上から時計回りにソロモン諸島のリック・ホウエニプウェラ首相、セントルシアのアレン・シャスネ首相、セントクリストファー・ネイビス連邦のティモシー・シルベスター・ハリス首相、ベリーズのウィルフレッド・エルリントン外相。