蔡英文総統、TSMC前董事長の張忠謀氏をAPEC首脳会議へ

蔡英文総統、TSMC前董事長の張忠謀氏をAPEC首脳会議へ

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 蔡英文総統は3日、11月12日から18日までパプアニューギニアで開催されるAEPC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に、半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)前董事長(=前会長)を派遣すると発表した。張忠謀氏は2006年の陳水扁総統時代にもAPEC首脳会議に出席したことがあり、今回で2度目となる。

 蔡総統は、「今年のAPECのテーマは『包摂的な機会の活用、デジタル化された未来の受容』であり、現段階でこの会議のテーマに最も合致し、台湾を代表してAPEC首脳会議に出席できる人物は張忠謀氏を置いてほかにいない」と起用の理由を説明した。

 蔡総統はまた、張忠謀氏にAPEC首脳会議に出席してもらうことを決めたのは、3つの方面における張忠謀氏の影響力を考慮したからだと指摘した。3つの方面とは、第一に世界の経済界で名前が知られていること、第二に長年台湾のハイテク産業やデジタル産業の発展に卓越した貢献をし、国家を代表するのにふさわしく、世界のリーダーたちとデジタル経済という議題について対等に意見交換ができること、第三に政府、民間、あるいは企業を含む台湾社会全体にとって、「張忠謀氏は台湾の共通認識である」と言えるほど幅広い代表性を持っていること。また、張忠謀氏の人選については各界から賛同が得られるだろうと説明した。

 蔡総統は張忠謀氏と今回のAPEC代表団に対して、2つの任務を託したいと述べた。第一に、各国の代表と建設的な話し合いを行い、世界の経済動向を十分に把握し、各国との協力の機会を模索すること。第二に、デジタル経済時代において台湾が持つ実力と経験、それにデジタル化された未来に対するビジョンと理念を国際社会にアピールすること。

 蔡総統は、台湾のハイテク産業及びデジタル経済の発展について語れる人物は、張忠謀氏を置いてほかにいないと繰り返した上で、張忠謀氏にはAPEC首脳会談で各国の代表と意見を交わし、デジタルテクノロジー分野における台湾の成果を世界に理解してもらうほか、デジタル・デバイド(情報格差)の縮小や中小企業のデジタル化推進などにおいて、台湾が貢献できることを伝えて欲しいと述べた。また、世界のデジタル協力のネットワークにおいて台湾が重要な役割を果たせるということを各国の代表に知ってもらいたいと期待を寄せた。

Taiwan Today:2018年10月4日

写真提供:総統府
 蔡英文総統(左)は3日、11月12日から18日までパプアニューギニアで開催されるAEPC(アジア太平洋経済協力会議)首脳会議に、半導体受託製造の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の張忠謀(モリス・チャン)前董事長(=前会長、写真右)を派遣すると発表した。張忠謀氏のAPEC首脳会議出席は今回で2度目となる。