台湾ランタンフェスティバルのメインランタンはクロマグロ、デザインが公開

台湾ランタンフェスティバルのメインランタンはクロマグロ、デザインが公開

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 交通部観光局(日本の観光庁に相当)が主催する「台湾ランタンフェスティバル」は今年で30回目。今年は初めて国家風景区を会場に開かれることになっている。美しいランタンの数々が台湾で「国境の南」と呼ばれる屏東県(台湾南部)で光り輝くこととなる。

 今年は地元(開催地=屏東県の大鵬湾国家風景区)に密着した形をとる。「主燈(メインランタン)」のデザインはその年の干支がテーマというこれまでの慣習を打ち破り、今回は同県東港の代名詞であるクロマグロの形となる。さらに会場となる大鵬湾の絶景に合わせてメインランタンは水上に設置される予定で、メインランタンから放たれる色とりどりの光が水面に反射していっそうキラキラと輝くことになる。またその美しい姿をイベント後も楽しめるよう、ランタンフェスティバル終了後もメインランタンはそこに残され、大鵬湾の新たなランドマークとなる。

 メインランタンの制作には今年も台湾の電信大手、中華電信株式会社(Chunghwa Telecom Co., Ltd.)が資金面で協力、台湾の最高学術研究機関・中央研究院の「院士」(フェロー)である曽永義さんによって、「巨鮪来富」(大きなマグロが富をもたらす)と命名された。クロマグロが風に乗って飛びあがっている姿で、台湾の旺盛な生命力を伝えると共に、「年年有餘、富貴屏安」を象徴して今年の台湾が「大豊作」であるようにとの願いが込められる。「年年有餘」は「毎年ありあまりますように」という意味。「お金があまる=経済的に豊かになる」ことへの願いで、標準中国語による「餘」の発音が「魚」と同じであることから、魚は縁起のいいものととらえられる。また、「富貴屏安」は「富貴平安」(経済的に豊かになり、平安でありますようにという意味)の「平」を、同じ発音である屏東県の「屏」にしたもの。

 このメインランタンは高さ16m。2万を超える発光回路により、内部に取り付けられたフルカラーLEDが1千200万以上の画素で光を生み出す。どの角度から見ても千変万化の輝きが体験できるという。また、ランタン観賞の新たなスタイルとして、今年は大鵬湾の特色に合わせ、開催期間中、初めて船を利用した夜間のランタン観賞を実施する。ランタンが醸し出す様々な風情を、これまで無かった視野で楽しませるという。

 今年のランタンフェスティバルは、「屏安鵬来、光耀三十」を主軸として総合的にデザイン。「屏安鵬来」とは、「平安蓬莱」にそれぞれ同じ発音の「屏」と「鵬」を組み合わせたもの。「蓬莱」は明や清の時代の文人による台湾の呼び名で、このテーマは「台湾に平安を、ランタンフェスティバル30周年」という意味合いになる。メインランタンに次ぐ大きさの「副燈(サイドランタン)」には地元の守護神、「風獅爺」(沖縄のシーサーに類似)文化が取り入れられ、絢爛豪華な輝きが人々の平安を守る。また、地元の豊かな海洋資源や農産物も各展示ブースのテーマとなる。会場では、大鵬湾独特の水際の風景を強調するため、最新の噴水やウォーターカーテンのショーが行われる。子ども向けには「PP Party豬豬派対(ぶたぶたパーティー)」を企画。遊戯施設と組み合わせて、子どもたちが愉快に楽しめる専用エリアを設ける。台湾の干支では今年は「豬(ぶた)」の年。

 「2019台湾ランタンフェスティバル」は元宵節(旧暦1月15日)の2月19日(火)夜7時に正式に点灯、メインランタンの光のショーは正時を基準として30分ごとに行われる。

Taiwan Today:2019年1月4日

写真提供:中央社
 30回目となる交通部観光局主催の「台湾ランタンフェスティバル」は今年、屏東県で開かれる。メインランタンは初めて干支ではなく、地元の特色を取り入れてクロマグロのデザインに。写真は3日に公開されたメインランタンの模型。本番では高さ16mの巨大なランタンとなる。