台湾とタイ、「APEC O2Oイニシアチブ」のフォーラム開催
経済部中小企業処は1日、タイ・バンコクにて「APEC O2Oフォーラム:中小企業のサービタイゼーション(APEC O2O Forum: MSMEs Servitization in the Context of O2O)」を開催した。タイ中小企業振興庁との共催。アジア太平洋経済協力(APEC)が採択した「第4段階APEC O2O(Online to Offline)イニシアチブ:中小企業におけるデジタルトランスフォーメーションの深化(Empower SMEs to Embrace Digital Transformation)」の一環として開催されたもので、アジア太平洋地域におけるデジタルトランスフォーメーション、スタートアップ、技術革新(イノベーション)などのエネルギーを集約し、且つAPECが今年度の優先議題とする「デジタル社会」、「女性、中小企業及び包摂的成長(Women, SMEs and. Inclusive Growth)」に呼応するのが目的。
今回のフォーラムは「O2Oビジネスモデル革新における女性起業家と中小企業のエンパワーメント(Empower Woman Entrepreneurs and MSMEs in the O2O Business Model Innovation)」及び「創造経済へ向けて飛躍する中小企業のための踏み台としてのO2O(O2O as Springboard for MSMEs in Creative Economy)」の2大テーマに焦点を当てた。中小企業がデジタル経済のすう勢を見極められるよう協力し、専門的な指導を提供するほか、O2O成功例を展示するなどして、デジタルトランスフォーメーションによって中小企業が世界市場を開拓できるよう後押しするもの。また、APECのプラットフォームを利用したフォーラム開催を通して、台湾とタイが協力関係をより強化し、且つ一体となり、アジア太平洋地域の中小企業がデジタル経済時代において包括的でサスティナブルな成長を実現できるよう協力するという狙いもある。
経済部中小企業処はデジタルトランスフォーメーションの重要性に注目し、2016年より「APEC O2Oイニシアチブ」4カ年計画を推進している。2019年はタイ、マレーシア、チリ、フィリピンと共同で「第4段階APEC O2Oイニシアチブ:中小企業におけるデジタルトランスフォーメーションの深化(Empower SMEs to Embrace Digital Transformation)」を提唱し、APECに採択された。今年は国内外で全5回のO2Oフォーラムを開催することになっている。今回タイで開催したフォーラムは3回目に当たる。
2大テーマを主軸に行われた今回のフォーラムでは、いかにしてデジタルテクノロジーを活用してビジネスチャンスを獲得すべきか、また企業のデジタルトランスフォーメーションを推進するにあたっての先見性のある考え方や貴重な経験などが議論、情報共有された。また、台湾、タイ、マレーシア、フィリピンからやってきた高い潜在力を持つスタートアップチームが、O2Oに関するイノベーションの応用成功例を発表したり、専門家が分析を行なったりして、参加したスタートアップチームの潜在能力と国際競争力を高めた。
経済部中小企業処は台湾とアジア太平洋諸国との関係強化を目指し、9月2日にチリと合同で、チリ中南部の都市コンセプシオンでO2Oフォーラムを開催する。続いて10月にはフィリピンと合同で、今年最後となるO2Oシリーズのフォーラムを開催。4年にわたって継続してきた「APEC O2Oイニシアチブ」にピリオドを打ち、有終の美を飾る。
Taiwan Today:2019年8月1日
写真提供:経済部中小企業処より
経済部中小企業処は1日、タイ・バンコクにて「APEC O2Oフォーラム:中小企業のサービタイゼーション(APEC O2O Forum: MSMEs Servitization in the Context of O2O)」を開催した。