陳副総統、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿らの列聖式に出席へ

　総統府はきょう（10月1日）開催した記者会見で、陳建仁副総統が10月10日から15日まで、英国出身の福者ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿（Card. John Henry Newman）ら5名の列聖式に出席することを明らかにした。

　日程の詳細は外交部（日本の外務省に相当）の謝武樵政務次長（=副大臣）が説明した。それによると、キリスト教ローマ・カトリック教会の総本山であるバチカンで10月13日、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿を含む福者5名の列聖式を行う。蔡英文総統は、中華民国とバチカンの77年に及ぶ正式な外交関係と、両国のさまざまな二国間協力事業を重視する立場を示すため、敬虔なカトリック信者である陳建仁副総統を特使としてバチカンに派遣することを決めた。陳副総統が率いる訪問団は列聖式に参加するほか、中華民国の政府、国民、カトリック信者たちを代表し、ローマ教皇に祝賀のメッセージを伝える。

　総統府はこの外遊プロジェクトを「聖徳専案」と名付けた。陳副総統が総統の特使として列「聖」式に参加し、カトリック教の先人たちの慈愛と仁「徳」に思いを馳せる、という意味が込められている。特使団一行は10月10日（木）夜に台湾を出発し、15日（火）早朝に帰国する。バチカンでの滞在期間は3泊4日となる。

　一行の主な活動内容は列聖式に出席すること。バチカンの慣例として式典前、ローマ教皇が各国の代表夫妻と挨拶をすることになる。陳副総統と夫人は、中華民国の政府、国民、カトリック教会を代表して、ローマ教皇に祝賀のメッセージを伝える。

　また、副総統夫妻はバチカン訪問期間中、在バチカン中華民国大使館を訪問し、同大使館で開催されている「世界的光：台湾当代芸術展（The Light of The World exhibition）」を参観するほか、台湾人神職者やかつて台湾で奉仕していた外国人神職者らとの会食に参加し、カトリック教の聖地などを訪れる。

　今回は英国出身のジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿のほか、聖カミロ修道女会を創設したイタリア出身のジュゼッピナ・ヴァンニーニ修道女、聖家族修道女会を創設したインド出身のマリア・テレザ・チラメル・マンキディヤン修道女、ブラジル出身のドゥルス・ロペス・ポンテス修道女、在世フランシスコ会の会員であるスイス出身のマルグリット・ベイズさんの5人の福者の列聖式が行われる。いずれも19世紀から20世紀までの異なる時代に、信仰の力をもって孤独な人々を助け、福音によって愛徳の精神を伝えた。

　今回の外遊で陳副総統はローマ教皇に対し、これら5人の福者に対する中華民国の敬意を伝えるほか、中華民国とバチカンの交流及び友好関係を深める。

Taiwan Today：２０１９年１０月１日

写真提供：中央社
　総統府は、陳建仁副総統が10月10日から15日まで、英国出身の福者ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿（Card. John Henry Newman）ら5名の列聖式に出席することを明らかにした。写真は外遊の詳細について説明する外交部の謝武樵政務次長（=副大臣）。

陳副総統、ジョン・ヘンリー・ニューマン枢機卿らの列聖式に出席へ

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