欧州議会が6日の本会議で、「欧州連合(EU)と多国間主義の防衛に関する報告(report on the EU and the defense of multilateralism)」を賛成454票、反対73票、棄権112票の大差で可決した。同報告には台湾が世界保健機関(WHO)、国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(INTERPOL)、国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)など、国際組織の会議とメカニズム及び活動に有意義に参与することへの支持が特別に盛り込まれたほか、欧州連合(EU)に対してもそうした組織における影響力を強化し、理念の近いパートナーとの連携を深め、共通の価値に基づく同盟関係を築くよう呼びかけている。外交部は欧州議会が台湾の国際組織参与を一貫して支持する立場を堅持ていることに対し、心からの歓迎と感謝の意を表明する。
欧州議会は5日に、台湾に友好的な姿勢を示す「欧州連合(EU)のインド太平洋戦略における貿易と投資」報告(Report on the Indo-Pacific strategy in the area of trade and investment)を可決したばかりで、その翌日の6日に「欧州及び多角的主義の防衛」報告を可決した。欧州議会が今年承認した、台湾に友好的な文書はこれで7件目。外交部は、欧州議会がイタリア、ドイツ、イギリス、デンマーク、ルクセンブルク、チェコ、スロバキアなど欧州各国の国会の主張に応じ、今年台湾支持の決議や動議を相次いで行っていることを歓迎する。また、特に今年9月のICAO総会開催が迫る中、今回の報告が可決されたことには特別な意義があり、欧州が台湾の国際組織参与支持を広げていこうとする力強さが示されている。