【 世界各国から寄せられた花蓮地震への関心に感謝 】
台湾東部・花蓮県で2月6日深夜にマグニチュード(M)6.0の地震が発生して以来、国際社会が震災後の状況に深い関心を寄せている。各国政府の上層部、要人、国際組織及び各界関係者からは温かい励ましや御見舞のメッセージが届いており、台湾の住民は国際社会の誠意ある友情を十分に感じている。尚、2月10日午後5時時点で、日本を初めとする世界63ヵ国、欧州連合(EU)、東カリブ諸国機構(OECS)、中央アメリカ議会(PARLACEN)、中米統合機構(SICA)などの国際組織が台湾に向けメッセージを寄せているとのこと。外交部(日本語:外務省)は同11日、国際社会から寄せられた心のこもった御見舞いに対し、政府及び台湾の住民を代表し、改めて感謝を表明している。(2018/02/12)
【 台湾東部地震 菅官房長官、慰問の意表明 要請があれば支援へ 】
東部・花蓮県近海で2月6日夜に地震が発生したのを受け、菅義偉官房長官は同7日午前の記者会見で、被災者に慰問の意を表明した。緊急援助隊の派遣については「台湾当局から支援要請が寄せられた場合には、我が国としては必要な支援は行っていきたい」と述べた。菅官房長官は地震に関する質問を受け、「亡くなられた方へのご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災者の皆様に心からお見舞いを申し上げたいと思います」と語った。台北駐日経済文化代表処によれば、日華議員懇談会の古屋圭司幹事長や日本の対台湾窓口機関である日本台湾交流協会の大橋光夫会長や谷崎泰明理事長から、謝長廷代表(大使に相当)に慰問が伝えられたとのこと。河野太郎外務大臣も同7日、李大維外交部長(外相)に対し、お見舞いの言葉を発出し、「この困難な時に、日本は、台湾に必要な支援を何でも供与する用意があります」と支援の意向を示している。 (2018/2/7)
【 蔡英文総統、安倍首相からのお見舞いに感謝 日本の専門家は現地入り 】
東部・花蓮県で発生した地震被害に対し、安倍晋三首相からお見舞いのメッセージが送られたのを受け、蔡英文総統は2月8日、ツイッターで「安倍首相からのお見舞いは、まさかの時の友は真の友、まさにその通りです。このような困難な時の人道救助は正に台日双方の友情と価値観を体現するものだと思います」と感謝を示した。外交部の李憲章報道官によれば、日本政府から派遣された7人の専門家チームは高性能の人命探査装置2台を現地に持ち込み、活用しているとのこと。安倍首相は同日午後、「台湾加油」(台湾頑張れ)と毛筆で書く映像を自身のフェイスブックに投稿、「この困難な時、私たち日本人は古くからの友人である台湾の皆さんと共にあります。日本として、全力を挙げて支援して参ります」とエールを送っていた。(2018/2/8)
【 日本統治時代建設の「旧台中駅」が大氷像に さっぽろ雪まつり 】
札幌市内で2月5日に開幕した「第69回さっぽろ雪まつり」に、台湾中部・台中市の旧台中駅を模した大氷像が展示された。同日テープカットに臨んだ謝長廷・台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)は挨拶の中で、台湾が7年連続で作品を展示していることに触れ、展示で旧台中駅の歴史を知ってもらう以外にも、北海道の人に台湾の自然と人情味を感じ取ってもらいたいと述べ、今年11月に台中市で開幕する花の祭典「台中フローラ世界博覧会」への来場を呼び掛けた。会場には初めての雪まつりを楽しむ南部・高雄市からの観光客の姿も見られ、かつて同市の市長を務めた謝代表を前に「元市長と会えてうれしい」と声を弾ませる一幕もあった。 (2018/2/5)
【 東京五輪は「台湾」名義で 市民団体が公民投票を発議 】
「チャイニーズタイペイ」ではなく、「台湾」名義での東京五輪出場を目指す市民団体が2月5日、公民投票(国民投票、住民投票)発議に賛同する4488人の署名を中央選挙委員会に提出した。署名の筆頭者はメキシコシティ五輪(1968年)女子80メートル障害の銅メダリスト、紀政氏。団体共同発起人の一人、李登輝民主協会の張燦鍙理事長は同日、開始から3週間以内で第一段階の署名を完了させたと述べている。今回の署名運動は、最終的には公民投票を実施し、「台湾」名義で全ての国際スポーツ大会及び東京五輪に参加申請することについての賛否を問うことがねらい。今後の発議が認められた後は、選挙人数の1.5%の署名を得て公民投票が実施され、そのうち賛成票が有権者数の4分の1以上でかつ反対数を上回っていた場合、請求が成立となる。(2018/2/5)
【 若年層の来館者増加へ 故宮、若者向けの新たな試みを推進 】
若年層の来館減少を受け、国立故宮博物院は若者の集客を促す施策を推進している。林正儀院長は、若年層獲得のためには、収蔵品と若者の間に感情的な結び付きを生み出す必要があるとの考えを示した。林院長によれば、若年層の来館者数は近年、かつての3分の1にまで減少。林院長は2016年の就任後、優先課題の一つとして故宮の若者化を掲げており、設置した諮問会には青年代表を委員とし、またSNSなどにおける同院の存在感を高める方法も模索しているところ。尚、故宮は今年7月、世界的な博物館の代表者を数多く招いた参加するフォーラムを開催する。参加者は仏ルーブル美術館や大英博物館、米メトロポリタン美術館など20の国・地域の館長などであり、同院は本事業を通じて博物館同士の友好を深め、相互協力により集客力強化につなげたいとしている。(2018/2/6)
【 しゃぶしゃぶで日本産和牛を台湾にPR 輸出量は禁輸前に比べ大幅増 】
2017年9月に台湾で輸入が解禁された日本産和牛の魅力を現地の消費者に知ってもらおうと、日本の農林水産物や食品の輸出拡大を後押しする日本食品海外プロモーションセンター(JFOODO)は旧正月に合わせて台湾各地でPRイベントを開催する。台北市内で2月6日、記者会見が行なわれ、しゃぶしゃぶを振る舞うなどして日本産和牛の美味しさをアピールした。JFOODOの大泉裕樹事務局長によれば、台湾は海外に向けた日本産和牛PRの1カ所目。今後は鍋文化がある中華圏全体に日本産牛肉のPRを行いたい意向を示した。会見で代読された日本畜産物輸出促進協議会の南波利昭理事長のあいさつによれば、昨年9月の輸入解禁から12月までの台湾への日本産牛肉輸出量は211トンを超えている。(2018/2/7)
【 台湾新幹線・嘉義駅近くで楽しむ色とりどりの「花の海」 2月10日から 】
台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)の駅がある嘉義県太保市で2月10日から、25ヘクタールに及ぶ田んぼが色とりどりのヒャクニチソウで埋め尽くされる「太保市花海節」がスタートする。6日に行われたPR記者会見では地元の農会(農協)が、「虹」や「線」など3種の「花の海」があり、台湾にいながら北海道やプロバンスに身を置いているような気分が味わえるとして来場を呼び掛けた。同市の黄栄利市長は、今年はグルメエリアに地元の農産物や料理、お土産などを扱うコーナーが登場するので「花見がてらにぜひ」とアピール。会場にはインスタレーションも設置されており、近距離での写真撮影が可能だという。2月25日までの毎日、午前9時から午後5時まで、高鉄嘉義駅と会場を結ぶシャトルバスが運行される。(2018/2/7)
【 日台ハーフの救急救命士「恩返しの時」 災害支援のため台湾に駆け付ける 】
東京の病院で救急救命士として働く日台ハーフの男性(33)が、地震で倒壊した「雲門翠堤大楼」の救助現場で奔走している。男性は、「台湾は東日本大震災の時に支援の手を差し伸べてくれた。今度はこちらが台湾に恩返しする番」と熱い思いを明かした。この男性は、地震の発生をフェイスブックを通じて知り、すぐに日本から台湾に駆け付けた。男性は若くして日本で救急救命士の資格を取得していたが、かつて台湾で媽祖行列の医療団に参加した際、同資格を持っていても台湾では法律の制限により専門性を十分に生かせないと知ったことで、台湾留学を決意。その後、無事台湾でも初級救護技術員(EMT-1)の免許を取得し、日本・台湾で合法的に救急救命活動に従事することが可能となっていた。(2018/2/9)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018年台湾ギフト展示会 】
2018年4月19日より4日間、台北世界貿易センターにて2018年台湾ギフト展示会が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目は持ち運びに便利で、かつ記念になるギフト一般で、開業100年を超える老舗の商品や、地方の名産・特産、引き出物等。詳しい情報は以下昨年の実施情報及び添付ファイル参照。