【 秋の外国人叙勲、台湾からは2人が受章 相互理解の促進に貢献 】
日本政府は3日、2018年秋の外国人叙勲受章者135人を発表した。台湾からは電子製品製造大手「金宝電子工業」の許勝雄董事長が旭日重光章を、台日の文化、経済交流促進を図る民間団体「台日文化経済協会」の鄭祺耀名誉会長が旭日中綬章を受章した。許氏は2012年から今年4月まで業界団体「中華民国全国工業総会」の理事長として、会員企業の訪日団派遣や各産業分野のセミナー開催などを行った。今年6月からは経済団体「三三企業交流会」の会長として台日企業の提携関係構築に取り組むなど、台日産業界の相互理解、経済交流促進への貢献が評価された。2009年から2012年まで台日文化経済協会の会長を務めた鄭氏は、同協会の季刊誌を創刊して日本の情報を台湾社会に紹介するなど対日理解の促進に寄与。名誉会長となった現在も台日間の友好親善や相互理解に尽力している。(2018/11/6)
【 台日企業4組が協力覚書 IT分野などでの協力強化に期待 】
台湾のIT関連企業で作る業界団体、中華民国情報サービス産業協会(CISA)の仲介で日本企業との交流を行ってきた台湾企業4社が8日、東京都内で、業務提携が決まった日本企業4社とそれぞれ、協力に向けた覚書(MOU)を交わした。今後、各分野における協力強化が期待される。4組はそれぞれ、ソフトウェアサービスの哈瑪星科技(高雄市)と企業向け検索エンジンを提供するマーズフラッグ(東京都)▽システムインテグレーターの凌群電脳(台北市)と人工知能(AI)、超高速開発、クラウドサービスを組み合わせたITサービスを手掛けるアライズイノベーション(東京都)▽システムインテグレーターの巨鴎科技(台中市)と学習管理システムを運営するコードタクト(東京都)▽動画制作やデザインなどの人材を育成する赫綵設計学院(台北市)とアニメ・マンガ・イラスト専門校 amps(アンプス、東京都)。アンプスの役員で、アニメ学部の統括主任も務める小幡公春氏は、これまでに台湾を3回訪れ、漫画やアニメを学ぶ台湾人の学生の情熱と意欲に好感を持ったと語る。赫綵設計学院とは一昨年前から交流を行っているという。今後は教師の派遣などにも取り組みたいと意気込んだ。(2018/11/9)
【 APEC特使の張忠謀氏、会合参加の要人と交流図る姿勢示す 】
蔡英文総統の特使として、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議に出席する台湾積体電路製造(TSMC)の創業者である張忠謀(モリス・チャン)氏は11日、自身のAPEC参加にあたり、会合に参加する要人に「メッセージ」を伝える用意があると話し、会合で要人らと交流を図る姿勢を示した。APEC首脳会議は17日と18日にパプアニューギニアで開催される。張氏は同会合への参加を前に、11日、蔡英文総統と総統公邸で会議を開き、意見を交換。2人は会議の合間を利用して、フェイスブックでライブ配信し、会議で討論した内容を説明した。蔡総統は、自身のAPECに対する期待や主張を、会合で「きちんと伝えてほしい」と張氏への強い期待を寄せた。APECは台湾が参加する重要な地域的国際組織の一つ。張氏は12日に出発する予定で、出発前には記者会見を開き、自身の会議日程と目標を説明する。張氏が要人に伝えるメッセージの詳しい内容は、会見で明かされるという。16日、パプアニューギニアに到着後、経済関連の非公開会議に参加する。(2018/11/11)
【 台湾の名字、1位は「陳」 トップ10の姓が人口半分超占める 】
内政部が5日に発表した名字や名前に関する調査によると、台湾で最も多い名字は「陳」だった。2~10位は多い順に「林」「黄」「張」「李」「王」「呉」「劉」「蔡」「楊」となり、これらの名字を持つ人の合計は1244万2876人で、台湾の人口の52.78%を占めるという結果になった。 調査結果は同部が2年に1回公表。調査によれば、トップ100の名字が人口の96.57%を占めた。同部は、台湾の人口の多くがメジャーな名字に集中していると分析。1位の「陳」は、前回より8435人増え、増加幅はトップ10の名字の中で最大だった。また、一文字の姓がほとんどで、全体の99.87%を占めた。最も多い名前は、男性は「家豪」、女性は「淑芬」だった。「家豪」は2012年から、「淑芬」は2010年から連続で1位だという。(2018/11/5)
【 旅先の台湾ではぐれた日本人夫妻、熱心な警官に助けられ再会 】
11月初旬に旅先の台湾ではぐれてしまった熟年の日本人夫婦が、警察の協力を得て事なきを得た。台北市政府警察局捷運警察隊が明らかにした。同隊によると、11月2日、台北メトロ(MRT)新北投駅から乗客が協力を求めているとの通報が入った。当直の警官が駆け付けたところ、60代の日本人男性が妻とはぐれてしまったことが判明。言葉が通じないため、翻訳ソフトを通して妻の特徴を聞き出し、駅員に駅構内での放送を依頼するなどして捜索を続けた。そのうち防犯カメラの映像チェックで、妻とみられる女性が淡水行きの列車に乗り込んだことが分かり、ほぼ同時に、日本人女性が夫を探しているという通報も淡水駅から届いた。警官は女性の身元を確認してから男性を淡水駅まで送り届け、無事に再会できた2人はその熱心さに感謝したという。(2018/11/8)
【 台鉄新局長着任 安全面での改革を推進へ 】
交通部台湾鉄路管理局(台鉄)は、台北市内で局長の交代式を行い、張政源・前交通部政務次長が新局長に着任した。張局長は安全面の問題解決が急務だとし、信頼回復に努める姿勢を示した。10月21日に起きた特急プユマ号の脱線事故では18人の死者を出した。運転士の人手不足が指摘されているほか、安全装置である自動列車防護装置(ATP)の設計ミスも発覚しており、安全性への懸念が広がっている。事故当時の鹿潔身局長は事故の責任を取る形で辞任した。張氏はかつて台鉄に15年にわたり在籍し、台北駅駅長を務めた経験も持つ。安全改革への方向性として運行の安全の確保▽台鉄文化の改造▽サービスの質の向上▽労働環境改善▽設備のリニューアル▽企業経営推進の6つを掲げ、早急に具体的な戦略と実行プランを打ち出すと述べた。交代式に出席した頼清徳行政院長は全力で台鉄を支援する方針を示した上で、当事者意識で台鉄の改革に関与し、事故の再発防止を目指すとした。(2018/11/9)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 第27回台北国際工作機械見本市 】
2019年3月4日より6日間、台北世界貿易センター第1展示ホール、台北市南港第2展示ホールにて第27回台北国際工作機械見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会主催。出展品目は金属加工用旋盤、ドリル及びボーリングマシン、研削盤、歯切盤、設計機械、成形機械、複合化工工作機械等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.timtos.com.tw/ja_JP/index.html