【 阿寒湖の天然マリモ、初めて台湾へ 台北市立動物園で公開始まる 】
台北市立動物園で6日、日本の特別天然記念物に指定されている「阿寒湖のマリモ」の公開が始まった。天然のマリモが海外に運ばれるのは初めて。水槽の前では台湾の子供たちが「可愛い」「これは動物なの」などと口々に声を上げ、珍しげに観察する姿が見られた。同動物園と阿寒湖がある北海道釧路市の釧路市動物園は2011年に学術交流覚書を交わしたのをきっかけに密接な交流を続けている。その縁で今回、釧路市教育委員会から阿寒湖の天然マリモ4個が台北市立動物園に貸与された。貸与されたマリモの大きさはいずれも直径10センチ以上。台湾では2017年にも阿寒湖のマリモが展示公開されたが、当時同市教委から贈られたマリモは人工だった。台北市立動物園によると、同市教委は寄贈後も飼育に関する協力を引き続き行っていたという。同動物園は、天然マリモの貸与は同園の絶滅危惧種保全の取り組みに対する釧路市の支持を示すものであり、保全活動における双方の国際連携の進展を浮き彫りにしたとしている。マリモは両棲爬虫館で展示されている。同動物園ではこのほど、釧路市教委から無償貸与されたつがいのタンチョウの飼育舎も完成し、6日に記念式典が開かれた。
(2019/10/04)
【 国慶節パレード、華やかに 台湾代表選手や日本議員、外交関係国も 】
中華民国(台湾)の建国記念日「双十国慶節」に当たる10日、台北市中心部でパレードが行われた。各スポーツの台湾代表選手や学校のマーチングバンド、台湾と外交関係を結ぶ国々などが参加。フロート車や華やかな衣装を身にまとった人々が街を行進した。11月に開催される野球の国際大会「プレミア12」に出場する台湾代表のコーチや選手、世界大会のメダリストらを乗せた車のほか、20台超のフロート車が列に加わった。パラオやセントビンセント・グレナディーンなど外交関係国も参加し、沿道に集まった人々に笑顔を向けた。日本の超党派国会議員連盟「日華議員懇談会」のメンバーらは、日本と中華民国の国旗の間に「日台友好」と書かれた横断幕を手に、台湾在住の日本の子どもたちと行進。東京五輪の法被を着ている人も見られた。
(2019/10/10)
【 台日米の専門家、今後の安全保障連携を話し合う 米ワシントンで会議 】
台湾、日本、米国の学者が米日台の安全保障連携の今後について意見を交わす会議が3日、米ワシントンで開かれた。米学者は、米台の安保当局のハイレベル会議を常態化させ、それに日本を参加させるよう呼び掛けた。米台商業協会のハモンドチャンバース会長は基調講演で、台湾の李大維・国家安全会議(国安会)秘書長が今年5月、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)=当時=と米国で会談したことに触れ、米台は重要なパートナーとして同様の会議を常態的に開くべきだと言及。会議には日本からも安全保障当局職員、または少なくともベテランの防衛当局者を招請するべきだとの意見を示した。台米の安全保障部門の高官が面会するのは1979年の断交以来初めてだった。ハモンドチャンバース会長は続けて、米日台が軍事面でよりよい交流を行えるよう、米国はプラットフォームを提供、拡大させるべきだと指摘。日本が台湾とのやり取りを拡大させるには「政治的勇気」が必要だと日本の立場に理解を示しながらも、日米同盟がプラットフォームを提供することで日台がよりよい意思疎通に向けて前進し、最終的には日台が直接やり取りできる場や仕組みが生まれればと述べた。台湾のシンクタンク、遠景基金会の頼怡忠執行長は、米日台の対話はトップダウン式で行われるべきだとし、新たな対話のメカニズムを立ち上げ、定期的に戦略対話を行う必要性を訴えた。日米間の外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)あるいは次官級協議に台湾を組み込む必要性にも言及した。日本の政策シンクタンク、日本国際問題研究所の小谷哲男主任研究員は、人民解放軍が台湾付近で実施している軍事活動は、日本にとって安全保障上の大きな懸念だとする一方で、日本が中国との関係改善を試みる際、台湾との安全保障連携は敏感な問題になると指摘。日本政府内部の認識として、「両岸(台湾と中国)関係が良好であってこそ日台の安全保障連携を促進できる」との見方があることを強調した。
(2019/10/05)
【 台湾の競争力、12位に上昇 イノベーション力などは世界トップレベル】
スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)は9日、2019年の国際競争力ランキングを発表した。台湾は前回より1つ順位を上げて12位となった。指標別では「マクロ経済の安定性」や「イノベーション力」が世界トップレベルと位置付けられた。141カ国・地域を対象に、「労働市場」「インフラ建設」「健康」など計12項目を各100点満点で評価する。1位はシンガポール。2位以下には米国、香港、オランダ、スイス、日本が続いた。アジア太平洋地域では、台湾はシンガポール、香港、日本に続いて4位。韓国(世界13位)やオーストラリア(同16位)、ニュージーランド(同19位)などを上回った。台湾は「マクロ経済の安定性」で満点の100ポイントを獲得。また、「イノベーション力」の得点は80.2ポイントで、ドイツ(86.8)、米国(84.1)、スイス(81.2)に次ぐ4位だった。イノベーション力で80ポイント以上が付いたのはこの4者のみで、順位は前回と変わらなかった。このほか、「金融システム」(6位)、「ICT(情報通信技術)普及度」(11位)、「商品市場」(14位)などの順位が高かった。
(2019/10/09)
【 台湾見本市・展覧会情報 - 見本市 】
2019年10月24日より3日間、高雄展覧センターにて高雄国際食品見本市が開催される。TAITRA主催。出展品目は青果、生鮮農産食品、水産食品、冷凍調理食品、肉類及び乳製品、オーガニック食品、ベジタリアンフード、調味料及び食品添加物、乾燥食品、アルコール類、コーヒー、お茶、飲料、飴、クッキー、健康食品、お菓子、氷菓及び関連サービス等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.jetro.go.jp/j-messe/tradefair/detail/106964