【 台湾と日本、税関相互支援や文化交流を促進へ 貿易経済会議が閉幕 】
台湾日本関係協会の邱義仁会長と日本台湾交流協会の大橋光夫会長は11月22日、東京都内で「税関相互支援のための日台民間取り決め」と「文化交流の協力に関する覚書」について署名した。邱会長は、今後経済や貿易、税関など重要な面での全面的な協力関係をさらに推し進めていきたいと期待を示した。日台双方の窓口機関は同21~22日、経済や貿易について議論する「日台貿易経済会議」を行った。1976年に初めて開催され、今年で42回目。大橋会長によれば、「税関相互支援のための日台民間取り決め」は密輸防止のための協力や情報共有、「文化交流の協力に関する覚書」は、芸術や人材交流などの分野で相互理解の促進を図る内容。大橋会長は、安倍晋三首相の言葉を引用しながら、台湾は日本にとって重要なパートナーだと述べ、双方が長年にわたって築き上げた信頼関係は貴重な財産だと語った。(2017/11/22)
【 文化交流の協力で日台が覚書 「交流深化の表れ」 】
日台双方の窓口機関の間で11月22日、「文化交流の協力に関する覚書」が交わされたことを受け、鄭麗君文化部長(文化相)は同日、交流のさらなる深化と制度化の表れだとする見解を示した。覚書は、既存の友好関係を礎に、芸術文化、人材育成、文化資産保存などの分野で協力を強化し相互理解を深めるもので、双方の文化センターを中心に交流事業が積極的に行われていくことなどが明記されている。鄭部長は、日本には台湾文化を発信する台湾文化センターがあるとした上で、今年8月の訪日で、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会も台北事務所に日本文化センターを設けることを知ったとし、交流促進の実例だと喜びを示した。(2017/11/24)
【 世界人材調査、台湾は23位 アジアで3位 】
スイスのビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)が11月20日に発表した最新の世界人材レポートで、台湾は63カ国・地域中、23位だった。昨年と同じ順位を維持した。アジアでは香港(12位)、シンガポール(13位)に続く3位で、日本(31位)や韓国(39位)を上回った。1位はスイス。レポートは、各国・地域の人材育成や誘致能力などを統計や調査を基に算出。項目は「投資と育成」、「魅力」、「準備性」の3つに分かれており、台湾はそれぞれ25位、26位、22位にランクインしている。IMD世界競争力センターの経済学者、ホセ・キャバレロ氏は、台湾は3つの項目で20位前後を獲得しており、全体的には良い状態だと評価した。(2017/11/22)
【 台湾初のコーヒー取引所、屏東で開設 農家の安定収入確保目指す 】
台湾初のコーヒー取引所が11月24日、南部・屏東県泰武郷に開設された。屏東県はコーヒーの栽培面積、農家数ともに台湾最多を誇る。開所式で潘孟安県長は、取引所は小規模農家が安定した収入を確保し、良質なコーヒーの栽培に専念するのを後押しできるだろうと語った。潘県長によると、県政府は近年、同郷の吾拉魯滋(ウラルツ)集落を台湾初の有機コーヒー専門の地域にしようと力を入れている。屏東コーヒーのブランドを打ち出し、その下で各農家がそれぞれ特色のあるコーヒーを作るという戦略で、県産のコーヒーが世界で一定の地位を獲得することを目指す。尚、泰武産コーヒーは品評サイト「コーヒーレビュー」で昨年、アジア太平洋地域の上位3位に入り、台湾コーヒーの中で最も高い評価を得ていた。(2017/11/24)
【 日本統治時代に活躍した台湾画家が描いた淡水の風景、日本語で紹介 】
台湾人画家、陳澄波が描いた風景画を通じて新北市の観光名所、淡水を紹介する書籍がこのほど、日本語を含む7言語で刊行された。絵画には日本統治時代の1928~1936年の風景が記録されており、淡水の名所のかつての姿を垣間見ることができる。11月23日に発表会が開かれた。同書のタイトルは「陳澄波と淡水を語ろう」(話説陳澄波与淡水)。淡水にキャンパスを構える淡江大学外国語学部が、外国語の専門性を活用して地元文化をPRしようと出版した。陳は1928~1936年に淡水を訪れ、12点の風景画を残した。中でも淡水の夕景を描いた作品「淡水夕照」はオークションで2億台湾元(約7億4400万円)を超える高値が付けられたこともある。 (2017/11/24)
【 離島・金門、高評価のインフォメーションサービスをPR 】
交通部(交通省)観光局がサービス向上を目指して毎年行うツーリストインフォメーションセンター「i-center」の評価で、今年は離島・金門県など計13カ所・自治体が最優秀賞に選ばれた。 金門県政府は11月23日付のニュースリリースで、県内2カ所(尚義空港・水頭埠頭)のインフォメーションセンターは、旅行情報やパンフレット・無料Wi-Fiサービスの提供、携帯電話の充電のほか、はがきの投函代行、救急箱や老眼鏡の常備、外国語対応ができるスタッフの常駐など各種サービスが充実しているとアピール。サービス向上とよりよい環境づくりに力を注ぎ、観光客増加につなげたいと意欲を示した。(2017/11/24)
【 ジャイアント創業者・劉金標氏に勲章伝達 日台間の自転車交流を推進 】
秋の外国人叙勲で旭日中綬章を受章した劉金標氏への勲章伝達式が11月23日、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所代表公邸(台北市)で行われた。劉氏は自転車大手、ジャイアントグループの創業者。沼田幹男代表(大使に相当)から勲章と勲記を手渡された劉氏は「無上の光栄」だと喜びを語った。劉氏は日本の多くの地方自治体と自転車による地域振興を精力的に推進。同社の董事長退任後は、自転車新文化基金会の董事長として自転車の社会的価値向上に尽力している。沼田代表は式のあいさつで、劉氏が日本の地方自治体が自転車を地域振興に取り入れるのを支援したことに触れ、日台双方での自転車の社会的価値向上や地域振興における自転車の活用の促進に大きな意義があったと功労をたたえた。(2017/11/23)
【 台湾コーヒーを心ゆくまで楽しむフェスティバル、11月25日から 】
台湾コーヒーの故郷として知られる古坑郷(中部・雲林県)で11月25日から、コーヒーフェスティバルが開催される。焙煎・ドリップなどの体験コーナーやピクニックイベント、コーヒー業者のコンテナハウスなど、さまざまな企画が用意される。同地は地理や気候、湿度などがコーヒーの木の生長に適していたため、日本統治時代にコーヒーの本格的な栽培が始まり、品質の高さから天皇に献上されたこともあったとされる。戦後、一時期下火になったものの、1980年代末から再び栽培が盛んになり、今では華山、荷包山などの地区にコーヒー農園が多く点在。2003年からは収穫期にコーヒーフェスティバルが開催されるようになり、今年で15回目を迎える。 (2017/11/24)
【 「世界の行くべき場所」に台北が選出 】
旅行ガイド大手のフォーダーズ(Fodor's)はこのほど、「2018年に行くべき場所」世界52カ所を発表し、台北が12番目のスポットに選出された。アジアで最も発展している都市の1つで、自然と現代性、過去と未来の要素を同時に兼ね備えた場所だと評価された。台湾からは唯一の選出となった。選出理由として、現代的な都市景観の中に、数百年の歴史を持つ龍山寺のような伝統的な寺廟が点在していることなどが挙げられた。他に選ばれたスポットは、モロッコ・マラケシュ、クック諸島、ボリビアのウユニ塩湖など。(2017/11/22)
【 台北市、愛媛県松山市のイベントで観光PR 台湾グルメに来場者舌鼓 】
台北市は11月18、19日に愛媛県松山市で開催された産業イベントに参加し、観光PRを行った。会場には牛肉麺やルーロー飯など、台湾から同行した業者による屋台が並び、来場者に本場の料理を振る舞った。屋台には台湾グルメを求める人で行列ができたという。イベントは「えひめ・まつやま産業まつり」で、台北市の参加は2015年以来、2度目。初日の18日には、中村時広愛媛県知事や野志克仁松山市長が台北市のブースを訪れ、観光の魅力を体験した。台北市と松山市は、同じ「松山」の地名を有していることが縁となり、2009年から交流を続けてきた。2014年、両市は友好交流協定を締結。2015年には、神輿(みこし)をぶつけ合う松山市の伝統行事「けんか神輿」が台北市で披露された。(2017/11/20)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018年台中国際銘茶・コーヒー見本市 】
2018年7月13日より4日間、大台中国際会展中心にて2018年台中国際銘茶・コーヒー見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は台湾茶、製茶、茶加工品、ティーセット、製茶設備、コーヒー、コーヒー加工品コーヒー製造設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下硬式HP参照。