【 台湾先住民作家が日本で講演会 著作の日本語版出版「非常に光栄」 】
離島・蘭嶼出身で台湾原住民（先住民）タオ族の作家、シャマン・ラポガンさんが1月20日、台北駐日経済文化代表処台湾文化センター（東京都）で講演会を行った。シャマンさんは、昨年日本語版が出版された自身の著作「大海浮夢（大海に生きる夢）」やその創作過程について紹介。日本での出版について「われわれの部族や自身、そして家族にとっても非常に光栄なことだ」と喜びを語った。タオ族は主に漁業などで生活する台湾先住民で唯一の海洋民族。作品では、シャマンさんの海での体験や蘭嶼での家族との生活が描かれた。シャマンさんは自身を海洋文学作家と位置づけ、自身の作品について「われわれの部族の海洋文学であり、日常生活についての海洋文学だ」と語っている。(2018/1/21)
【 台湾、2017年の失業率3.76％に改善 2001年以来の低水準 】
行政院（内閣）主計総処が1月22日発表した統計によれば、台湾の2017年の平均失業率は3.76％で、前年を0.16ポイント下回り、2001年以来の低水準となった。同処は景気回復により、就業状況が安定していると分析している。同年12月の失業率は3.66％で前月比0.05ポイント低下。完全失業率（季節調整値）は3.70％だった。失業者数は同6000人減の43万3000人。減少の内訳は、新規就職者が3000人減、仕事に対する不満からの離職が2000人減、臨時的な仕事の終了が1000人減。一方、職場の財政悪化や閉業による失業は前月より1000人増加した。(2018/1/23)
【 高雄市と山形県 農業や教育での交流に成果 チャーター便にも意欲 】
高雄市の陳菊市長は1月22日、山形県の吉村美栄子知事らの訪問を受けた。双方は教育、農業、観光の分野における交流について意見を交し合ったほか、今後の目標として、高雄と山形を結ぶチャーター便実現に強い意欲を示している。陳市長は、農産品の対日輸出について、3月に高雄・燕巣産のナツメが日本に輸出されると明らかにし、山形県産のサクランボや洋ナシなどは台湾でも人気があることに触れつつ、農産品を通じた交流のさらなる拡大に期待を表明した。一方、教育面における交流の成果として、 陳市長は今月25日から山形県内で始まる5日間の「イングリッシュ・ウインターキャンプ」を紹介した。高雄市と山形県は2016年5月に友好協力覚書を結んでいる。(2018/1/23)
【 台湾観光局、海洋旅行PRに注力 亀山島や小琉球を「魅力的な島」に選出 】
交通部観光局は1月24日、2018年を「海洋旅行年」（海湾旅遊年）に定めたのに合わせ、「魅力的な島」10島を選出した。台北市内で同日開かれた海洋旅行年始動記者会見に出席した周永暉観光局長は、台湾観光PRは本島に離島を組み合わせるという考え方を基礎にするべきだとし、国ぐるみでの離島観光推進に意欲を示した。選ばれたのは、緑島、蘭嶼、小琉球、小金門等。周局長はあいさつで、台湾には生息する海洋生物の種類は世界全体の10分の1を超えると言及、多様な海岸の姿や生態景観、文化、風土など豊かなレジャー資源を擁すると紹介した。尚、今年9月には、世界41の湾が加盟する「世界で最も美しい湾クラブ」（本部＝フランス・ヴァンヌ市）の年次総会が離島・澎湖で開催される。(2018/1/24)
【 WHO執行理事会、米など複数国が台湾の総会出席を支持 日本も間接的に 】
スイス・ジュネーブで開催されている世界保健機関（WHO）の執行理事会で現地時間1月23日、米国やハイチ、スワジランドなどの代表が台湾の年次総会（WHA）出席に対する支持を表明した。日本の代表も感染症の脅威などに触れながら「空白地帯をつくるべきではない」と発言し、間接的に支持を示している。執行理事会は総会で選出された34カ国により構成。年に2回開催され、総会の決定および政策の実施、総会への助言などについて話し合われる。尚、米国では1月9日に下院で台湾のWHO参加への支持と協力を国務長官に求める法案が可決されており、執行理事会でも、同様の主張がなされた。台湾は中国大陸の圧力で参加招請を受けなかった2017年まで、7年連続で「中華台北」名義で総会へのオブザーバー参加を続けていた。(2018/1/24)
【 台湾の学生が日本を訪問へ 防災への理解深める 】
台湾の大学生・大学院生32人が日本の防災対策や経験への理解を深めるため、1月30日から2月7日まで日本を訪問する。日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会と中華経済研究院が共同で実施するプログラムの一環。台北市の日本台湾交流協会台北事務所で1月24日、オリエンテーションが行われた。日本台湾交流協会の松原一樹文化部長は中国語で挨拶し、日台で災害が頻発していることに触れた上で、「日本と台湾はともに都市の防災、減災、災害復興などの重要課題に直面している」と説明。今回の活動を通じて日台双方が互いに切磋琢磨し、防災分野における連携を促進できればと期待を寄せた。日本政府は日本とアジア大洋州、北米などの国・地域との間で青少年の交流促進を図ろうと2007年から交流事業を実施している。(2018/1/25)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018台北国際スポーツ用品展 】
2018年3月8日より3日間、台北世界貿易センター第1、3ホールにて台北国際スポーツ用品展が開催される。中華民國対外貿易発展協会の主催。出展品目はスポーツジム器材、アウトドア用品、球技関連商品など多岐にわたっている。より詳しい情報は見本市ＨＰ（英語）、及び別途添付ファイルまで。
・ 公式HP（英語） https://www.taispo.com.tw/en_US/index.html
