【 台湾コンビニ、次世代店舗をオープンへ セブンは無人、ファミマは自動化 】
台湾のコンビニ2強が先端技術を応用した次世代店舗のオープンに向けて動き出している。セブン-イレブンを展開する統一超商は1月29日、台湾初の無人店舗「X-STORE」の運用を社内で試験的に開始したと発表。ファミリーマートを手掛ける全家便利商店も同日、今年第1四半期に開業予定のテクノロジーコンセプト店を紹介する映像を公開した。セブンの無人店舗は、台北市の同社本社ビルに設置。利用できるのは従業員に限られ、当面は一般客には開放されない。顔認識技術を活用し、入店から会計、退店までの全過程を管理する。対するファミマでは、コーヒーの販売はAIを利用し、自動で客に提供できるようにするほか、電子棚札と電子タグを導入し、商品の入れ替え時に必要な時間を短縮する。関連の設計により、1店舗当たり年間858時間の労働時間節約が見込めるという。(2018/1/30)
【 台湾黒豚の生体を輸出 1997年の口蹄疫発生以来初 】
南部・屏東県で生産された黒豚の子豚100頭の生体がこのたび、香港に輸出された。家畜伝染病の口蹄疫が1997年に発生して以来初めて。同県政府農業処の鄭永裕副処長は、台湾が口蹄疫の影響から脱却できるよう努力を続けていくとしている。台湾では1997年以降、断続的に大規模な口蹄疫が発生していたが、昨年、本島や離島・澎湖、馬祖が国際獣疫事務局(OIE)によりワクチン接種下で口蹄疫が発生していない「ワクチン接種清浄地域」に認定されていた。金門県についてもすでに認定申請の準備に取り掛かっているところ。中華民国養豚協会名誉理事長の潘連周氏は、台湾はまだ口蹄疫の影響から完全には脱却していないとし、依然として再発防止に向け努力を継続したい考えを示している。 (2018/1/31)
【 台中市長、沖縄県浦添市長や市議らと面会 日台友好の架け橋構築に期待 】
林佳龍台中市長は1月30日、沖縄県浦添市の松本哲治市長や島尻忠明市議会議長率いる訪問団と台中市政府で面会した。林市長は直行便が運航される台中―沖縄間の便利な交通を通じて観光発展や経済協力を促進し、日台友好の架け橋を築ければと期待を寄せた。松本市長らの訪問は、台中の市政、経済の発展や地方自治体の行政運営について参考にするのがねらい。浦添市議会では昨年、「台湾友好議員連盟」が設立され、台湾との積極的な交流を図っている。今回の訪問団には同連盟に所属する市議が参加している。台中を訪れるのは初めてだという松本市長は、台中の街並みや斬新な建築物に驚いたと話し、直行便や台中フローラ世界博覧会(台中花博、11月開幕)を通じて、沖縄の人々に台中について改めて知ってもらいたいと語った。 (2018/1/31)
【 海外で働く台湾人、約73万人 中国大陸は3年連続減少 】
2016年に海外で働いていた台湾人は推計で、約72万8000人に上ることが分かった。行政院(内閣)主計総処が1月31日に発表した。前年比4000人増。渡航地域別で最多を占めたのは中国大陸(香港・マカオを含む)で、約40万7000人(55.9%)。中国大陸で働く台湾人は前年より1万3000人減り、3年連続の減少となった。東南アジア約11万1000人、米国約9万9000人が続き、3地域で全体の約85%を占めた。中国大陸(前年比3.1%減)と東南アジア(同0.9%減)は前年より減少したのに対し、米国は同7.5%(7000人)増となった。渡航地域別の割合でも中国大陸は5年連続で低下している。政府関係者は、中国大陸への投資の減少が関係している可能性があるとみている。同処は毎年、戸籍データや出入国記録、労働保険・健康保険への加入状況などを基に海外で働く台湾人の人数の推定値を公表している。(2018/2/1)
【 柯文哲市長、「台北の価値」を欧州議会にアピール 】
欧州を訪問中の柯文哲台北市長は現地時間1月31日、欧州議会で英語演説を行い、「台北の価値」について語った。柯市長は、言論の自由度の高さや多様性を受け入れる寛容さに触れ、「これこそが台北の価値。西洋社会の先進的な価値観を華人社会に取り込んだ」とアピールした。他にも、思想や価値観の多様性、非政府組織(NGO)や非営利団体(NPO)の多さのほか、12万人が参加したアジア最大規模のLGBT(性的少数者)パレード等に言及、どれも「台北の価値」の一部であるとしている。柯市長の演説は約15分間行なわれ、議員30人を含む約100人が出席した。柯市長は先月27日に欧州訪問に出発。オランダ、ベルギー、ポーランド、トルコを巡り、都市再開発や公営住宅、スマート都市、公共交通のグリーン化などについて視察を行う。(2018/2/1)
【 旅館再建を描く日台合作映画「おもてなし」、4月に台湾公開 】
台湾の俳優、ワン・ポーチエ(王柏傑)と女優の田中麗奈がダブル主演する日台合作映画「おもてなし」が3月に日本、4月に台湾で公開される。京都近郊にある温泉旅館再建の物語を通じて、「おもてなし」精神とはなにかを伝えるヒューマンドラマ。台湾のジェイ・チャン(陳鈺杰)監督がメガホンをとり、日本の関西を中心に、台湾東部の花蓮などで撮影が行われた。同作は台湾の天大影業と日本の松竹撮影所による共同製作。チャン監督は、台湾のアカデミー賞といわれる「ゴールデン・ホース・アワード」(金馬奨)で短編作品賞を受賞した経歴を持っている。映画は3月3日から日本全国で順次公開。台湾では「盛情款待」のタイトルで4月13日に封切られる。 (2018/2/2)
【 台北国際コミック・アニメフェス開幕 日本の声優や歌手らも登場 】
漫画、アニメの祭典「第6回台北国際コミック・アニメフェスティバル」(台北国際動漫節)が2月1日、台北市内で開幕した。数量限定商品を買い求めようと多くの人が詰め掛け、開場前から長蛇の列ができた。同5日までの期間中、日本のポップカルチャーを紹介する「ICHIBAN JAPAN」エリアでは、日本の声優や歌手によるステージが行なわれる。主催する中華動漫出版同業協進会の黄詠雪理事長によれば、今回は台湾オリジナル漫画やアニメのイベントを増加。サイン会を開く32人の作家のうち、台湾の作家は20人に上る。黄理事長は、これまで漫画は書籍として出版されるのみで、生産額には限界があったと指摘し、今後知的財産(IP)として応用していけば、アニメやボードゲームなどにも発展させられると期待を寄せた。(2018/2/1)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 2018年台中国際銘茶・コーヒー見本市 】
2018年7月13日より4日間、大台中国際会展中心にて2018年台中国際銘茶・コーヒー見本市が開催される。中華民國対外貿易発展協会等の主催。出展品目は台湾茶、製茶、茶加工品、ティーセット、製茶設備、コーヒー、コーヒー加工品コーヒー製造設備など多岐に渡っている。詳しい情報は以下公式HP参照。