【 長澤まさみさん起用の台湾観光CM公開 多彩な色で魅力を表現 】
交通部(交通省)観光局は16日、女優の長澤まさみさんをイメージキャラクターに起用した日本市場向けの台湾観光PR映像とポスターを公開した。昨年に引き続き台湾の多彩な色をテーマにした「Meet Colors! 台湾」をキャッチフレーズに、台湾の魅力を日本の人々に紹介している。長澤さんは2016年にイメージキャラに就任。今年度の新CMは昨年12月に中部や南部で撮影された。映像は長澤さんが一人の旅人として台湾各地を巡るという設定で、古い町並みの成熟さや戦後に中国大陸から移り住んだ人々が暮らした集落「眷村」の多彩さ、潟湖の静けさ、寺廟の荘厳さ、ナイトマーケットの人情味などが表現された。ポスターはグルメ、ショッピング、ロハス、ロマンスの4つがそれぞれテーマになっている。長澤さんは今回の撮影で、中部・台中市の高美湿地が最も印象に残ったという。台湾のグルメやスポット、人情味はどれも印象的で味わい深く、何度も訪れたくなる国だとコメントした。観光局によれば、昨年台湾を訪れた日本人旅行客は189万8854人で、目標の200万人には届かなかった。同局は今年も引き続き目標達成に向けて努力するとしている。(2018/4/16)
【 過酷なマラソン大会、日本人選手が優勝 30時間で台湾を横断 】
台湾西部の台中港(台中市)から中央山脈を越えて東部の太魯閣(タロコ)渓谷(花蓮県)までの246キロを走破するマラソン大会が13日から3日間の日程で行われ、初出場の日本人選手、重見高好さんが30時間1分45秒で優勝した。芸術家の若木くるみさんと武内明子さんも出場し、約40時間かけて完走した。ランナーたちは13日午後8時、台中港を一斉にスタート。2日目は強い日差しが照りつけ、山道では雨や霧に見舞われた。夜間もマラソンは続き、ランナーたちは暗い山道を手探りで進んだという。コースの標高差は約3000メートルにも及ぶ。台湾勢トップは、2位の江耀民さん。記録は33時間57分49秒で、同大会の台湾人選手の記録を更新した。女子のトップは3位に入賞した周玲君さんで、記録は36時間51分38秒だった。(2018/4/16)
【 日本の博物館ら5施設、古代のものづくりを台湾に紹介=新北市でイベント 】
日本の博物館や歴史公園など5施設は28、29日に北部・新北市の十三行博物館で開かれる古代生活体験イベント「新北市考古生活フェスティバル」に出展する。日本古代の工芸品などの製作体験教室を開催し、当時のものづくりを台湾の人々に紹介する。日本から出展するのは、宮崎県立西都原考古博物館、兵庫県立考古博物館、沖縄県立博物館・美術館、熊本県立装飾古墳館、吉野ケ里歴史公園。それぞれ土器製作や編み技術体験、貝の矢製作、装飾古墳の文様の絵付け、鏡、銅鐸製作などのプログラムを提供する。同イベントは考古学や民族学の視点から、各民族がどのように「美」を表現したのかを探るのを目的に開催。台湾各地の高校や大学の人類学、民族学、クリエイティブ学科などのほか、海外からは日本に加え、韓国やメキシコ、トルコの機関も参加し、古代の生活を紹介する体験ブースが120余り出展される。(2018/4/16)
【 台湾の伝統人形劇「ポテヒ」の制作会社に栄誉賞 イノベで高評価 】
台湾の伝統人形劇「布袋戯」(ポテヒ)のコンテンツ制作会社「霹靂国際マルチメディア」が、イノベーション分野で成果を挙げ台湾の経済発展に寄与した個人や団体に贈られる国の最高栄誉「総統創新賞」を受賞した。新しい発想で伝統の束縛を打ち破り、多様な価値を体現して布袋戯のイメージを一新、世界に誇る台湾の代表的な文化にまで高めたことが評価された。本来、神仏への奉納を目的とし、寺院や廟周辺の野外ステージで演じられてきた布袋戯。同社はテレビ業界への進出で既成概念を覆し、映画や音楽、ゲームなど新たな可能性を模索し続けることで時代の波を乗り越えてきた。同日、中央社の取材に応じた霹靂国際マルチメディアの郭宗霖財務長(最高財務責任者)は、今回の受賞は「伝統文化の革新」が最大の鍵だと胸を張り、日本や韓国、東南アジアなどを重点とした海外とのコラボにも意欲を見せた。蔡英文総統がプレゼンターを務める授賞式は4月30日、台北市の総統府で行われる。(2018/4/17)
【 蔡英文総統、スワジランドとの共同声明に署名 関係強化目指す 】
アフリカ南部スワジランドを訪問中の蔡英文総統は現地時間17日、国王ムスワティ3世と首脳会談を行い、両国が衛生や貿易など幅広い分野でパートナーシップを深めていくことを盛り込んだ共同声明に署名した。スワジランドからは、国連や世界保健機関など国際組織への台湾の参加を強く支持していく立場が示された。蔡総統の同国訪問は就任後初めてで、空港ではムスワティ3世らから盛大な歓迎を受けた。今回の訪問では「両国が心を同じくし、友情を末永く続ける」を掲げ、スワジランドとの関係強化を図るとともに、両国の強固な友好関係をアピールする。蔡総統はあいさつで、技術交流の拡大と協力関係の全面的な深化の両面からパートナーシップを強化していく方針を示し、スワジランドの留学生の台湾への誘致など両国をつなぐ人材の育成を進めていきたい考えを示した。また、台湾側は台湾企業のスワジランド投資を後押しし、一方のスワジランド側は同国進出の意思がある台湾企業に便宜を図ることを約束した。訪問に同行している蔡明彦・国家安全会議副秘書長によれば、会談ではムスワティ3世から経済協力協定(ECA)締結の要請があり、蔡総統は、ムスワティ3世が今年6月に台湾を訪問する際に協定に調印したい意思を示したという。(2018/4/18)
【 日本、国際医療における台湾の貢献をHPで紹介 外交部が謝意表明 】
日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は、外交部(外務省)と衛生福利部(衛生省)が共同で開設した台湾の国際医療協力を紹介するウェブサイト「Leave No One Behind」と台湾で治療を受けたベトナム人少女の実体験を描いた短編動画「ロアンちゃんの作文」を同会のホームページで紹介した。外交部は17日、書面を通じ、日本側に対する謝意を表明した。外交部と衛生福利部は今年5月に開催される世界保健機関(WHO)年次総会(WHA)への参加に向けて準備を進めている。外交部は3月31日に短編動画を、4月2日にウェブサイトをそれぞれ公開。台湾のWHAへの参加の重要性や国際医療における貢献を世界に向けてアピールしている。動画は、これまで米国務省東アジア・太平洋局や米国在台協会、ドイツ在台協会などが交流サイト(SNS)に投稿するなどしている。外交部は日本への謝意を示す書面で、WHOに対し、台湾の貢献に対する世界各国の評価を正視するべきだとした上で、陳時中・衛生福利部長(衛生相)をWHAに招請するよう呼び掛けている。台湾は2009年から8年連続でWHAへのオブザーバー参加を続けてきたが、昨年は中国大陸の圧力により招請されず、出席がかなわなかった。(2018/4/18)
【 阿里山の林業文化を世界遺産に 推進団体発足 】
日本統治時代に林業の拠点とされた阿里山(嘉義県)の世界遺産申請を推進する団体「阿里山世界遺産協会」が17日、南部・嘉義市内で発足した。メンバーは世界遺産や山林、鉄道、歴史、建築、文化、芸術などの専門家。同協会は「阿里山林業文化景観」としての世界遺産申請と今後の管理、保護を目指す。協会が推進する阿里山林業文化景観は、嘉義市の産業エリア、阿里山のヒノキ林エリア、鉄道エリアの3つの遺産群で構成される。郭盈良理事長は、阿里山の林業は日本統治時代には東洋一の規模であり、嘉義を木工業の町として発展させたと言及。世界遺産申請によって阿里山の貴重な資産を守ることでこそ後世に顔向けできると話し、ヒノキの原生林が現存する日本や米国、カナダなど多国間で申請する可能性を探っていく方針を示した。世界遺産に申請するためには、保有国が世界遺産条約の締約国である必要がある。だが台湾は条約を締結しておらず、世界遺産には1件も登録されていない。(2018/4/19)
【 台湾の会社員、憧れの職業1位は公務員 ネットセレブも人気 】
台湾の大手人材バンク「1111人力銀行」が19日に公表した調査で、今の仕事に満足していると回答した会社員が6.27%にとどまった。「憧れの職業」ランキングでは、首位が公務員(24.98%)、2位はエンジニア(16.83%)。今回初めてランクインしたインターネットセレブ(15.67%)が3位となった。男女別では、男性がエンジニア、女性が公務員を好む傾向が見られた。これらの職業に憧れる理由は、趣味と合致する(63.12%)が最多。収入が多い(41%)、関連する特技がある(32.23%)、専門性が高い(27.66%)、安定している(24.89%)などが続いた。希望の年収は平均106万台湾元(約390万円)だ。1111人力銀行によると、収入が安定し、福利厚生も充実しているなどのメリットがある公務員は世代を問わず高い人気を誇る。一般の会社員と比べ、年収100万元(約370万円)到達までには多少時間がかかるものの、各種の手当てなどを考慮すれば生活面の負担が少ないことが魅力につながっているという。調査は4月3日から18日まで、1111人力銀行の登録会員を対象にインターネットで行われ、1117人から回答を得た。(2018/4/20)
【 台北で台湾初の「#MeToo」パレード セクハラ被害者を鼓舞 】
セクハラや性被害を告発する「#MeToo」運動に呼応した台湾初のパレードが21日、台北市内で行われた。1000人近くが参加し、勇気を持って立ち上がろうと訴えたほか、終了後には、社会の偏見や心の枷を象徴する仮面を空に向かって一斉に放り投げ、被害者に寄り添う社会の実現を願った。パレードを主催した人権擁護団体「励馨基金会」の紀恵容執行長によると、「#MeToo」は台湾では今のところあまり盛り上がりを見せておらず、同運動によって加害者が糾弾されるまでには至っていないという。衛生福利部(衛生省)の統計では、昨年通報された性的暴行事件が1万4000件を上回る。紀氏は、台湾で同運動が広まりにくいのは被害者がいないからではなく、事実よりも人間関係を優先させる国民性に一因があると指摘。パレードでこの垣根を取り払い、台湾でも「#MeToo」運動が本格化することに期待を寄せた。(2018/4/21)
【 台湾鉄道縦貫線が開業110周年 元花形特急、1日限りの復活 】
台湾西部の南北を結ぶ台湾鉄路管理局縦貫線が今月20日で開業110周年を迎えたのを記念し、同局と民間団体の縦貫線鉄道保存協会は22日、2014年に引退した元花形特急列車「光華号」DR2700型気動車の復活運転を行った。列車は台北(台北市)-后里(台中市)間を往復し、沿線には多くの鉄道ファンが集まった。縦貫線は日本統治時代の1908(明治41)年に台湾初の鉄道路線として開業。主要な都市が集まる台湾西部の重要な幹線鉄道として大きな役割を果たした。1日限りの復活運転で販売された乗車券は300枚。たちまち完売となった上に、200人余りがキャンセル待ちしていたという。この日、光華号は午前9時35分に台北駅を出発。新竹駅や苗栗駅で途中停車し、午後0時2分に后里駅に到着した。乗客はそれぞれ観光を楽しんだ後、午後3時58分に后里を発った。同局の担当者は今年で“52歳”を迎える光華号を復活運転させるにあたって、車体の修理に苦労したと話す。この日は安全を考慮し、時速を元の110キロから90キロに落として運転する措置が取られた。(2018/4/22)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台湾国際工作機械展 】
2018年11月7日より5日間、台中の大台中國際會展中心にて台湾国際工作機械展が開催される。台中市政府、及び台湾工作機械とアクセサリー工業組合の主催。出展品目は金属切断機、金属成形機、レーザー&ウォータージェット切断機、超音波機など。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : http://www.tmts.tw/jp