【 台湾と日本の機関が毒物災害対策で協力、対応力向上へ=覚書締結 】
台湾の研究機関、工業技術研究院は16日、海上災害の発生や防止の業務を担う日本の海上災害防止センター(横浜市)と毒物災害対応力の強化に向けた協力覚書を締結した。対応技術や専門知識に関して協力関係を築くほか、双方が防災意識の普及を共同で推進することで、災害発生時の影響や被害の軽減を図る。調印式は新竹県内で行われ、工業技術研究院グリーンエネルギー・環境研究所の胡耀祖所長や海上災害防止センターの岩男雅之理事長らが出席した。胡所長は、今後は日本側との協力で、災害対応の国際的なプラットフォームを構築したい考えを示した。(2018/7/16)
【 八戸市長、高雄市副市長と面会 港湾都市同士の連携で意見交換 】
青森県八戸市の小林真市長率いる訪問団一行20人余りが6日、南部・高雄市で史哲副市長と面会し、港湾都市同士の協力について意見を交換した。史副市長は、9月25~27日に同市で開催される市主導の「グローバル港湾都市フォーラム」(全球港湾城市論壇)に小林市長を招きたい考えを示し、台日連携による経済発展促進に意欲をのぞかせた。八戸市によれば、今回の訪台は台湾航路開設の要望を伝えることや八戸港の利活用に向けた情報収集などが目的。台湾は2017年の八戸港の国・地域別コンテナ取扱量で中国大陸に次いで2位となっている。史副市長は、市が進める港湾改造計画や高雄港周辺の再開発地域「アジア新湾区」などについて一行に説明した。9月のフォーラムには日本から大阪市や神戸市、四日市市などの参加が予定されている。(2018/7/9)
【 国際的な女性団体、台中にアジア太平洋本部を設置 】
自由主義の支援を行う国際団体「国際自由女性ネットワーク」(INLW)が、中部・台中市内のINGO(非政府間国際機構)センターにアジア太平洋本部を設置する。同市の林佳龍市長は12日、市庁舎でINLW代表と覚書締結の調印式を行い、都市を主体としたパブリックディプロマシー(広報文化外交)を通じて同センターの国際化が進むことに期待を示した。同センターは、1950年代に戦後初のニュータウンとして建設され、台湾省の職員宿舎が設けられた光復新村に位置する。同市は古い官舎を修復・再利用するプロジェクトの一環として、若手クリエーターらを集め、創作活動や起業を後押しする一方で、国内外のNGO交流を目的とする同センターを設立、入居者の誘致にも取り組んできた。INLWは、世界の自由主義政党の連携を目指す国際組織「自由主義インターナショナル」(LI、本部・ロンドン)傘下の女性団体で、アフリカ、欧州、南米、アジア太平洋地域などに支部を持つ。林市長が所属する民主進歩党(民進党)はLIのメンバー。また、台中市のINGOセンターがLIの議長を国際アドバイザーに招聘するなど、つながりが深い。(2018/7/13)
【 西日本豪雨 台湾が支援意向 2000万円寄付へ 】
記録的な豪雨で西日本各地に大きな被害が出ているのを受け、総統府は9日、日本を支援する意向を示した。黄重諺報道官は、台湾はすでに各方面の準備ができているとし、日本側が必要な支援を喜んで行うと述べた。外交部は同日、政府は災害支援のため2000万円の寄付を決めたと発表した。西日本の豪雨被害に関し、これまでに蔡英文総統や頼清徳行政院長(首相)がツイッターにお見舞いと早期復旧を祈るメッセージを投稿。呉釗燮外交部長(外相)は日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会を通じて、日本政府にお見舞いを表明した。(2018/7/9)
【 まんが甲子園、台湾からは台中第一高校が出場へ 日韓星の高校と腕競う 】
高知県で今夏に開催される「第27回全国高校漫画選手権大会」(まんが甲子園)の本選に出場する台湾の代表校が10日、台北市内のホテルで発表され、台中市立台中第一高級中等学校(高校)が選出された。来月4日と5日に行われる本選で日本や韓国、シンガポールの代表32校と漫画の腕を競う。まんが甲子園は、漫画を文化資源としてPRするのを目的に高知県が1992年から実施しているイベント。本選へは日本30校に加え、台湾、韓国、シンガポールから1校ずつ出場する。台中第一高校は「仮想○○」をテーマに、ペットのイヌがVR(仮想現実)の世界でヒーローになる想像をめぐらす様子を描いた。絵や文字の細かさのほか、日本語のセリフが一切なくてもストーリーが理解できることが評価されたという。選ばれたのは同校のアニメ・漫画部に所属する男子生徒5人。生徒への指導を担当する講師の郭志宏さんは、本選出場への通知を受け取った瞬間、生徒たちはしばらく興奮が収まらなかったと話す。本選に向けては、各メンバーの得意とする技術を伸ばす特訓を行っていくと意気込みを示した。(2018/7/10)
【 演歌歌手「水谷千重子」が台湾の観光大使に 歌声で魅力をPR 】
お笑いタレントの友近さん扮する演歌歌手「水谷千重子」さんが9日、台湾観光アンバサダーに就任した。交通部(交通省)観光局が展開する日本市場向け観光キャンペーン「Meet Colors!台湾」のために書き下ろされたテーマソング「カラフル ~台湾百色旅情~」のメロディーに乗せ、台湾の魅力を歌声で伝える。これまでに何度も仕事やプライベートで台湾を訪れており、台湾で出会う人々やグルメ、景観に強く引かれているという水谷さん。かねてから、日本の人々に台湾の素敵な景色を伝えたいという想いがあったという。同日大阪市内で行われた就任式では、観光局から任命状を受け取り、新曲を初披露した。日本国内では同日から、各配信サイトで、楽曲の配信が始まっている。月末までには、海岸線や離島の風景、グルメなど、台湾の多種多様な魅力を盛り込んだプロモーションビデオも公開される予定。(2018/7/11)
【 台南産マンゴーの対日輸出好調 スーパーの店頭に並ぶ 】
台南産アップルマンゴー(愛文)が今夏、日本のスーパーマーケットの店頭に並んだ。台南市政府が12日、市内で記者会見を開いて報告した。李孟諺代理市長によると、市産マンゴーを直接日本の消費者に販売するのは初めて。今年の日本向けの輸出量は6日までで477トンに上り、7月下旬までには昨年通年の592トンを上回る見込みだという。マンゴーが販売されたのは、日本の流通大手、セブン&アイ・ホールディングス傘下のスーパーマーケットチェーン、ヨークベニマルとヨークマート。同市との初提携により、第1陣の3000箱、1万5000トンが、計301店舗の陳列棚に並んだ。李代理市長は、今月5~7日にかけて千葉県や群馬県、茨城県を訪問し、マンゴーの販促に力を入れてきた。日本では流通業者と直接意見を交わすことができ、市産農産物の輸出戦略もより明確になったと述べ、輸出拡大に意欲を示している。(2018/7/13)
【 東京で台湾製品の展示・体感イベント 黒木瞳さんが来場呼び掛け 】
台湾を代表するブランド製品の展示・体感イベント「2018 TAIWAN EXCELLENCE in東京」が13日、東京駅近くの商業施設「KITTE」で開幕した。約500人が出席したオープニングセレモニーでは、スペシャルゲストとして、女優の黒木瞳さんが登場。台湾製品について「伝統と先進性をミックスしている印象があり、とても素晴らしい」と称賛し、「体験できるイベントということですので、ぜひ皆さんにも堪能していただきたい」と来場を呼び掛けた。黒木さんは、「2日お休みがあると1泊でも行く」というほどの台湾好き。2002年の主演映画「仄暗い水の底から」のキャンペーンで初めて訪台して以来、人の温かさなどが忘れられず、今でもよく訪れるという。同イベントは、経済部(経済省)の「TAIWAN EXCELLENCE」賞を受賞した台湾製品を世界に紹介するもので、日本での開催は2014年以来、5回目。今年は28社75製品が展示されている。(2018/7/14)
【 台湾と日本の高校生、一青窈と「ハナミズキ」合唱=日本のテレビ番組 】
TBSの番組「音楽の日」で14日、台湾と日本の高校生62人が歌手の一青窈と共に楽曲「ハナミズキ」を合唱した。国立故宮博物院(台北市)から生中継で放送され、台湾から日本へと歌声が届けられた。番組に出演したのは、新北市光仁高級中学(高校)と宮城県仙台南高等学校の生徒たち。同番組は東日本大震災の復興を願って2011年から毎年放送されている。この日の放送では、仙台南高校の生徒が震災の際に台湾から寄せられた支援に感謝を伝えたいと話す様子や、1999年に台湾を襲った921大地震の際に日本から救助隊が派遣されたことなどが紹介された。曲の間奏中には、台湾と日本の生徒たちが願いを込めた天灯を一斉に飛ばす姿が映し出された。(2018/7/15)
【 在日台湾企業団体、南部・高雄市を訪問 投資環境を視察 】
複数の在日台湾企業からなる団体「日本台湾商工会議所(日本台湾商会連合総会)」の陳潘淼総会長らは13日、南部・高雄市を訪れた。一行と面会した許立明代理市長は、日本との経済連携を促進するため、同団体と協力を進めていく方針を示した。同市政府によると、一行は投資環境を視察するため、市内の青果市場や港湾エリアを訪問。青果市場では、日本産の果物の台湾での販売状況について理解を深めたほか、台湾産の果物の日本への輸出の可能性を検討した。港湾エリアではボート産業の視察を行ったという。陳総会長は同市は近年、大きな変化を遂げているとし、投資するのに良いタイミングを迎えていると語った。許代理市長は、在日台湾企業によるUターン投資が最近、活発に行われているとして同団体に感謝を示した。また、陳総会長らを市政の顧問に迎えると発表。日本との経済関係のさらなる強化を図る考えを示した。(2018/7/15)
【 蔡英文総統、中国の圧力に屈しない姿勢強調=党大会 】
与党・民進党主席を兼務する蔡英文総統は15日、台北市内で開かれた党大会に出席した。あいさつでは、就任2年余りの間、中国の圧力の下でも「われわれは一歩も譲歩していない」と述べ、強靭さを示す必要性と圧力に屈しない姿勢を強調した。今回の党大会は、民進党が今年11月に行われる統一地方選挙の県市長公認候補を決定して以降初めての大規模決起集会として開かれた。蔡総統は、盛り上がりを見せているサッカーのワールドカップ(W杯)にちなみ、手にサッカーボールを持ちながら県市長公認候補で結成された「台湾チーム」を率いて入場し、団結力をアピールした。国際社会における台湾の地位については、「われわれは卑下してはならないし、自身の力を見くびってはならない。わわわれには地域の平和と安全を担う大きな責任がある」と強調。決して屈さず、むやみに進まない姿勢を改めて示した上で、対等な尊厳があるという前提の下で両岸と地域の安全と安定を守っていくと語った。(2018/7/16)
【 台北の書店が手塚治虫一色に 息子の眞さん、父親の作品について語る 】
漫画家、手塚治虫さんの生誕90周年を記念した展覧会が13日から、台北市の誠品敦南店で始まった。「手塚治虫書店」をコンセプトに、店内の一角が手塚のイラストで埋め尽くされ、200倍に拡大した鉄腕アトムなどの作品も展示されている。手塚さんの息子で映画監督の手塚眞さんが開幕に合わせて訪台し、中央社のインタビューに応じた。子供の時には皆がロボットと友達になることを想像するように、父親もこのような気持ちで鉄腕アトムを描いていたと話す眞さん。しかし、大人になるにつれて単純な想像をするのは難しくなるとし、鉄腕アトムを見て、多くの人が子供の頃の無邪気さと素晴らしさを取り戻してくれればと語った。また、大人が皆かつては子供で、子供の時は何をすれば自分が楽しくなるのかを考えていたのに、大人になると考えるのをやめてしまうと指摘する。作品を通じて、「何をすれば最も楽しいのか」ということを改めて考えてもらいたいと願いを明かした。眞さんによれば、治虫さんの誕生日の11月3日に、手塚治虫作品をリメイクしたアニメと映画に関する情報を発表するという。(2018/7/16)
【 台湾製品を東京五輪へ 貿易センター董事長、日本の五輪組織委副会長を訪問 】
台湾貿易センター(中華民国対外貿易発展協会、TAITRA)の黄志芳董事長(会長)と葉明水秘書長は13日、東京都内で元五輪担当相で2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会副会長の遠藤利明氏と面会した。台湾企業が手掛けるスポーツ用品やセキュリティシステム、ハラール食品などを紹介し、協力関係を築きたい意向を伝えた。遠藤氏は東京五輪の発注情報の公表は来年末まで行われていると話し、台湾企業の参加を歓迎すると述べた。同センターによると、葉秘書長は、サッカーのワールドカップ(W杯)のボールやユニホームの原料を製造している台湾企業などを紹介。複数の出場チームのユニホームに台湾製の機能性素材が使用されているとアピールした。黄董事長は、同センターと同委員会は互いに利益が得られる協力関係が築けるとの考えを示し、同センターが台湾で開催するコンピューターや自転車、スポーツ用品の展示会などで東京五輪の宣伝を行うことを提案した。遠藤氏を今年10月末に開幕する展示会「台北サイクルショー」に来賓として招待したという。(2018/7/16)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― COMPUTEX TAIPEI 2019 】
2019年5月28日より5日間、台北貿易センター、台北国際会議センター、台北南港国際展示場COMPUTEX TAIPEI 2019が開催される。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)、台北市コンピュータ協会(TCA)の主催。出展品目はモノのインターネット(IoT)アプリケーション、モバイル関連製品 、パソコン周辺機器及びアクセサリー等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.computextaipei.com.tw/