【 蔡総統、米南部を経由してパラグアイ訪問か 】
香港英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は20日、蔡英文総統の来月の南米パラグアイ訪問の際、米国政府が米南部の都市での乗り継ぎを承認する可能性があると報じた。複数の消息筋の話としており、実現すれば、米政府が台湾に対する支持を表明したことになると伝えた。中華民国と外交関係を結ぶパラグアイは来月15日、マリオ・アブド・ベニテス大統領の就任式の開催を予定している。外交部(外務省)は今月17日、蔡総統がパラグアイから就任式の招待を正式に受けたと発表。蔡総統の出国の日程については総統府から改めて公表するとしていた。同紙によると、台米関係に詳しい消息筋は、蔡総統が経由する可能性がある都市としてテキサス州ヒューストンやフロリダ州マイアミを挙げた。米国務省は19日、「台湾当局者の米国内での飛行機の乗り継ぎをこれまで時折支援してきた」とメールで説明。「これは乗客の安全や快適、便利さ、尊厳への配慮に基づいた行為であり、われわれの1つの中国政策に合致する」としているという。蔡総統は2016年5月の就任以来、外遊の際に米国で3度飛行機の乗り継ぎを行っている。(2018/7/22)
【 西日本豪雨の被災者を助けたい 台湾の果物農家がチャリティー販売 】
台北市内の産直市場で21、22両日、西日本豪雨の被災地への寄付を目的にしたチャリティー販売会が行われた。販売品は北東部・宜蘭県で農業を営む林庭財さんが提供した約900キロのドラゴンフルーツで、初日の21日に5万1000台湾元(約18万5600円)を売り上げた。売上金は全額、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会を通じて被災地に届けられる。20年以上の果樹栽培経験を持つという林さんのドラゴンフルーツは今年、宜蘭の品評会で3位を獲得したほどの高品質。同地も台風が多く、豪雨被害に悩まされてきたと語る林さん。日本の水害をわが事のように感じ、寄付を決意したという。自身が率先して行動に出ることで、手を差し伸べる人が増えることに期待していると語った。農糧署東区分署は同日付の報道資料で、近年台日双方が災害時に見せてきた助け合いの精神は、互いの国民感情を深く結び付けると記し、被災地の復興と台日関係の深化に期待を寄せた。(2018/7/21)
【 日本の外務大臣表彰、台湾からは林曼麗氏と台湾太鼓協会が受賞 】
日本の外務省は17日、日本との友好親善関係増進に貢献した個人や団体に与える外務大臣表彰の受賞者を発表した。台湾からは台湾の公的な芸術文化基金「国家文化芸術基金会」(台北市)の林曼麗董事長(理事長)、「台湾太鼓協会」(台北市)が選ばれた。林氏は1954年生まれ。東京大学で教育学の博士号を取得し、これまでに芸術教育学者として台北市立美術館館長、国立故宮博物院院長などを歴任した。功績として、芸術を通じた台日文化交流の促進が挙げられた。台湾太鼓協会は太鼓によるパフォーマンスを行う民間団体。台湾における日本文化の普及が高く評価された。このほか、早稲田大学政治経済学術院の若林正丈教授も、台日の相互理解の促進に貢献したとして受賞者リストに名を連ねた。今年の受賞者は205個人、49団体。このうち海外在住者は171個人、43団体。東京都内で24日、表彰式とレセプションが開催される。(2018/7/18)
【 16歳曽俊欣、ウィンブルドン・ジュニア制す 憧れの選手は錦織圭 】
テニスのウィンブルドン・ジュニア選手権は15日、男子シングルスの決勝が行われ、台湾の曽俊欣(16)が英国のジャック・ドレイパーに6-1、6-7(2-7)、6-4で勝利し、優勝を果たした。同大会優勝は台湾人初。曽は試合後のインタビューで、第1セットはリラックスして打てたとしながらも、第2セットではサービスブレークできず、プレッシャーを感じたと吐露。タイブレークにもつれ込んだ結果、第2セットを落としたときの心境については、自身の改善すべき点だけを考え、後は試合に集中したと語った。憧れの選手には、錦織圭を挙げた曽。自身と打ち方が似ているからだという。4年前に1度だけ一緒に記念撮影をしたことがあると話し、また交流する機会があればと再会に期待を寄せた。今後は全米オープン(8月開幕)やユースオリンピック(10月)に出場する予定だとし、来年はプロへ転向する計画だと明かした。(2018/7/17)
【 サッカーW杯に台湾も熱狂 スポーツくじや視聴率、過去最高を記録 】
フランスの優勝で閉幕したサッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会は、不出場の台湾でも大きな盛り上がりを見せた。スポーツくじ「台湾運彩」が販売したW杯を対象としたくじの売り上げは、単一大会として過去最高の70億台湾元(約260億円)を記録。中華電視(華視)が15日深夜から16日未明にかけて生中継した決勝戦の瞬間最高視聴率は、W杯として過去最高の13.57%に達した。台湾運彩によれば、決勝戦だけでも8億5000万元(約31億円)を売り上げ、単一試合での最高記録を更新した。前々回の南アフリカ大会の総売上はわずか8億元(約29億円)だった。華視によると、決勝戦の平均視聴率は5.79%。後半が始まった16日午前0時から1時までの平均視聴率は25~49歳の視聴者層で11.66%に上った。華視は決勝戦に合わせ、台北市内で屋外パブリックビューイングを開催。日曜深夜にも関わらず、5000人以上が詰め掛けた。(2018/7/17)
【 金馬奨、コン・リーが審査委員長就任へ 主席のアン・リー監督が打診 】
台北金馬映画祭実行委員会は17日、第55回ゴールデン・ホース・アワード(金馬奨)の審査委員長に、中国の女優、コン・リー(鞏俐)が就任すると発表した。実行委員会主席を務めるアン・リー(李安)監督による熱心な誘いにより、就任を受諾したという。コンは「華人映画のために、できる限りの力を尽くしたい」とコメントを寄せた。コンはチャン・イーモウ(張芸謀)監督の「紅いコーリャン」(紅高粱)で1987年に銀幕デビュー。同作はベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞し、コンも国際的に知名度を高めた。1992年には「秋菊の物語」(秋菊打官司)で華人女優として初めてベネチア国際映画祭で主演女優賞を獲得した。リー監督はコンについて、中国語圏の映画界に影響力を持つだけでなく、豊富な国際経験もあるとし、適切な人選だと選出の理由を説明している。今年の授賞式は11月17日に台北市の国父紀念館で開催。10月1日にノミネートリストと全ての審査委員が発表される。(2018/7/17)
【 台湾、イタリアにサヨナラ勝ち 元巨人の姜建銘が同点打=ハーレム国際 】
野球のハーレム国際大会は17日、オランダのハーレムで1次リーグが行われ、社会人代表で臨む台湾は延長10回の末、4-3でイタリアにサヨナラ勝ちし、2勝1敗とした。この日は、元巨人の姜建銘(33)が「3番・一塁」で先発出場。1点を追う延長10回裏に同点適時打を放つなど、3安打1打点をマークした。巨人(2005~08年)や台湾プロ野球の興農(09、10年)では投手としてプレーした姜だが、12年の台湾社会人野球・崇越入団を機に野手に本格的に転向した。今年で29回目となるハーレム国際大会(13~22日)には、台湾、日本、オランダ、イタリア、ドイツ、キューバの6チームが出場。台湾は14日の1次リーグ初戦で日本に0-1で惜敗したが、15日には開催国のオランダに3-2で勝利している。大学代表で臨む日本は16日、ドイツを6-1で破り、無傷の4連勝を決めた。(2018/7/18)
【 震災支援に感謝 日本人男性が台湾一周「最も素晴らしいのは人」感激示す 】
2011年の東日本大震災で台湾から寄せられた支援に感謝を示そうと、今年4月下旬から台湾一周の旅を行っていた萩原駿介さん(27)が18日、約3カ月間の旅を終えた。出発した中部・台中市に戻った萩原さんは台湾語で、旅の道中、助けてくれた人々への感謝を示し、「最も素晴らしいのは(台湾の)人情味だ」と感激を示した。萩原さんは4年前にも訪台。「謝謝台湾(ありがとう台湾)」と書かれたTシャツを着て、台湾各地を回った。より多くの人に台湾の魅力を知ってもらいたいと考え、今年4月に仕事を辞め、台湾一周の旅を決行。観光PRに貢献しようと、旅の様子を映像で記録した。旅費として18万台湾元(約66万円)用意していたという萩原さん。だが、約3カ月にわたる旅で3万元(約11万円)しか使わなかったと話す。期間中、多くの人が親切にもてなしてくれたおかげだという。最も印象に残った場所には、台中市の高美湿地を挙げた。萩原さんの映像はインターネット上で公開されている。(2018/7/18)
【 エバー航空、3年連続5つ星 ランクは世界5位に=英調査会社 】
英国の航空サービス調査会社スカイトラックスが17日に発表した「2018年ワールド・エアライン・アワード」の航空会社ランキングで、台湾のエバー(長栄)航空が前年より1つ順位を上げた5位に上昇し、格付けも3年連続で最高評価の「5つ星」を獲得した。また、項目別の評価「ベスト・エアポート・サービス」では1位に輝いた。同社の孫嘉明総経理(社長)は18日、3年連続で5つ星評価を得たことを喜び、世界中の利用者と全職員に謝意を表明。最高品質を目指して今後もサービス向上に努めると意気込みを語った。世界1位はシンガポール航空。以下、カタール航空、全日本空輸、エミレーツ航空が続いた。同賞は空港や機内における利用者の満足度に基づいて選定されるもので、今年は航空会社335社が対象となった。2017年8月から18年5月まで、インターネットや電話を通じて49の評価項目について質問を行い、100カ国・地域以上の約2000万人から回答を得た。(2018/7/19)
【 台湾発ティースタンド、東京・新宿に1号店 さらなる海外進出に意欲 】
台湾のティースタンド「TP TEA(ティーピーティー、茶湯会)」は20日、東京都新宿に日本1号店をオープンする。同社の劉彦邦・総経理(社長)は17日、台北市内で記者会見を開き、東南アジアや欧米にも新規店舗を開業させる計画だと明かし、さらなる海外進出に対する意欲を示した。台湾発ドリンク店の日本進出が近年、相次いでいる。飲食店などを展開する六角国際事業の「チャタイム(日出茶太)」は関東圏で6店舗を運営。中部・台中市発祥の「ジ・アレイ シェージャオシャン(斜角巷)」は昨年、フードトラック形式で東京に初上陸すると、都内にさらに新規店を5店舗オープンさせた。ティーピーティーを手掛けるカフェ「春水堂」は2013年に日本1号店を代官山で開業している。ティーピーティーは現在、台湾内で250店舗以上を展開。劉総経理によれば、ティーピーティーは2016年から海外進出を開始し、香港ではすでに8店舗を運営している。主力商品の「観音ラテ」は台湾と海外合わせて年間で約500万杯を売り上げるという。ティーピーティーは、東南アジアやヨーロッパへの進出計画も進めており、年内で海外支店をさらに4~8店舗増やす予定だという。(2018/7/19)
【 王貞治氏が台湾の駐日代表処を訪問 謝長廷代表が謝意 】
日本プロ野球、ソフトバンクの王貞治球団会長が19日、東京都内の台北駐日経済文化代表処を訪問した。謝長廷代表(大使に相当)は同日、自身のフェイスブックで、「満面の笑みと元気な姿が印象的でした」という日本語のコメントとともに、「気力」と書き添えられたサイン色紙を持っての記念写真を投稿。「気力の2文字は、こんなに暑い日でも懸命に仕事をしている職員の皆さんに向けて贈られたエールです」とつづって謝意を表明した。謝代表はさらに、「私が若かった頃には憧れのヒーローであり、ホームラン王として毎日のようにニュースで見ていました」「本当に尊敬されているのは、野球の腕だけではなく、謙虚で誠実な人柄」などとも記し、王氏との対面を喜んだ。(2018/7/20)
【 台湾初の「ららぽーと」、環境アセス通過 年末にも着工 】
台北市政府環境保護局の劉銘龍局長は19日、三井不動産が市内の南港区で進める大型商業施設「ららぽーと」建設計画について、環境影響評価(環境アセスメント)が同日承認され、年末にも着工する見通しになったと発表した。台湾にららぽーとが出店するのは初めて。開業予定は2021年。三井不動産によると、ららぽーとは台湾では、2016年に開業した「三井アウトレットパーク 台湾林口」、今年開業予定の「三井アウトレットパーク 台湾台中港(仮称)」に続く3カ所目の商業施設事業。台湾の金融大手、中国信託金融ホールディングス傘下の台湾人寿が開発・保有を予定する建物の一部を同社がららぽーととして運営する。建設予定地は台北メトロ(MRT)「南港ソフトウェアパーク(軟体園区)駅」の前。店舗数約250店、店舗面積約7万平方メートルと、台北都市圏で最大規模となる見込み。劉局長は、南港の開発計画がさらに前進したと喜び、ららぽーとの進出に期待を示した。(2018/7/21)
【 台湾見本市・展覧会情報 ― 台北国際自動車部品及びアクセサリー見本市 】
2019年4月24日より4日間、台北南港国際展示場にて国際自動車部品及びアクセサリー見本市が開催される。中華民国対外貿易発展協会(TAITRA)、台湾区電機電子工業同業公会(TEEMA)の主催。出展品目はカーエレクトロニクス製品、電動車両アセンブリおよびバッテリー、エンジン管理及び動力システム、車体電子システム、LED製品、マルチメディア運転情報と通信システム、GPSシステム、車両安全及びセキュリティモニタリングシステム等。詳しい情報は以下公式ウェブサイト参照。
HP : https://www.taipeiampa.com.tw/ja_JP/index.html